最終更新日:2021年8月24日
ホクロを除去する方法を解説!ホクロを除去するメリット・デメリットは?ホクロ除去の費用や保険もご紹介

こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博

肌の手入れやメイクにこだわっても、そこにある大きなホクロばかりを指摘されて悔しい思いをしたことがある人は少なくありません。
自分でケアするのが難しいほどであれば、ホクロそのものを除去するのも一つの方法です。
ホクロを除去することで、見た目のみならず生活の変化も実現できる場合があります。
今回はホクロを除去する方法と、そのメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。
ホクロを除去する方法

一般的なホクロ除去の方法はメスを使う方法と、レーザーを用いる方法の2種類です。
ホクロのある場所や大きさを考慮して、どちらにするか決定します。
そもそもホクロには後天的なものと先天的なものがあり、それぞれのホクロに考慮すべきリスクがあるので確認しておきましょう。
後天的なホクロは紫外線や摩擦、ストレスといった外部刺激により生まれたものです。
後からできるものなので、さらにホクロが増える可能性があります。
一方先天的なものは増えるリスクこそありませんが、幼い頃にはあまり気にならないホクロでも成長とともに目立ち方が変わってきます。
結果として、外見に影響が出てしまっているホクロもたくさんあるのです。
目立つ場所にある先天的なホクロはもちろん取り除くことができます。
後天的なものであれば、ホクロが大きくなるのを抑える効果も期待できるのです。
メスによる摘出

メスを用いてのホクロ摘出はサイズが大きい場合によく行われます。
原因物質をしっかり取り除き、再発を抑える必要があるためです。
実は、ホクロの表面を取り除くだけでは不十分とされています。
特に5ミリを超えるほど大きなものは皮膚の下でホクロのもとが大きく育っている可能性が高いのです。
ホクロのもとを残したまま除去完了とすると再発してしまいます。
以上の理由から入念に除去処置するためにメスが必要になるのです。
しっかりとした根治を考えるのであれば、メスによる摘出の施術を受けた方が良いでしょう。
最近では電気メスを用いた治療が多くなっています。
極端に深く根付いている大きなホクロでなければ、すぐメイクができるほど回復が早いケースも多いです。
レーザーによる摘出
メスによる摘出とは違い、レーザーは焼灼術と呼ばれる手法でホクロを焼いて除去します。
後天的なホクロが皮膚の表面にある場合はレーザー治療が効果的です。
皮膚の表面にあるホクロの中でも、小さなサイズであればレーザーによる治療が可能になります。
特に炭酸ガスレーザーを用いてホクロを蒸散させるのが一般的です。
レーザーによる治療の痛みは、塗る麻酔や貼る麻酔を使うだけで十分なことも多いです。サイズによっては局所麻酔をすることもあります。施術が短時間で終わるのがメリットといえるでしょう。
少し違うタイプのレーザーの話題ですが、最近では治療後の痛みや腫れで休養を要する時間(ダウンタイム)を必要としない「ピコレーザー」を導入している病院もあります。これは炭酸ガスレーザーとは全く別で、ほくろのある皮膚を蒸散させるのではなく、色素に反応させて色素を持った細胞を破壊するタイプのレーザーです。
ピコレーザーと同様にQスイッチレーザーでもホクロ除去をすることができますが、これらは元々しみ取りに使うレーザーなので、炭酸ガスレーザーとは別のものです。
炭酸ガスレーザーは多少の盛り上がりがあるほくろでも吹き飛ばすことができますが、後者のレーザーは色が抜けるだけで盛り上がりはなくならないので、平坦なものに利用は限られます。
レーザーでのホクロ除去を検討する場合には、病院ごとにどのレーザーを用いているか参考にしてみても良いでしょう。
またレーザーでの治療例がどれくらいあるかを確認すれば、専門医の熟練度の目安となり病院選択の助けになります。
ホクロを自分で除去するリスク

ネット上では自分でホクロを焼いたり、切ったりして除去する方法や専用クリームを使う方法、除去ツールなどに関する様々な情報が出回っています。
確かにそれらを使えばホクロを見えなくすることはできるでしょう。
しかし大半のものは皮膚の下にあるホクロの原因をしっかり取り除かないと再発して余計に目立ってしまいます。
さらにホクロによってはガンの一種だった、ということもあるので専門家に見てもらうことが一番です。
またホクロが悪質なものでなくても、施術後の傷口に雑菌が入り炎症が悪化する可能性も否定できません。
時短でコスパよく終わらせようとして、逆に高額で時間がかかる治療になってしまうこともあるのです。
自分でホクロの除去を行うのはリスクが高いということを覚えておきましょう。
ホクロを除去するメリット

メスやレーザーでホクロを取り除く、といわれると恐怖を感じる方も多いでしょう。
しかし安全性は高く、見た目の変化で得られるメリットは想像以上になる可能性があります。
ホクロ除去をすることで、前向きに行動できるようになったという方も少なくありません。
コンプレックスがなくなり自信がもてる
先天的なホクロが目立つ場所にある人は、幼い頃からホクロが気になりコンプレックスとなっているケースが多いです。
「もしかしたら周囲の人は自分のホクロのことを話しているのでは?」と不安に感じる人もいます。
このような状態になると外に出るのを避けるようになり、新しいチャレンジもできなくなってしまうのです。
ホクロさえ除去すれば、ホクロに関する悩みは解消するでしょう。
新しいことに向かって積極的に行動できるようになったという喜びの声もあります。
見た目が健康的に見える
気になる程大きなホクロができている場合、肌が実際よりも不健康に見えている可能性があります。
原因であったホクロがなくなることで、見た目がスッキリして肌の印象が健やかになるのも除去のメリットです。
外見の雰囲気が好転することで、自分から健康的な生活や行動をとるようになる方も多くいます。
ホクロを除去するデメリット

ホクロを除去するメリットは大きいですが、まったくリスクがないというわけではありません。
治療後の痛みや変化については、ある程度の覚悟や準備が求められます。
もちろん専門家による除去であれば、薬や対処法があるので過度に不安になる必要はありません。
摘出手術に痛みを伴う
ホクロ除去は、メスやレーザーなど治療法がどれであっても麻酔を使います。
そのため手術を行っている時に痛みはほとんどありませんが、手術後に麻酔の効果が切れた後には痛みが伴うことはあるようです。
専門医であればその可能性を鑑みて痛み止めなど処方するので、痛みが出たら服用して様子を見ましょう。
術後に少し腫れる
ホクロを除去した場合に赤みや腫れがでてしまったというケースもあります。
炭酸ガスレーザーによる焼灼術は、高温で焼くため軽い火傷のような症状がでることも少なくありません。ダウンタイムがあり、数ヶ月火傷のあとのような赤みが残ることがあります。
また摘出術の場合にも傷口付近に炎症が起きることがあります。
専門医で施術を受けたのであれば、ケア用のクリームや抗生物質といった処方薬を出されているはずです。
指示通り薬を服用してください。
それでも改善しない場合は、速やかに医師の指示を仰ぐ必要があります。
ホクロの除去に保険は適用できるのか

ホクロ除去は病院で行うことが可能です。
しかし病院で行うからといって必ずしも保険適用になるわけではありません。
ホクロの状況や除去の目的によっては、支払い内容が変わります。
保険適用できるものとできないものがある
ホクロが存在しているせいで生活に支障が出ている場合には、治療が必要との判断で保険が適用されます。
生活におけるリスクはないものの見た目を変えるための除去であれば、美容目的となり保険は適用されません。
生活でのリスクとは、具体的にはホクロが目のあたりにあるためにものが見えにくくて困っている、といったケースです。悪性腫瘍との鑑別のために摘出して診断をつけることもあります。
他にも大きなホクロが服やものに引っかかり、傷や痛みに苦しむなどがあります。
美容目的なら自由診療がおすすめ

ホクロを除去したい場合は、自由診療がおすすめです。
言葉通り自分の希望に沿った治療を提案してくれます。
保険適用となる治療を受ける場合は「リスクを取り除く」ことが最優先です。
そのため仕上がりの状態などについては制限が生まれます。
ただ、自由診療は追加したオプション治療の分だけ高額料金が加算されていくので、その点において注意は必要です。
ホクロの除去の主な費用

ホクロ除去を依頼する場合には、事前の金額チェックを行っておくべきでしょう。
美容目的の場合、広告やサイトに掲載されている費用は数千円単位で書かれていることもあります。
しかしこれは除去のみの金額の可能性があるため確認しておかねばなりません。
専門のクリニックや病院であれば、検査や手術・処方される薬を加味したホクロ除去の金額を聞いておくと安心です。
保険適用の場合
保険適用の場合、3割負担で1万円~が相場となります。
ホクロの状態によって金額が変わってくるので、検査を受けて医師の説明をしっかり確認してください。
保険適用外の場合
保険適用外だと10割負担となり、高額支払いのリスクばかりが思い浮かぶかもしれません。
しかし初回の診療費用は保険適用の場合と同じで1万円〜が多いようです。
そこから除去したいホクロの数×5,000円〜の追加(通院のたびに施術をうけた費用を支払う)という形になります。
ホクロのサイズによっては金額も加算されるので、事前の確認が最優先です。
ホクロの除去は皮膚科で実施しよう

費用が気になるからといって安いサービスに手を出したり自分で除去したりすると、デメリットの方が多くなります。
ホクロは先述の通り、ガンの一種であるものや体内の異常を示すできものという可能性もあるからです。
それを知らずに取り除いて、気づいたときには取り返しのつかないことになるかもしれません。
そもそもホクロの原因は一つではないという認識が必要です。
同じようなホクロに見えても先天性か後天性か、はたまた病気によるものかというのは専門知識を持たない人が簡単に判断できるものではありません。
確かな経験や知識がある医師に任せるからこそ、予想外の事態にも速やかに対応できるのです。
そのためホクロに関することは、専門の皮膚科に任せることを強くおすすめします。
まとめ

ホクロを除去することで見た目も変わり、生活が明るくなる可能性があります。
しかし除去方法やホクロが何らかの疾患であることを考えると、自分で除去するのはおすすめできません。
金額も気になるところですが、まずは専門医に相談し検査を受けるようにしましょう。
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こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博
〇病院名 :天下茶屋 あみ皮フ科クリニック
〇医師 :山田貴博
〇アクセス:大阪市西成区岸里1−1−4
〇診療科 :皮膚科
〇経歴:名古屋市立大学医学部卒
卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。
NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。
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