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最終更新日:2023年2月22日

飛蚊症の治し方は?治療法と悪化させないための対策

こちらの記事の監修医師
元町マリン眼科
蓮見 由紀子

(画像=stock adobe.com)

視界に浮遊物が見える場合、飛蚊症の可能性があります。病気の前兆の場合もあるため、症状が現れたら可能な限り早く医療機関を受診することが大切です。また、悪化させないための方法も確認しておきましょう。ここでは、飛蚊症の症状や治し方、悪化させないための対策などについて詳しくご紹介します。

飛蚊症とは

飛蚊症とは、明るい場所にいるとき、白いものや青空などを見たときに、視界に糸や虫のようなものが浮遊しているように見える症状のことです。目そのものに異常があるため、視界を動かしても浮遊物が視界の外へ消えることはありません。浮遊物の数や形状、大きさはさまざまで、目薬をさしたり十分に睡眠をとったりしても消えないことが特徴です。

多くの場合、加齢に伴うものであるため、特に心配はありません。また、時間の経過とともに慣れることがほとんどです。ただし、病気の前兆の可能性もあるため、飛蚊症がみられた際は必ず医療機関を受診しましょう。視野の一部欠けたり視力が急激に下がったりした場合は、網膜剝離などの重大な病気の前兆の可能性が高いです。

飛蚊症の原因

飛蚊症の原因は、目の大部分を占める硝子体と呼ばれるゼリー状の物質が詰まったものに濁りが生じ、症状が現れるものとされています。また、網膜裂孔(もうまくれっこう)や網膜剥離(もうまくはくり)などが原因で飛蚊症になる場合もあるため注意が必要です。

飛蚊症の原因について詳しく見ていきましょう。

加齢によるもの

加齢とともに硝子体が萎縮し、濁りやすくなります。また、若くても近視が強い方は飛蚊症になりやすいとされています。

生まれつき

眼球が完成する際になくなるはずの硝子体の血管が眼球の完成後も残る場合があります。その血管が浮遊物として見えます。

網膜裂孔・網膜剥離

網膜裂孔は、網膜に穴があく病気です。また、網膜がはがれることを網膜剥離といいます。どちらも進行すると視力の低下や視野の欠損などが生じ、さらに進行すると失明する恐れがあるため、できる限り早く治療を受けなければなりません。また、強い近視の人は、通常よりも網膜が薄くて変性しやすいため、網膜裂孔のリスクが高い傾向にあります。そのため、飛蚊症になりやすいと言えます。

硝子体出血

糖尿病や高血圧、網膜裂孔、外傷などで硝子体の中で出血し、飛蚊症になる場合があります。出血が少量であれば自然治癒することもありますが、出血量が多い場合は手術が必要です。硝子体出血を防ぐには、リスク要因の糖尿病や高血圧を治療することが重要です。

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎とは、ぶどう膜と呼ばれる部分に炎症が起こる病気の総称です。細菌やウイルスに感染することで起こるものや、免疫の異常によって炎症が起きるものがあります。硝子体が濁ることで飛蚊症の症状が現れます。また、炎症がひどくなると浮遊物の増加や視力の低下などが起こります。

飛蚊症の治療法

飛蚊症の治療法には、大きく分けて手術とレーザー治療があります。それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

手術

硝子体の濁りが原因の飛蚊症の場合は、硝子体の濁りを手術で取り除くことで改善が期待できます。しかし、通常、害のない飛蚊症の場合は、手術のリスクと飛蚊症の症状を比べると、手術のリスクのほうが高いため、硝子体手術は勧められません。症状の重さは個々で異なるため、手術を受ける場合は十分な説明を受けて、不明点や疑問点は必ず確認しましょう。

レーザー光凝固

硝子体の濁りは、一時的にレーザーで解消できる場合がありますが、飛蚊症のレーザー治療は一般的ではなく、主にレーザー光凝固術は、網膜裂孔の治療で使用されます。しかし、レーザー光凝固術により網膜裂孔がふさがったとしても、飛蚊症が治るわけではありません。また、ぶどう膜炎の治療として、点眼や注射、内服などが必要になることもあります。その場合は医療機関で適切な治療を受けましょう。

飛蚊症を自力で治すことはできる?目薬の効果は?

飛蚊症を自力で治す方法は確立されていません。また、飛蚊症を治す目薬も現時点では存在しないため、医療機関を受診して適切な治療を受けること大切です。

飛蚊症を悪化させないための対策

加齢に伴う飛蚊症は、治療する必要はありません。また、加齢に伴う飛蚊症の悪化を防ぐ方法も確立されていません。最初は浮遊物が気になるかもしれませんが、次第に慣れてくるでしょう。

網膜裂孔や網膜剥離などが原因の場合は、早急な治療が必要です。飛蚊症を悪化させないために、まずは治療が必要かどうか医師の判断を仰ぎましょう。治療が必要と診断された際は、できるだけ早く治療を受けることが大切です。

少しでも異常がある場合は医療機関を受診しましょう

加齢に伴う飛蚊症は、特に心配がないものです。その一方で、網膜裂孔や網膜剥離の前兆として飛蚊症の症状が現れている場合もあるので、少しでも異常がある場合は医療機関を受診しましょう。治療では、手術やレーザー治療を選択しますが、症状や患者の状態、ライフスタイルなどに応じて選ぶべき治療が異なります。

医師から詳しい説明を受け、不明点や疑問点は必ず質問して、ベストな治療法を選択しましょう。

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こちらの記事の監修医師

元町マリン眼科

蓮見 由紀子

〇診療科 : 眼科、美容皮膚科、泌尿器科(非常勤・週2回)

【経歴】  
2001年 信州大学医学部卒業
2001年 横浜市立市民病院レジデント
2003年 藤沢市立市民病院眼科専修医
2005年 横浜市大大学院医学研究科博士課程
2007年 米国国立衛生研究所(NIH)研究員
2014年 横浜南共済病院、あおと眼科勤務
2016年 蒼風会追浜駅前眼科院長
​2020年 元町マリン眼科 開院

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