オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員

最終更新日:2021年7月18日

シンプルで間違いのない「動物としての反応」に耳を傾けよう

こちらの記事の監修医師
四日市ヘルスプラス診療所
末光 智子

カラダ 自然(画像=SergeyBitos/stock.adobe.com)

カラダについて考える場合に大切なのが「人間も動物である」ということ。知能が発達した人間は、つい頭だけでいろいろ考えがちですが、人間が持つ本能的、動物的な部分を大切にすることも重要です。つまり、食べること、動くこと、休むこと、そういった基本的な生物としての営み、根幹を大切にする、ということです。

目次

  1. 健康を考える上での土台となる考え方
  2. 人間も動物である
    1. カラダは基本的に間違えない
  3. 現代医学がアプローチしているのは「結果」である
    1. お薬を使うことを否定している訳ではありません

健康を考える上での土台となる考え方

情報社会である現代、健康に関する情報も数えきれないほどあふれています。それらに振り回されてしまい、何を選択したらよいかわからなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。

私は、特定の健康法をおススメするつもりはありません。ある人には良かった健康法が、ある人にはそれほど効果がない、ということも往々にしてあります。なぜなら、今、そして今に至るまでの心身の状況というのは、個々であまりにも違うからです。何が合うか、何から始めたらよいかも、違ってきて当然と言えば当然です。

あなたのカラダは、今までに食べてきたもの、生活習慣、受けてきたストレスなど、さまざまな積み重ねの結果です。これまでの積み重ねが人により違いますから「これひとつでOKと言えるものがない」というのも当然です。

しかし、すべての人に共通する、土台となるような大切な部分、ここは外さない方がいいという部分はたしかにあります。ここでは、そんな土台になることを中心にお伝えしていきます。

人間も動物である

まず、カラダについて考える場合、大切なことは「人間も動物である」 ということ。

知能が発達した人間は、つい頭でいろいろ考えがちですが、もっと、人間が持つ本能的、動物的な部分を大切にすることが重要です。つまり、食べること、動くこと、休むこと、そういった基本的な生物としての営み、根幹を大切にする、ということです。

カラダは基本的に間違えない

人間のカラダの仕組み、働きは本来シンプルです。インターネットを始めとし、高度な技術が私たちを取り巻くようになりました。その中で生きていると、人間そのものも、高度化したような、複雑化したような錯覚に陥りがちです。

しかし、人間の根本的な仕組みは変わっていません。基本の人間のカラダは、動物たちと同じように、食べること、動くこと、休むこと、といった、シンプルなことを土台にしています。

カラダは基本的に間違えません。何か不具合が起こっているとしたら、それは、カラダにとって何か「違う」ことがあるから。

その「違う」こととは、カラダに負担になる食べ物や生活リズム、偏ったカラダの動かし方などの、過度のストレスなどです。

カラダは、ストレスのある状況になんとか対応して、命が続くことを最優先にします。今ある「不具合」は、カラダにとっては「状況に適応しようとした結果」であり、何か「理由」があります。この観点を忘れないようにしましょう。

現代医学がアプローチしているのは「結果」である

現代医学がアプローチするのは、目に見えている症状や、画像や検査値への異常に対してです。もちろんそれが必要になることはあります。ですが、その「結果」を生み出した、そもそもの原因にアプローチしない限り、たとえ一時的にその場をしのげても、必ず後になって再び同じことや、形を変えたなんらかの異常が出てきます。

例えば、皮膚に何か原因のよくわからない湿疹が繰り返し出るとき。

現代医学では、湿疹の炎症を抑えるために、ステロイドの塗り薬が処方されることがほとんどです。もちろん、一旦炎症はおさまり、きれいになります。けれど繰り返してしまう。

それは、カラダの中で炎症を起こしている「何か」が、処理されずにそのままだからです。カラダの中で酸化した油を処理するためかもしれない、有害物質がカラダに溜まってきているからかもしれない、血流が悪くなり老廃物が滞っているかもしれない。また、理由は一つではないかもしれません。いずれにしても、何らかの理由があります。

症状は、かゆみや痛みなど辛いことが多いですが、これは「体に何かありますよ」というカラダからの声なので、とても大切な情報でもあります。

ステロイドのような炎症を抑える強力な薬は、病気を根本から抑えているように思われるかもしれませんが、目に見える「結果」(=この場合は皮膚の炎症)をひとまずコントロールしている、対症療法です。そもそもの炎症を起こす「根本」には何もしていません。

お薬を使うことを否定している訳ではありません

対症療法が必要な場合はもちろんあります。大切なのは、あなたが今、カラダやココロに対してしていることが、「結果」を一時的にコントロールする対症療法なのか、それとも、「根本」にアプローチしているのか、一体何をやっているのかを、ちゃんと自分で理解しておくことです。そして、対症療法をしながらであっても、合わせて「根本」に対してもアプローチしていくことが大切です。

「カラダはシンプル」と言いましたが、裏を返せば、カラダに本当にいいことをしてあげると、ちゃんと応えてくれます。

あなたのカラダをもっと信頼しましょう。カラダはあなたが思うより、もっと元気になりたがっています。

カラダを調えるためにまず見直すべきことは、食べること、動くこと、休むことといった、日々の習慣です。現代社会で当たり前になっている生活習慣の中に、カラダに負担をかけている習慣があるかもしれない。まずは、その意識で自分の生活を見直してみましょう。

こちらの記事の監修医師

四日市ヘルスプラス診療所

末光 智子

内科医。自治医科大学卒業後、愛媛で地域医療に従事。結婚後、三重県在住、四日市ヘルスプラス診療所(四日市消化器病センター 分院)勤務。日本内科学会認定総合内科専門医、日本医師会認定産業医。Body Element System Japan認定ピラティスインストラクター、ジョイ石井認定イメージングカウンセラー、プロフェッショナル・ファスティングマイスター。著書「すこやかで幸せになるために ココロとカラダを調える」(出版社:ギャラクシーブックス)