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前置胎盤【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月4日

ぜんちたいばん前置胎盤

こちらの記事の監修医師
藤東クリニック
藤東淳也

概要

妊娠すると胎盤は、子宮体部といわれる子宮内腔の上の方に発生します。胎盤自体が子宮口付近に位置し、子宮口の一部または子宮口全体を塞ぐ状態が前置胎盤です。前置胎盤では、妊娠期間の中期〜後期にかけて出血する場合があり、胎盤が何らかの要因で出産しにくい位置につき、癒着胎盤になると離れない状態となります。自然分娩の場合は、胎児→胎盤の順に体外へ出されますが、前置胎盤は、胎盤→胎児の順になることがあります。胎盤が先に出ることで、胎児に酸素が行き届かなくなり、大量に出血してしまいます。それを防ぐため帝王切開による出産で安全に進めていきます。

原因

原因として挙げられるのは、受精卵着床の段階で、子宮側からみた腟の開口部に受精卵がついてしまうことですが、詳しくは解明されていません。しかし、過去に妊娠中絶や帝王切開、子宮筋腫など、子宮あたりに手術を受けている方は注意が必要です。受精卵が着床する場所は子宮内腔の子宮内膜ですが、途中に手術の跡などがあるとその部分に着床しにくいため、子宮口付近に着床するのではないかといった説もあります。その他に、喫煙・高齢での妊娠・出産の回数が多い多産・双胎妊娠などの多胎なども原因と考えられています。

症状

多くの場合自覚症状がなく、妊婦健診の超音波検査で判明することが多いです。少量の出血から、その後大量に出血することを「警告出血」といい、少量の出血が数回続いたり、初めから大量に出血するというケースがあります。子宮が収縮することで起きる腹部の張りの場合は、出血しやすくなっています。少量の性器からの出血などが起こった場合、すぐに受診することをおすすめします。妊娠周期が28週目以降は、お腹が張る頻度が多くなります。その頃に出血する傾向が多いです。

検査・診断

胎盤の位置や血の流れなどを経腟、または腹部の超音波検査という画像検査で行います。子宮が大きくなる妊娠31週目くらいまでは、胎盤が正常な位置に動く可能性があることから、診断時期は妊娠28〜30週以降になります。子宮の手術を受けたことがある方は、手術を行った場所の子宮内膜が薄くなってる場合があるため、癒着胎盤になっている可能性があります。その場合は、MRI検査などの画像診断を行います。

治療

胎盤は正常な位置に戻せないため、主に対症療法となります。そのため、出血しにくいように無理な運動や性交渉は控え、安静に過ごし、無事に出産を終えることが目標になります。ただし、出血やお腹の張りなどの症状が見受けられない場合は、普段通りに日常生活を送れますが、妊娠30週頃に診断されると待機入院となることもあります。出血している場合は、入院して子宮収縮抑制剤を使い、お腹の張りを抑えていきます。しかし、胎児の成長具合や出血状況などを考慮し、安全性を考え緊急帝王切開に移行されることもあります。前置癒着胎盤の場合は、手術時に大量に出血が起こることから、予防策として動脈内にバルーンをいれて、子宮へ流れる血液を抑えられるよう処置を行うことがあります。症状からみていくと、帝王切開にて分娩することが多いです。そのため診断されると手術に向けて、貯血という自己血をためておく処置を行うこともあります。大量出血となった場合、輸血が必要となるためです。また早産になった場合、未熟な赤ちゃんの合併症を軽減させるために、ステロイドの筋肉注射を行う場合もあります。

予防/治療後の注意

発症の原因などが解明されていないことから、まだ予防法は確立されていません。インスタント食品をよく食べる人やたばこを多く吸う人のように、血液循環が悪く血管自体が強くない人は、発症率が高いと言われています。この病気は、出産と共に終わるものですが、定期的に妊婦健診を受けましょう。そして、少しでも疑いがあるような症状が出た場合は、早期発見が重要となるため、すぐにかかりつけ医に相談してください。

こちらの記事の監修医師

藤東クリニック

藤東淳也

〇アクセス:広島県安芸郡府中町茂陰1丁目1-1
〇診療科 :産科・婦人科

《 経歴 》
医療法人双藤会 産科・婦人科 藤東クリニック 理事長・院長
1993年4月 東京医科大学病院 産科婦人科学教室 研修医
1994年5月 中野総合病院 産婦人科 医員
1995年6月 戸田中央産院 産婦人科 医員
1995年11月 東京医科大学 産科婦人科学教室 研究員
1997年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
1999年3月 東京医科大学麻酔科学教室
1999年7月 東京医科大学八王子医療センタ- 産科婦人科医長
2002年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 助手
2002年5月 米国カンザス大学医学部 細胞生物学教室へ留学
2004年4月 東京医科大学産科婦人科学教室 講師
2004年11月 東京医科大学病院産科婦人科学教室 医局長
2008年6月 県立広島病院 婦人科部長
2010年6月 産科・婦人科 藤東クリニック 院長
2015年11月 医療法人双藤会 理事長

【資格】
日本産科婦人科学会専門医
医学博士
細胞診専門医
バイオインフォマティクス認定技術者
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
婦人科腫瘍専門医
母体保護法指定医
新生児蘇生講習会専門コース修了

治療に適した診療科目

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