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「胃カメラが怖い」「病院が苦手」…患者さんの不安に寄り添う消化器内科を山科駅前で開業した理由とは? 後編

最終更新日:2023年7月31日

岡田雄介の独自インタビュー取材記事

岡田 雄介(おかだ ゆうすけ)山科駅前おかだクリニック院長
京都出身。金沢大学医学部卒業後、京都第二赤十字病院で研修。消化器内科を専門とした理由は「機械が好き」で「手術などの技術を磨くことに魅力を感じた」ため。そのまま同病院に勤務し、消化管腫瘍に対する内視鏡治療を中心に、臨床経験を積んだ。2023年5月、治療に通いやすい消化器内科を作ろうと、3路線が乗り入れる山科駅前に開業した。

消化器内科といえば、胃カメラ、大腸カメラなどの内視鏡を駆使した治療や検査が連想されます。苦手意識を持たれることも多いこの検査を、少しでも快適な環境で受けられるよう、設備や立地にこだわったと語る山科駅前おかだクリニック院長の岡田先生。開業して、これまで以上に患者さんと身近に接し、より負担の少ない最適な医療を提供することができるようになった日々と、こだわりを反映した医院作りについてお話しを伺いました。

前編はこちら

立地選びから始まっていた、治療を受けやすい医院作り

開業してよかったと感じていることはありますか?

患者さんとの距離が近くなったことですね。大病院に勤務していると、病診連携により症状が落ち着いた患者さんを継続的に診るのは難しいんです。

開業しようと思った理由が、「質の高い医療を患者さんが身近に受けられるようにしたい」と思ったからなので、それができるようになったことがうれしいです。

他に、開業して変わったことはありますか?

より負担の少ない検査や治療を患者さんに提案できるところですね。以前は、「もっと楽な方法があるのに」と思っても、病院のルールを守らなければならない時もあったので……。

今は患者さんの希望を伺いながら、より多くの選択肢を提示して、負担の少ない治療や検査を優先できるようになりました。

例えば、起きたままであれば、胃カメラは鼻から入れる方が楽なのですが、大きな病院になると、どうしても多くの件数の検査をしますし、麻酔に時間がかかるなどの理由で鎮静や経鼻の検査枠が限られていたりします。そのため楽な方法での検査を提案できないということもありました。

なぜ山科駅前を選んだのですか?

アクセスの良さからです。山科駅は3路線が乗り入れていて、京都府内でも3位以内に入るほど乗降が多い駅なんですよ。

検査で鎮静剤を使うと、どうしても運転ができなくなってしまうので、「電車で帰りやすい場所」というのは条件の1つでした。反対に、車で来られる方にとっても、隣県の滋賀県など、遠方からでも来やすい立地だと思います。

ほかに、病院作りでこだわったところがあれば教えてください

大腸内視鏡のための下剤を院内で飲めるように、専用トイレ付きのスペースを作ったり、更衣室で検査着に着替えた後は、そのまま検査室に移動できるような導線にしたり、検査のための最適な環境を目指しました。

検査後に休めるリカバリールームもあります。ドリンクサーバーを設置してコンソメスープやお茶を飲めるようにして、患者さんがほっと一息つけるようにしたり、待合室にはコンセントのあるカウンター席を用意して、作業しながら待てるようにしました。

負担の少ない治療のために

[内視鏡検査室のブルーライトは、患者さんがリラックスできる効果があるだけでなく、内視鏡画面を見やすくする効果があります]

鎮静剤や鎮痛剤を使うと、どのような状態になるのですか?

鎮痛剤は痛みの軽減を、鎮静剤では量にもよりますが、ほぼ完全に眠った状態になり、目が覚めたら検査が終わっているという状態になります。
終わった後に効果を打ち消す薬もあるのですが、それを使ってもしばらくは休んでいただかないといけません。リカバリールームで、大体30分から1時間休んでから帰っていただいています。

なるほど。リカバリールームの存在はありがたいですね。鎮静剤や鎮痛剤は絶対に必要なのですか?

人それぞれです。特に大腸カメラは、「全く痛くない」という人から「叫んでしまうくらい痛い」という人まで個人差が非常にあります。人によって痛みの閾値が、全然違うためと思います。

「こんな人は痛くなりやすい」などはありますか?

事前に予測するのは難しいですが、元々自分は痛がりだという方は、痛みを感じる閾値が低いせいか、実際痛みを訴えられる事が多いように思います。

また、お腹の手術や帝王切開などをした方は、癒着といって腸がお腹の中で変にくっついてしまうことがあり、スコープの挿入が難しかったり痛みが強かったりする可能性があります。

検査室の設備にも、様々な工夫があるそうですね?

内視鏡検査室に、補助照明としてブルーライトを導入しました。室内全体が青色に照らされて、患者さんにはリラックス効果が、医師にはモニターを見やすくする効果があります。最近はクリニックでも少しずつ普及しているようですが、まだ一般的ではないと思います。以前、内視鏡治療のライブセミナーを見ていた時に使われていて、見とれてしまいまして。実際に使ってみて、モニターは見やすいですし、患者さんをリラックスさせる効果もあると感じています。

医師から情報を伝えていくことの大切さ

[待ち時間も快適に過ごせるように工夫された待合室。岡田先生の患者さんへの優しい気配りが感じられます。]

どんな患者さんが来院されていますか?

初めのうちは、ごく近所の方が多かったですが、以前勤務していた病院で診ていた患者さんも遠方から来てくださいました。次第に病院の公式ホームページやインターネット広告などを見て、「良さそうな病院だと思って」と、色々な地域から来てくださるようになりました。

そういった反応に対して、どう感じておられますか?

やってみて良かったなと。公式ホームページは自分で作ったものですし、設備面の工夫も、患者さんのために考えたことなので、必要な方にきちんと届いていると分かるとうれしいです。医師の方から情報発信していくことの大切さを感じています。

ホームページ作りは独学ですか?

独学です。YouTubeで学びました。動画の編集なども勉強しています。先日は病院内を自分で撮影したんですよ。プロモーション映像を作りたくて、ジンバル(カメラの手ぶれを防ぐ器具)を使って……。

すごいですね。なぜご自身でそこまで?

趣味という面もありますが、院内の雰囲気などが、少しでも患者さんに伝わればいいなと思いまして。私自身、子どもの頃は病院が苦手でした。なんとなく敷居が高いと思ってしまう気持ちはよく分かるので、少しでも身近な存在だと感じていただいて、気軽に来やすいクリニックになればいいなと思っています。

まずは気軽に来てほしい

[クリニックの立地は、電車・車・自転車・徒歩などあらゆる交通手段で通いやすい場所にこだわったそうです]

苦手意識を持たれる方も多い内視鏡検査ですが、なるべく負担なく受けていただけるよう、最適な環境を整えました。幸いなことにスタッフにも恵まれ、自然と患者さんに親切に接してくれております。できるだけ患者さんをお待たせしないよう、スタッフ一同で取り組んでいます。

消化器以外にも、生活習慣病の検査やその後の管理など、かかりつけ医としても診察します。通いやすく、気軽に来ていただけるクリニックとして、患者さんの希望に合わせたオーダーメイドの医療の提供を目指していますので、慢性的な症状に長年悩んでいる方なども、ぜひ一度お越しください。

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