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最終更新日:2022年7月6日

かんぱん肝斑

こちらの記事の監修医師
クリスタル医科歯科クリニック
中島 由美

肝斑

概要

肝斑とは、いわゆるシミの1種で、両側の頬を中心に生じる薄茶色の色素斑です。シミは肌にメラニン色素が過剰に蓄積することで発生します。シミの原因として加齢や紫外線が知られていますが、肝斑では女性ホルモンや摩擦による刺激も関与するといわれています。肝斑の多くは中年女性にみられます。また、妊婦や経口避妊薬を使用している人に発生することが多く、閉経後のホルモン補充療法によって生じることもあります。肝斑では特殊な照射方法を除いて一般的なレーザー治療は無効であり、かえって悪化することもあるため薬を用いた治療が中心です。内服薬や外用薬を使用して症状の改善を図ります。

原因

肝斑とは、色素異常症に分類されるシミの一種です。シミの色素異常症とは、人の皮膚の色の決定に大きく影響を与える紫外線から皮膚を守る働きのあるメラニンが紫外線や加齢などの原因によって増加する色素増加症に分類されます。メラニンは主に表皮の一番奥にある基底層に存在するメラノサイトと呼ばれる色素細胞で産生されます。産生されたメラニンは、本来はターンオーバーによって角質とともに垢として排出されますが、過剰に作り出されたメラニンはターンオーバーとともに排出しきれずに残ってしまい蓄積してシミとなります。肝斑の発症メカニズムは未だ明らかになっていませんが、紫外線暴露、ホルモン剤や経口避妊薬の内服、妊娠、洗顔やマッサージなどによる摩擦刺激が発症や悪化因子とされています。そのほか、日光の作用によって肌が敏感になる薬や、自己免疫性甲状腺疾患なども肝斑のリスクを高めると考えられています。

症状

一般的にシミを主訴とされる方は、老人性色素斑・肝斑・雀卵斑(そばかす)であることが多いです。肝斑は20歳代後半~40歳代の中年女性に好発します。特徴は、老人性色素斑が境界明瞭で左右非対称なのに対して、肝斑は境界が比較的不明瞭で顔の両側に左右対称に淡褐色斑を生じます。頬の骨あたりに見られ、時には額や、口周りに広がり、目の周囲を避けてできる特徴があります。顔の片側だけにできる場合や左右で位置・大きさが異なる場合もありますが、いずれにしてもかゆみや痛みは伴いません。

検査・診断

肝斑の診断は、薄茶色の色素斑が左右対称にできる、色素斑が目の周りを避け眼瞼下や頬にできる、周囲との境界がはっきりせずぼやっとしたシミである場合に診断されます。老人性色素斑や雀卵斑とは治療法が異なります。また他の皮膚病との鑑別を目的として、色素斑に紫外線の照明を当てて行うウッド灯検査が行われることもあります。

治療

第一選択となるのは内服治療で、同時に外用療法を併用することも可能です。内服療法は、メラニンの生成を抑制するアミノ酸の一種であるトラネキサム酸や、美白効果・抗酸化作用のあるビタミンC、血流改善・抗酸化作用のあるビタミンEを経口投与します。外用療法は、美白外用剤のハイドロキノンや高濃度ビタミンCローション等を患部に塗布します。美容施術としてトラネキサム酸イオン導入、ケミカルピーリングがあります。雀卵斑、老人性色素斑は美容のレーザー治療の適応となるのですが、肝斑が混在していることも多くあり、その場合はまず肝斑の治療をしてからレーザー治療を開始することが一般的です。また、ホルモンの影響であれば出産後や女性ホルモン剤の服用中止によってよくなることもあります。

予防/治療後の注意

肝斑の発生・悪化を防ぐためには、第一に紫外線を避けることが大切です。また、肝斑は肌への強い洗顔やマッサージ、肌に合わないマスクなどの物理的な刺激も発生・悪化の原因になります。日頃から可能な対策を行い、肝斑悪化の要因を排除していきましょう。原因を取り除いた上での治療が有効であり、再発を防ぐことができます。多種類のシミを見分けることは専門医でなければ難しく、セルフケアのみで治すことは困難であり、さらには悪性疾患の可能性もあるため、皮膚科専門医への受診も考慮しましょう。

こちらの記事の監修医師

クリスタル医科歯科クリニック

中島 由美

〇アクセス:福岡県福岡市中央区舞鶴3丁目9−39 福岡舞鶴スクエア 1F
〇診療科 :内科 美容皮膚科 アレルギー科 アンチエイジング外来 女性外来 漢方 産業医

【経歴】
ニューヨーク州バッファロー市生まれ
金沢医科大学 医学部 卒
金沢医科大学病院にて小児科・内科研修
大阪・神戸・東京・福岡の病院で内科と皮膚科を担当
2018年8月クリスタル医科歯科クリニック内に内科、美容皮膚科、アレルギー科を開設

【資格】
日本内科学会 認定内科医
日本医師会 認定産業医
抗加齢医学会 専門医

治療に適した診療科目

美容皮膚科 皮膚科

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