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霰粒腫【イシャチョク】

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最終更新日:2021年10月5日

さんりゅうしゅ霰粒腫

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

霰粒腫

まとめ

脂質を分泌し涙の蒸発を防ぐ機能をもつまぶたの縁にある器官をマイボーム腺という。このマイボーム腺が詰まり、そこに粥状の脂肪が溜まると、まぶたにコロコロしたしこりができる疾患を霰粒腫という。また、分泌される脂質が高粘度となり、マイボーム腺の出口に詰まりやすくなっても霰粒腫を発症する。麦粒腫(ものもらい)と似た症状だが、痛みがほとんどなく、発症原因が細菌の感染による炎症ではない点で異なる。乳幼児から高齢者まで年齢を問わず発症し、人には感染しない。また、腫れ物が細菌などに感染し炎症を起こすと急性霰粒腫、その炎症部位が化膿すると急性化膿性霰粒腫という。「めいぼ」「めぼ」などと呼ぶ地域もある。

この病気の原因

ホルモンバランスの乱れで分泌液が高粘度になったり、化粧品などが詰まることでマイボーム腺が詰まる原因となる。また、油脂の多い食事も原因と考えられている。

主な症状

まぶたに腫れ物ができ、異物感がある。麦粒腫と違い、まぶたが赤くなり、痛みを伴うことはほとんどない。放置すると腫れた部分が大きくなり、進行するとまぶたの外側や内側を破り、皮膚がただれることもある。急性霰粒腫の場合はまぶたの痛みや赤みが現れる。急性化膿性霰粒腫ではまぶたの腫れや痛み、赤みが現れ、腫れた部分が細菌感染して化膿する。

検査/診断の方法

臨床症状と問診にて診断する。霰粒腫と類似する疾患に「脂腺がん」というまぶたのがんがあり、特に高齢者で腫れが大きくなり発症を繰り返すときは、組織病理検査によりがんを調べる。

主な治療方法

腫れが小さいうちは自然治癒することが多く、抗生物質の点眼で様子をみる。腫れが大きかったり、点眼で治らないときはまぶたを切開し、腫れを取り除く手術をすることがある。炎症のある急性霰粒腫では、抗生物質の点眼や内服薬で炎症を抑えてから手術を行う。手術は通常、まぶたを裏返して結膜側から行い、約1mmの切開なので皮膚表面に傷痕が残ることはない。小児での手術は全身麻酔が必要な場合もあるので、手術を行わず、眼軟こうや点眼などで経過観察することもある。

治療後に注意すべき点/予防対策

汚れた手で目をこすらないよう、目の周りを清潔に保ち予防する。脂腺が詰まりやすくなるアイスクリーム、バター、チョコレートなど油脂を多く含む食物の食べ過ぎに気を付ける。暑い季節でも湯船につかると発症を予防できる。

こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

【経歴】自治医科大学卒業
三重大学小児科入局
三重県立総合医療センター(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
国立病院機構三重中央医療センター(新生児集中治療室を担当)
国立病院機構三重病院 (小児急性期病棟、アレルギー・糖尿病・腎臓病慢性期病棟、重症心身障害児病棟を担当)
山田赤十字病院(小児一般病棟、新生児集中治療室、小児救急を担当)
紀南病院(小児科医長)
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
2020年10月、株式会社オンラインドクター.comを設立。CEOに就任

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