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最終更新日:2021年10月9日

ひふがん皮膚がん

皮膚がん

まとめ

皮膚がんは皮膚に生じる悪性腫瘍である。皮膚の表面はは表皮、その下が真皮、さらにその下が皮下脂肪と呼ばれ、皮膚の内部は表皮角化細胞、汗腺、脂腺、毛、血管、リンパ管、神経、筋などの成分で構成される。皮膚がんは多種類に分類されるが、多くは表皮内の組織で発生する。日本人は基底細胞がんが最多で、次いで有棘細胞がんの発症が多い。悪性度が高い皮膚がんとして、ほくろに生じるメラノーマ(悪性黒色腫)が知られる。

この病気の原因

皮膚がんの種類により発症の原因は異なるが、長期間紫外線にさらされると発症することがある。基底細胞がんの発症原因は明らかではないが、顔や頭に発症することから紫外線に長期間さらされることが一因とされる。有棘細胞がんは紫外線に加え、外傷、熱傷などの慢性的刺激が原因とされ、子宮頸がんの発症原因となるヒトパピローマウイルスとの関連も指摘されている。メラノーマは手足の裏側への発生が多いことから、皮膚への継続的な刺激が原因といわれる。

主な症状

基底細胞がんは、黒い皮疹が現れ、数年間で徐々に増大して潰瘍ができる。有棘細胞がんは初期段階はしこりとして出現し、徐々に増大するほか、潰瘍ができることもある。巨大化すると悪臭を放つことがある。メラノーマ初期段階は黒いしみ状で、徐々に不規則な形で増大して色むらが生じたり、結節をつくる。初期段階はほくろやしみのように見え、悪性腫瘍との違いがわかりにくい。メラノーマは、左右非対称の形、りんかく線がギザギザして、境界部分がはっきりしない、色むらがある、徐々に増大することが特徴であり、これらが見られる場合はメラノーマの発生を疑う。どの種類の皮膚がんも、基本的に初期段階で痛みはない。

検査/診断の方法

視診にて皮膚の状態を確認し、ダーモスコープという拡大鏡にて皮膚の腫瘍やほくろなどを確認するダーモスコピー検査を行う。皮膚がんの可能性が高い場合は、病変部分の組織の一部を採取して顕微鏡で調べる病理検査を行い、腫瘍が良性/悪性かを調べる。メラノーマを疑う場合、病変部全体を切除して検査することが多い。転移の可能性のある皮膚がんはエコー、CT、MRI、PET-CTなどの画像検査にて腫瘍の性状や拡大範囲を調べる。

主な治療方法

皮膚がんの種類や進行度などを判断して治療方法を決定する。基本的には腫瘍切除手術を行う。腫瘍に加えその周囲の皮膚ごと切除するが、切除範囲が大きい場合は太ももなどから皮膚を移植する植皮手術を行う。状況に応じて化学療法、免疫療法、放射線療法を行う。有棘細胞がんやメラノーマの場合、リンパ節に転移している可能性があるため、センチネルリンパ節生検を行う。転移の状況によりリンパ節を切除するリンパ節郭清を行う。

治療後に注意すべき点/予防対策

治療に適した診療科目

腫瘍内科 がん内科 腫瘍外科 皮膚科

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