最終更新日:2022年7月29日
発熱を伴わない悪寒の原因は?病気の一例と受診先を解説
こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井智昭
発熱はないのに悪寒がするとき、風邪を引いたかもしれないと思う方が多いのではないでしょうか。風邪だけではなく、さまざまな感染症が疑われます。中には重大な病気もあるため、悪寒がしたときは体調の変化に注意が必要です。ここでは、発熱を伴わない悪寒の原因について、病気の一例と受診先を解説します。
熱を伴わない悪寒の原因
感染症にかかると、免疫機能を高めるために身体の対応が上昇します。このとき、筋肉が震えることで悪寒が起きるのです。そのため、悪寒は身体に外敵が侵入し、免疫が戦っているサインの可能性があります。
単なる寒気と悪寒は混同しがちです。どちらか判断できない場合は悪寒と考えておいて、他に症状が現れないか注意深く観察しましょう。
放置すると出てくる可能性がある症状
悪寒が出てからしばらくすると、感染症の種類に応じて次のような症状が現れる可能性があります。
呼吸器感染症の場合
発熱やくしゃみ、喉の痛み、鼻水、鼻詰まり、咳、倦怠感、頭痛などが現れることがあります。
消化管感染症の場合
吐き気や嘔吐、下痢、腹痛、倦怠感などが現れることがあります。
尿路感染症の場合
腰痛、吐き気、嘔吐、発熱などが現れることがあります。
考えられる病気の一例
発熱を伴わない悪寒は、何らかの感染症の可能性があると解説しました。それでは、具体的にどのような感染症の可能性があるのか見ていきましょう。
風邪
風邪とは、鼻や喉にウイルスが感染して発症する病気です。約90%はウイルスによるもので、残り約10%は肺炎球菌などの細菌やマイコプラズマ、クラミジアなどとされています。風邪を引き起こすウイルスの種類は非常に多いため、一度風邪をひいて抗体が作られても再びかかる可能性があります。
カンピロバクター感染症
カンピロバクター感染症とは、カンピロバクターに感染して発症する病気です。発症までの期間に1~10日と幅があります。腹痛、吐き気、嘔吐、発熱、下痢(血便)などの症状が3~6日続きます。
急性前立腺炎
急性前立腺炎とは、男性のみ持っている前立腺に急性の炎症が起きた状態です。38℃以上の発熱や全身倦怠感、下腹部痛などの症状が急に現れます。さらに、頻尿や排尿痛、排尿困難といった症状も現れるため、生活に支障をきたすでしょう。
急性胆嚢炎
急性胆嚢炎とは、胆嚢に急性の炎症が起きた状態です。炎症が進行すると胆嚢の壁が壊死するため、早急な対処が必要です。初期には上腹部の鈍痛や不快感などが現れ、炎症が進行すると右の肋骨の下あたりの痛みに変化し、さらに痛みも強くなります。
急性虫垂炎
急性虫垂炎とは、虫垂内で閉塞が起きたところに細菌が感染し、化膿性の炎症が起きた状態です。上腹部かおへそのあたりに痛みが現れ始め、次第に右下腹部の痛みが強くなり、歩けなくなることもあります。吐き気や嘔吐を伴うこともあります。虫垂に穴があいたものは穿孔性虫垂炎といい、早期に治療しなければ腹膜炎をはじめとした重大な病気に繋がる恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
腎盂腎炎
腎盂腎炎とは、腎臓と尿管を繋ぐ部分「腎盂」や腎臓の髄質が細菌感染によって炎症が起きた状態です。治療で改善しなかったり再発を繰り返して長く続いたりするものを慢性腎盂腎炎、治療によって比較的早く改善するものを急性腎盂腎炎といいます。
発熱がない悪寒がしたときは何科を受診する?
発熱を伴わない悪寒がした際は、別の症状を踏まえて受診する診療科を決めましょう。例えば、消化器系の症状がある場合は消化器内科、腎盂腎炎の症状がある場合は泌尿器科や腎臓内科などを受診してください。
どの診療科を受診するか迷ったときは内科を受診しましょう。必要に応じて適切な診療科を紹介してくれます。
必要に応じて医療機関を受診しよう
悪寒は、発熱の前触れです。他に症状が現れていないのであれば様子見でもよいでしょう。ただし、急激に症状が現れた場合は重大な病気の可能性もあります。悪寒は単なる寒気と混同されることもあるため、放置してしまいがちな症状と言えます。悪寒が起きた際は、他に症状が現れないか注意深く観察し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
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こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井智昭
〇診療科 :内科・小児科・アレルギー科
《 経歴 》
2002年 慶應義塾大学医学部卒業
2004年 立川共済病院勤務
2005年 平塚共済病院小児科医長として勤務(内科)
2010年 北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室兼任
2012年 横浜市内のクリニックの副院長として勤務 (スマイルこどもクリニック)
2015年 小谷クリニック 内科・小児科(訪問診療部)部長
2017年 「なごみクリニック」内科・小児科・アレルギー科 院長
2020年4月~ 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任
《 専門医・認定医 》
小児科専門医・指導医
日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)
臨床研修指導医(日本小児科学会)
抗菌化学療法認定医
プライマリケア学会認定医
認知症サポート医
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