オンライン診療対応クリニック病院検索・クリニック動画紹介のイシャチョク

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2024年8月26日

熱がない倦怠感は病気?病院へ行ったほうがいい症状やストレスの影響について解説

こちらの記事の監修医師
山科駅前おかだクリニック
岡田 雄介

(画像=stock adobe.com)

倦怠感とは、「体がだるい」「疲れた」などと感じる状態です。原因は、ストレスや生活習慣の影響が考えられます。発熱がない場合は、自律神経失調症や慢性疲労症候群の可能性も。この記事では、体がだるい時の受診目安などについて解説し、倦怠感を軽くするために日常でできる対処法なども紹介します。

「倦怠感」で病院を受診する目安

(画像=stock adobe.com)

熱がなくても、体がだるい状態が続く場合、病気の可能性があるため注意が必要です。次のような倦怠感は病院の受診をおすすめします。

  • ほてりや倦怠感が1週間以上続く
  • 体を起こせない
  • 生活に支障があるほどに気分が落ち込んでいる
  • 倦怠感が強く動けない
  • 夕方にだるくなる

異常な倦怠感に見舞われた場合は、医師に相談した方がよいでしょう。

倦怠感を引き起こす日常の原因

(画像=stock adobe.com)

病気以外、あるいは病気にまで至っていない状態では、体がだるい原因は次のようなものが挙げられます。

  • 生活習慣の乱れ
  • ストレスの影響
  • 女性ホルモンの影響

それぞれについて詳しく解説します。

生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れには、働き過ぎや食事内容のアンバランスが考えられます。働き過ぎて睡眠不足や休日がない状態が続くと、疲労がたまります。体の疲れだけではなく、精神的なストレスもたまり、倦怠感や体のだるさが抜けなくなるのです。

食事内容のバランスが悪いと、特定の栄養が不足して、疲労が回復しづらくなります。また糖質を過剰に摂取すると、インスリンを分泌する膵臓が疲れやすくなると言われています。インスリンは血糖値を下げるホルモンです。そのため糖質の摂り過ぎは、急激に血糖が低下する血糖値スパイクを招き、倦怠感に見舞われることもあります。

ストレスの影響

日常的にストレスが続くと、自律神経が乱れて倦怠感に陥りやすくなります。またストレスをためると、うつ病などの精神疾患を発症することもあるため注意が必要です。

ストレスを抱える原因には、仕事や人間関係に対する精神的負担、引っ越しや進学、就職といった環境の変化などが考えられます。

慣れることで、ストレスから解放される可能性もあります。しかし、人間関係や仕事などのストレスは、放っておいても解決できない場合もあるでしょう。ときには、人間関係や仕事から距離を置くことも重要です。

女性ホルモンの影響

女性の倦怠感は、ホルモンバランスが関係していることもあります。たとえば月経前に起こるPMS(月経前症候群)は、倦怠感やイライラ、頭痛、肌荒れなどのさまざまな症状を伴います。

また女性ホルモンが減少する更年期にも、倦怠感やほてり、関節の痛みなどを伴うこともあるのです。いずれも女性ホルモンが影響して起こる症状です。

倦怠感への自分でできる対処法

(画像=stock adobe.com)

倦怠感に自分で対処する場合、次のようなことをするとよいでしょう。

  • 適度に運動をする
  • 良質な睡眠をとる
  • 栄養バランスを整える

それぞれの対処法について詳しく解説します。

適度に運動をする

適度に運動をすると血液循環がよくなり、身体の疲労物質が筋肉や肝臓で効率的に処理されます。疲労物質の体外への排出もスムーズに行われるため、疲れがたまりにくくなります。

ただし、運動のやり過ぎには注意しましょう。運動をやり過ぎるとオーバートレーニング症候群になる可能性があります。

オーバートレーニング症候群は、トレーニング後に十分に疲労回復されなかったり、栄養が足りていない場合に発症する症状です。運動時だけではなく、日常でも疲労を感じるようになります。無理に激しい運動をしなくても、ウォーキングなどの軽めの運動で倦怠感の改善にアプローチできます。無理をせずに、適度な運動を心がけましょう。

良質な睡眠をとる

倦怠感を取り除くためには、良質な睡眠が重要です。睡眠は体のメンテナンスの時間であり、心身を回復へと導きます。たとえば睡眠中に分泌量が多くなる成長ホルモンは、筋肉の回復に深く関わります。

良質な睡眠を取るためには、次の点に注意してください。

  • 就寝の3時間前には食事を済ませる
  • 就寝の2~3時間前に入浴する
  • 入浴はシャワーではなく、湯船につかることが大切
  • 寝る間はスマホやパソコンなどの利用を控える
  • 寝酒はしないこと

就寝前の過ごし方は、とくに睡眠の質に影響を与えるため、落ち着いた雰囲気でリラックスするとよいでしょう。

栄養バランスのとれた食事をとる

栄養バランスのとれた食事とは、たんぱく質や糖質、脂質、ビタミン、ミネラルのバランスが整った食事です。主食や主菜、副菜、汁物のバランスを整えるとよいでしょう。

主食糖質が豊富に含まれるごはんなどの炭水化物
主菜肉や魚、卵、大豆などの脂質やたんぱく質が豊富なもの
副菜や汁物ビタミンやミネラルを含む海藻や野菜など

以上の食事内容でバランスの良い栄養を摂取しながら、朝と昼、夜の3回で食事をするのが理想です。

熱はないのに倦怠感がある場合に考えられる病気

熱はないのに倦怠感がある場合、次のような病気も考えられます。

  • 慢性疲労症候群
  • 自律神経失調症
  • うつ病

それぞれの病気について解説します。

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群とは、病院の身体検査や画像検査などで異常が見られないにも関わらず、重度の疲労を感じる状態です。はっきりとした原因はわかっていませんが、心身のストレスで症状が悪化することもあります。

発症から時間が経つにつれ、症状は徐々に軽減していきますが、消失までに数年がかかることもあります。

慢性疲労症候群の治療には、認知行動療法や、段階的に運動負荷を上げていく方法などがとられます。市販薬では改善が期待できないため、病院を受診した方がよいでしょう。

【症状】

  • 倦怠感
  • 体のほてり
  • 気分の落ち込み
  • 集中力の低下
  • 筋力の低下
  • のどやリンパの腫れ
  • 関節に痛み
  • 筋肉痛
  • 頭痛
  • 不眠

など

自律神経失調症

自律神経失調症は、ストレスなどが原因で、自律神経のバランスが乱れて発症する病気です。自律神経は、交感神経と副交感神経で構成されています。それぞれの神経がバランスよく働くことで、活動や休息、血圧、発汗などのさまざまな身体の機能が調整されています。

そのため自律神経が乱れると、片方の神経の働きが極端に強まり、体の機能に異常をきたし、さまざまな不調に見舞われます。こうした不調の一つに、倦怠感の症状も含まれます。

【症状】

  • 倦怠感
  • めまい
  • 食欲不振
  • 耳鳴り
  • しびれ
  • イライラ
  • 動悸
  • 不眠
  • 情緒不安定

など

うつ病

うつ病は、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れて発症する精神疾患です。気分障害とも呼ばれます。

うつ病は悪化すると、自ら死を選んでしまうこともある危険な病気です。うつ病が疑われる場合は、気分の問題などと安易に考えずに、病院を受診した方がよいでしょう。

【症状】

  • 何事にも関心を示さなくなる
  • 集中力の低下
  • イライラする
  • 食欲不振
  • 不眠
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 倦怠感
  • 微熱や低体温

など

倦怠感が長く続く場合は病院へ!生活習慣も見直そう

(画像=stock adobe.com)

倦怠感や体のだるさは病気以外でも、生活習慣の乱れによって現れることがあります。適度な運動をして、睡眠時間をしっかりと確保し、栄養バランスのとれた食事を3回とるようにしてみてください。

倦怠感が長く続く場合は、病気の可能性もあるため、病院を受診した方がよいでしょう。ストレスなどが原因で引き起こされるものは、自分1人で対処することが難しいものもあります。解決のために医療の力を頼ることも検討しましょう。

この症状を治したい。記事を読んで今すぐ医師の診断を受けたいあなたへ。

イシャチョクのオンライン診療なら、予約なしで今すぐ医師とつながります。「オンライン診療について詳しく知る」ボタンから、オンライン上の仮想待合室に入りましょう。全国の医師、または近くの医師が、すぐにあなたを診察します。

全国のクリニックから検索したいあなたへ。

  • クリニックを探すクリニック検索

  • 病気・医療情報検索

こちらの記事の監修医師

山科駅前おかだクリニック

岡田 雄介

おかだ ゆうすけ

≪プロフィール≫
京都出身。金沢大学医学部卒業後、京都第二赤十字病院で研修。
消化器内科を専門とした理由は内視鏡による検査や手術などの技術を磨くことに魅力を感じたため。そのまま同病院に勤務し、消化管腫瘍に対する内視鏡治療を中心に、臨床経験を積んだ。2023年5月、検査や治療に通いやすい消化器内科を作ろうと、3路線が乗り入れる山科駅前に開業した。

≪資格≫
日本内科学会認定医
日本消化器内視鏡学会専門医、近畿支部評議員
日本消化器病学会専門医
日本肝臓学会専門医

≪所属学会≫
日本内科学会
日本消化器病学会
日本消化器内視鏡学会
日本肝臓学会