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最終更新日:2022年10月29日

何もしていないのにドキドキする!それは不整脈が原因かも

こちらの記事の監修医師
べっぷ内科クリニック 院長
別府 浩毅

(写真=PIXTA)

多くの方が運動したときや緊張したときにドキドキと心臓の鼓動をいつもより強く感じた経験があると思います。これは心臓が体の状態に応じて心拍数を増やして全身に血液を多く送ろうとする正常な反応です。しかし、何もしていないのに運動したときや緊張しているときと同じようなドキドキを感じるときは、危険な不整脈が原因となっているかもしれません。専門医が解説します。

不整脈とは:心臓の心拍のリズムが乱れた状態

不整脈についてみていく前に、まずは心臓の仕組みについてみていきましょう。

心臓は、全身の血管に血液を送るポンプの働きがあります。心臓に返ってきた血液を溜めて、また全身に送り出すといった、血液ポンプの仕事を1日に約10万回も行っています。

そんな心臓を動かしているのは、「電気」です。心臓自らが電気を作り出し、心臓の筋肉全体に電気を送るシステム(刺激伝導系)が存在します。

心臓が拍動するペースを決めているのが右心房にある洞結節という場所です。洞結節から放たれた電気は左右の心房を通った後に、一旦、房室結節に集まります。房室結節に集まった電気は、ヒス束へ流れ、ここから左右の心室へ向かうために右脚と左脚という二股にわかれます。最後に左右の心筋にまんべんなく電気を伝えるプルキンエ線維へと電気が流れる道がつながっていきます。

刺激伝導系をもっと簡単にイメージするために、テレビや掃除機などの「家電」が動く仕組み、家庭に電気が送られてくる「送電」の仕組みに例えてみていきましょう。

発電所(洞結節)の異常や、送電線(房室結節、左右脚など)の断線などが生じると、心臓が動くタイミングがズレたり、回数が足らなくなったり、早く動かしすぎたりなど、心臓の動きの異常が生じるようになります。

このように、心臓を動かすための発電、送電システムの異常が不整脈になります。

治療が必要な不整脈:「心房細動」と「上室性頻拍症」

治療が必要な不整脈としては、「心房細動」や「上室性頻拍症」が大半をしめます。

1、発作性心房細動
2、発作性上室性頻拍症

1、発作性心房細動

発作性心房細動とは、突然心房が痙攣したように細かく震え、血液をうまく全身に送り出せなくなる病気です。

細かく震えることから脈拍は不規則に早くなることが多く、それが動悸症状となって現れることがあります。

また、不規則に震えるように収縮するため、心房からの血液をうまく送り出せなくなり、心房内で血液の淀みができ、それが血栓となり脳梗塞などの重篤な病気を引き起こす原因となることもあります。

上記の通り、放置しておくと一定の確率で脳梗塞となり治療を要する不整脈の一つです。

2、発作性上室性頻拍

正常な刺激伝導系のほかに異常な電気回路が心房内に存在し、そこを通常よりも速いペースで繰り返し電気刺激が通ることで起こるものが発作性上室性頻拍です。

異常な電気回路を突然通り、そのタイミングでいつもの心拍数の2倍、3倍となるので激しい動悸を感じることが多いです。

検査:不整脈を特定するために心電図検査

不整脈を特定するためにまずは心電図検査を行います。

不整脈の頻度や、検査以外での発生状況を把握するために24時間心電図(ホルター心電図)を実施し、長時間心臓の動きを確認する検査を行うこともあります。

不整脈には「発作性心房細動」のような悪性の不整脈と、そのままにしておいて大丈夫な良性の不整脈があります。悪性の不整脈は治療をしなければ命に関わりますので、その評価のために心臓エコー検査は必須となります。心機能(心臓のポンプ機能)の悪い患者さんの不整脈は悪性度の高い不整脈のことが多く、循環器専門医による評価が必要な疾患となります。

また良性の不整脈でも、症状が強い場合や心不全のある場合は治療の適応となります。心不全の有無については、患者さんの身体所見と、胸部レントゲン撮影、採血などを組み合わせて診断、治療の適応の有無を判断します。

また、甲状腺疾患、貧血、低血糖などその他の疾患も採血で判断できます。

治療:異常な電気興奮の発生個所を焼き切る

以前はこれらの不整脈に対して薬物で治療をしていましたが、最近はカテーテルアブレーションの治療成績が良好なため、最初からアブレーションを選択することが多くなっています。治療後の再発予防のためには生活習慣の改善や運動療法が必要で、それでも再発する場合は、薬物を併用して管理をします。

1、カテーテルアブレーション
2、生活習慣改善
3、運動療法
4、薬物療法

1、カテーテルアブレーション

専用のカテーテルで不整脈を起こす原因となっている異常な電気興奮の発生個所を焼き切る(焼灼する)治療法です。特に「発作性上室性頻拍症」は、ほぼ全てをカテーテルアブレーションで根治できますので、逆に薬物で治療をすることはほとんどありません。再発も稀で、治療により症状が劇的になくなりますので大変喜ばれる疾患の一つです。

手術は全身麻酔もしくは部分麻酔下で行われ、足の付け根や首の付け根からカテーテルという細い管を血管に挿入し、心臓まで進めていきます。

そして、カテーテルの先端にある電極で、不整脈を発している部位を特定し、先端の温度を上げてその部位の電気の流れを焼き切ることで不整脈を止めます。

その後、カテーテルを抜いて挿入部の止血を行い治療は終了となります。

治療時間は約2~4時間、入院期間は1週間程度となります。

2、生活習慣改善

タバコ、コーヒーなどのカフェイン摂取過剰、ストレス、睡眠不足は、自律神経の状態を不安定にさせることで、不整脈を増やします。バランスの良い生活習慣を送ることが不整脈を起こさない一番の治療法です。

3、運動療法

運動療法は、自律神経の状態を良好に保ち、不整脈を減らす効果があります。バランスの良い生活習慣の一つでもあり、生活の質を上げるために是非お勧めします。ただきつい運動は逆に不整脈を増やすことにつながるため、適切な運動量を行うことが必要です。

4、薬物療法

「発作性心房細動」に対して、カテーテルアブレーションのみでは対応できない場合に使用をします。また「発作性心房細動」は血の塊(血栓)ができて脳梗塞を起こしてしまうため、高血圧や糖尿病などを併発している患者さんは、血栓ができなくなるように血をサラサラにする薬(抗凝固薬)が必要となります。

何もしていないのにドキドキする場合は前述したように悪性の不整脈が隠れている可能性があります。

気になる症状がある方は一度、医療機関での精査をお勧めいたします。

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こちらの記事の監修医師

べっぷ内科クリニック 院長

別府 浩毅

心臓専門医(循環器専門医)、総合内科専門医、糖尿病専門医、透析専門医。広島大学医学部医学科卒。京都大学付属病院、三菱京都病院等で循環器内科、糖尿病を専門として15年の勤務を経て独立開業。
「第一は生活習慣の見直し」をモットーとし、治療薬や高度な医療機器による成果を出しつつも、患者自身が生活を振り返り、改善することを重視している。特に心臓疾患の多くが糖尿病などの生活習慣病と大きく関係していることを危惧しており、食事・運動といった日常の基本的な生活習慣改善を重点的に指導。
生活習慣病は相互に関連することから、より質の高い医療を提供する医師としても珍しい4つもの領域の専門医資格を取得。「患者とともに歩む医療」をテーマに掲げ、日々の治療に励んでいる。

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