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最終更新日:2021年8月24日

胸が痛い原因を解説!胸の痛みから考えられる病気は?胸が痛い場合の対処法や受診目安をあわせてご紹介

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

急いで物を食べたわけでも何かにぶつかったわけでもないのに急に胸の痛みに襲われると不安に駆られるものです。

体の内側で起こっている症状はどこがどう不調なのかはっきりしないので心配になるのも仕方ありません。

胸の痛みの原因は臓器の疾患や精神的な病の可能性などいくつもあります。

胸が痛い原因やそこから考えられる病気にはどういったものがあるのでしょうか。

胸が痛い場合の対処法や受診の目安を確認し、病気の早期発見につなげましょう。

胸が痛い原因

一言で胸といっても、その範囲は喉のすぐ下の気管あたりから肺・心臓・横隔膜あたりまでと決して狭くはありません。

ここには心臓・肺・胸膜といった重要な器官のほか胸骨や肋骨などの骨、神経や筋肉などが集まって相互に働いています。

胸が痛む原因も1つではありません。大きく分けて3つの原因が考えられます。

臓器の疾患・神経系の異常・ストレスです。それぞれ詳しく見てみましょう。

心臓や肺に異常がある

胸が痛い原因、1つ目は心臓や肺に異常があることです。

心臓は血液を全身に循環させるポンプの役割を果たしています。

何らかの理由で心筋の動きに支障が出ると、それが痛みとなって感じられる場合が少なくありません。

呼吸困難や胸の痛み・寒気・意識が朦朧とするなどの症状が出る場合、心不全や高血圧なども考えられるので注意が必要です。

一方の肺は環境の影響を受けやすく、ウイルス・細菌・化学物質などの感染が原因で引き起こされる合併症も見られる臓器です。

高熱や激しい咳、息切れや「ヒューヒュー」と音がするなどがあれば肺炎の可能性を検討しなければなりません。

心臓や肺の病気は生死に直結している場合があるので、痛みや違和感が続く時は迅速な対応が必要です。

神経や消化器系に異常がある

胸が痛い原因、2つ目は神経や消化器系に異常があることです。

近年では食べ物の種類や好みが多様化し、消化吸収がうまくできていない人が多くなっています。

胸のつかえや違和感・ゲップなどが増え、逆流性食道炎などの炎症を起こして痛みに繋がる場合が少なくありません。

細菌の増殖などが原因の場合もあるので頻繁に痛みが起きる場合は受診が必要になります。

また肋骨の付近や背中から胸にかけて電気が走るような痛みがある場合、肋間神経痛という神経系の疾患が疑われます。

左右どちらかに症状が出る、体をひねると痛むなどの特徴があるので症状が見られた場合は注意しましょう。

ストレス

胸が痛い原因、3つ目はストレスです。

日常的なストレスや不健康な生活習慣の積み重ねは心臓に大きなダメージを与えます。

近年増加している狭心症や心筋梗塞にも注意が必要です。血栓や動脈硬化などにより心臓に酸素や栄養が届かなくなります。

また強いストレスや急な運動で負荷がかかると一時的に心筋に血液が行かなくなり、痛みを覚えることがあります。

食事や運動などの生活習慣を見直し、過度なストレスを避けて突然の発作などの予防に繋げましょう。

胸の痛みが意味すること

日頃経験したことがないほどの胸の痛みの陰には思わぬ疾患が隠れている場合があります。

痛みをはじめとする様々な違和感は体の不調や病気を報せるシグナルといえるもの。

我慢できる程度の痛みである場合も決して放置せず、兆候を見逃さないようにしたいものです。

様々な病気を伝えるサイン

胸の痛みは様々な病気を伝えるサインです。部位や症状によって痛みの程度や持続時間が違ってきます。

体が訴えている症状にしっかりと向き合い、胸のどのあたりが痛むのか部位や範囲を特定しましょう。

どう感じる痛みかも重要です。刺すような痛みや圧迫されるような痛みなどしっくりくる表現を探しましょう。

また一瞬なのか継続的なのか、痛みの続く時間も重要です。

胸の痛みと同時に背中や腕、胃やお腹など他の部位に痛みが出るかどうかも確認しましょう。

その他、吐き気や寒気などいつもと違う症状が出ている場合は、そちらも把握しておくことが大切です。

中には緊急性を伝えるものも

締め付けられるような胸の痛みや意識障害・吐き気・冷や汗・頭痛などを伴う場合は重篤な症状の可能性があります。

これらの症状が15分以上続く場合は可能な限り早く病院を受診しましょう。

また強い不安・緊張・パニック障害の発作のために過呼吸の状態が長く続くと呼吸困難のような状態に陥ることがあります。

呼吸しようとすればするほど過呼吸の状態がひどくなり、血管が収縮して手足のしびれや筋肉のけいれんなどを引き起こします。

このような症状が出た場合もぜひ病院を受診してください。

また日常生活で強い不安や緊張状態が持続しないよう配慮することも大切です。

胸の痛みから考えられる病気

心臓や肺の疾患・胃や呼吸器系のトラブル・肋骨付近の不調など胸の痛みの原因となりうる病気は様々です。

以下、発症頻度の高いものを挙げてみましょう。

・心筋梗塞

・肺炎

・過換気症候群

・胃食道逆流症

・肋間神経痛

心筋梗塞は毎年日本人の死亡原因の上位に挙げられる疾患です。

心筋梗塞は心臓のポンプ機能の不全を引き起こし、心臓や筋肉へ送られる血流を阻害します。

早急に対処しなければ血圧低下や意識障害をもたらします。回復しても後遺症が残ることも少なくありません。

心筋梗塞によって現れる症状は実に様々です。

激しい胸の痛みを伴う人のほか、頭痛や吐き気に悩まされる人も、強い不安や左肩の痛みを覚える人もいます。

何となく気分が悪いだけという軽い症状しかない場合もあるので、気を付けなければなりません。

安静にしていてもそれらの不調が15分以上続く場合は心筋梗塞の疑いがあるので早急に対処しましょう。

肺炎は細菌やウイルスなどが原因となって肺が炎症を起こす病気です。

風邪などで喉にダメージがある場合、病原菌が喉を通り抜けて肺に到達し、炎症を引き起こします。

肺炎では胸の痛みのほか息切れ・発熱などが出ますが、風邪と間違いやすい症状です。

息苦しさから呼吸困難に陥る場合もあるので異変を感じた場合はすぐに病院を受診してください。

過換気症候群では何らかのきっかけで過呼吸状態になり、呼吸が浅く速くなって呼吸困難に陥ります。

不安・緊張・恐怖などの心理的要因で引き起こされる場合が多いので神経質な人や緊張しやすい人は注意しましょう。

体に酸素が行き渡らなくなることで手足が痺れたり痙攣を起こしたりする場合があります。

胃食道逆流症は主に胃の内容物が食道へ逆流することで粘膜がただれる病気です。

食事が楽しめない、ぐっすり眠れないなど、胃食道逆流症になると日常生活の質の低下に悩まされる人が少なくありません。

胃酸の逆流の多くは食後2~3時間以内に起こります。こうした症状がある場合は胃食道逆流症の可能性を疑いましょう。

肋間神経痛は胸椎と呼ばれる神経から出て肋骨に添って通っている神経、肋間神経が痛む病気です。

脱臼・骨折・椎間板ヘルニアのほか、帯状発疹といったウィルス感染でも引き起こされる場合があります。

電気が走るような鋭い痛み、またはじくじくした痛みが感じられる時は肋間神経痛を疑いましょう。

胸が痛い場合の対処法

急に胸の痛みに襲われると不安になります。

しかし時間の経過によって症状が収まる場合もあるので、まずは落ち着いて以下の方法を試してみましょう。

その場で安静にする

胸が痛い場合の対処法、1つ目はその場で安静にすることです。

激しい運動や動作によって身体にかかった過度なストレスが胸の痛みを引き起こす場合があります。

そんな時はできるだけゆっくりと少しずつ深呼吸をして、その場で安静にしましょう。

またその際、胸の痛みだけでなく他の部位に違和感がないかどうかも確認してみてください。

ベルトやボタンを緩める

胸が痛い場合の対処法、2つ目はベルトやボタンを緩めることです。
痛みを感じている本人にとって一番楽な姿勢を取ることが大切です。

ズボン・ベルト・上着のボタンなど体を締め付けているものがあれば緩めましょう。

可能であればすぐにゆったりとした衣服に着替えてください。

緊急性の高い胸の痛みの種類

胸の痛みには重篤な症状や緊急性の高い病気が原因のものもあります。

激しく差し込むような胸の痛み・めまい・吐き気・冷や汗などの症状が15分以上続く場合は心筋梗塞を疑いましょう。

心筋梗塞は発症後6時間以内の処置によって生死が分かれます。

6時間以内に血液の流れを再開させられるか否かが重要です。救急車を呼ぶなど早急に対応しましょう。

前触れもなく胸に強い痛みが走ったり徐々に痛み出したり、背中にも痛みが出てきた場合は大動脈解離の可能性があります。

動脈の壁に傷が付いて壁の間に血液が入り込む病気です。動脈の壁が損傷すると大量出血を引き起こしかねません。

激しい胸の痛みや胸が締め付けられるような圧迫感がある場合は狭心症が疑われます。

血流が悪くなることで心筋に充分な量の酸素や栄養分が行き渡らなくなって心筋が働かなくなる病気です。

これらの症状がある場合、可能であればすぐに病院を受診し、難しければ救急車を呼びましょう。

胸痛での受診目安

胸に感じる痛みがどの程度のものであれば病院を受診するべきなのか判断が付かない方も多いことでしょう。

胸の痛みの中でも以下に紹介するような症状が出た場合は深刻な病気である可能性が高いため、すぐに受診してください。

締め付けられる・焼け付く・裂けるような痛みがある

胸に締め付けられるような痛みを感じる場合は心不全の可能性が考えられます。

焼け付くような感じがあれば逆流性食道炎を、裂けるような痛みがある時は急性大動脈解離を疑いましょう。

これら3種類の胸の痛みにはいずれも狭心症か心筋梗塞の可能性もあります。すぐに病院を受診してください。

痛みと共に冷や汗が出る

激しい胸痛で冷や汗が出たり吐き気があったりする場合は、無理に体を動かさず楽な姿勢を取りましょう。

10分以上にわたって症状が治まらない時は心筋梗塞の可能性があるので救急車を呼ぶなどただちに対処しましょう。

顔が青白くなる

激しい胸の痛みや呼吸困難と共に顔が青白くなる場合も非常に深刻な病状の危険性があります。

深呼吸などで呼吸を整えたりしても症状が変わらず、15分以上続く場合は狭心症や心筋梗塞などの可能性もあります。

胸が強く痛む場合や異常を感じたら病院を受診しよう

心臓や胸、肺の病気は胸の痛みを伴う場合が多く、中には一刻を争うほど危険なものもあります。

症状が長く続くようであればすぐに救急病院を受診しましょう。

肺炎や過換気症候群は内科または循環器内科を、胃食道逆流症は消化器内科を受診します。

痛みの症状が比較的軽い場合は内科での診察も可能です。

まとめ

胸の痛みには神経などからくる一時的なものもあり、安静にしていれば回復する場合もあります。

しかし、中には心筋梗塞や気胸など一刻を争う疾患が潜んでいる場合もあります。

痛みが長く続く時や冷や汗・吐き気・動悸など症状が多岐にわたる場合は自己判断せず、すぐに病院を受診しましょう。

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こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木幹啓

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。

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