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最終更新日:2021年8月24日

蕁麻疹が頬にできる原因を解説!頬にできる蕁麻疹の特徴は?蕁麻疹が頬にできた時の対処法や予防法もご紹介

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

「なんだか顔がかゆい」「頬が赤く腫れてきた」

蕁麻疹(じんましん)は突然現れ、かゆみや赤みに悩まされることがあります。顔の皮膚のトラブルは目立つので早く治したいものです。

蕁麻疹は消えたかと思うとまた現れたりして、繰り返すこともあります。

蕁麻疹にはいくつかの種類があり、原因も症状の出方も様々です。

ここでは頬にできる蕁麻疹の原因やその特徴、頬にできた時の対処法や予防法について幅広く解説します。

蕁麻疹ができる主な原因

蕁麻疹にはいくつもの原因が考えられます。

主な原因としてはなんらかのアレルギーによるもの、衣類の摩擦や汗でおこるもの、ウイルスや細菌感染、ストレスや疲労などが挙げられます。

そのほか日光や強い紫外線、冷たい外気なども発疹の原因です。まれに内科的疾患が原因になることもあります。

蕁麻疹はひとつだけでなくいくつかの原因が重なって発症するケースや、複数のタイプの蕁麻疹が同時にできることがあり、原因が特定しにくいことも少なくありません。

何らかのアレルギーによるもの

アレルギーの原因になるものとしては食べ物や薬剤、毒虫などがあります。

食品が原因の場合は食後数分で発症することが多く、遅くても数時間以内には症状が出現するのが特徴です。

蕁麻疹を起こしやすい食品としては、エビやカニ・サバ・チーズや牛乳などの乳製品があげられます。

そのほか肉類やタケノコ、ホウレン草などの野菜も原因となることがあります。

特定の食品で蕁麻疹になることもあれば必ずしもそうでない場合もあり、その日の体調と関係しているのではないかとも考えられます。

ハチに刺された場合、1割から2割の人が蕁麻疹や呼吸困難などのアナフィラキシーショックを起こすとされており注意が必要です。

衣類の摩擦や汗によるもの

下着や衣服などの摩擦や締め付けが原因でおこるのが「機械的蕁麻疹」です。

また汗をかいたことにより赤いボツボツが現れることもあり、これを「コリン性蕁麻疹」と呼びます。

運動やお風呂に入った後に赤いボツボツが出現したら、コリン性蕁麻疹の可能性が高いでしょう。

コリン性蕁麻疹はかゆみのほかにピリピリとした痛みを伴うことがあります。

ウイルスや細菌による感染

扁桃炎や中耳炎、副鼻腔炎などウイルスや細菌による感染が原因で発症することもあります。

この場合はなかなか治らないことが多く、原因となった病気の治療が必要です。

そのほかC型肝炎やマイコプラズマ感染も蕁麻疹と関連があるとされています。

疲労やストレスによるもの

ストレスや疲労は蕁麻疹を誘発する一因となります。

直接的な原因になるわけではありませんが、免疫力を低下させるためアレルギーが起きやすくなってしまいます。

いつも食べている食品でも、体調不良時には蕁麻疹を起こすことがあります。

頬にできる蕁麻疹の特徴

頬に蕁麻疹ができると皮膚の一部が盛り上がり、赤く腫れます。

激しいかゆみやチクチク、ピリピリといった不快な感覚が出ることも少なくありません。

頬の蕁麻疹は人目につきやすく、精神的なダメージも受けやすくなります。

赤く腫れる

突然頬が赤く腫れ、蕁麻疹が出る症状を「血管性浮腫」と呼んでいます。

血管性浮腫は遺伝的なものと、薬剤などが原因で起きる後天的なものとに分けられます。血管性浮腫は皮膚の深い場所にある血管が、なんらかの原因によって反応することでおこります。

一般の蕁麻疹とは違い、境界がはっきりしないのが特徴です。特殊な蕁麻疹のため、消えるまでに数日かかることがあります。

ただれ、ぶつぶつができる

蕁麻疹はかゆみや腫れが主な症状ですが、汗や緊張でできる「コリン性蕁麻疹」は小さくて赤いぶつぶつが特徴です。

ぶつぶつがただれたり膿を伴ったりした場合、湿疹や皮膚炎など蕁麻疹以外の皮膚疾患との鑑別が必要です。

蕁麻疹が頬にできた場合の主な治療法

ほとんどの蕁麻疹は発症して24時間以内に消えていきます。

しかしかゆみが強かったり範囲が広かったりするとき、あるいは症状がなかなか消えない時は治療が必要です。

治療は抗ヒスタミン薬の内服がメインになります。

もしもひっかいてしまい湿疹ができたときはステロイド外用薬で治療します。

同時に、原因となった食べ物や薬などがあれば、服用や摂取の中止が必要です。

薬が原因と思われる場合は、診察の際に服用した薬について伝えましょう。

できれば持参して実際に見せるのが確実です。

蕁麻疹が頬にできた場合の対処法

対処法として大事なことは、蕁麻疹がでているところを絶対にかかないことです。

かゆみががまんできないときは、患部を冷やすことで症状を緩和することができます。

そのほか市販の抗ヒスタミン薬を内服するのも効果的です。

顔をかかずに冷やす

かゆいところをひっかくと傷口ができ、そこから細菌が侵入する可能性があります。

感染症を起こすと治療が長引いてしまう可能性があり、ときには跡が残ることがあります。

また皮膚のバリア機能も低下するため、わずかな刺激でもかゆいと感じるようになってしまいます。

さらにかゆい箇所が広がる危険性もあるので、かかないことが一番の対処法です。

どうしてもかゆいときは入浴を避け、冷やしたタオルを顔に当てて、かゆみを抑えます。

保冷剤や氷などをタオルに包んで患部にあてるのもよい方法です。

市販の抗ヒスタミン薬を内服する

市販の抗ヒスタミン薬は、抗ヒスタミン作用によりかゆみを抑える効果があります。

塗り薬を選ぶときは抗ヒスタミン剤が入っているかどうか、成分を確認してから購入することをおすすめします。

一般的に塗り薬は症状や患部により使い分けます。

顔の皮膚は薄いので薬の吸収率が良いため弱めの塗り薬を使用します。

眠気や口が渇くといった症状が出ることもありますが、最近はこうした副作用が出にくい薬も開発されています。

ひどい場合は直ちに病院へ行く

蕁麻疹のほかに唇やまぶたが腫れ、息苦しさを伴う時は急いで病院を受診してください。

また蕁麻疹とともに咳・腹痛・吐き気などが二つ以上おきた場合はアナフィラキシーショックが疑われます。

アナフィラキシーショックとは、複数の臓器もしくは全身に強いアレルギー反応が現れた状態です。

ときに血圧低下や意識混濁など危険な状態に陥ることがあります。

ピーナッツやそば、小麦などの食物、あるいはハチやアリ、ムカデなどもアナフィラキシーの原因です。

抗生物質や解熱鎮痛剤などの薬剤、ラテックスなどの天然ゴムでも発症することがあります。

食物アレルギーの場合、食事の後に運動すると発症しやすいことが知られています。

家族がもしアナフィラキシーショックをおこしたらその場を離れず、助けを呼んでください。

そして一刻も早く救急車を呼ぶことが大切です。

もしも吐き気があれば、のどに汚物がつまるのを避けるため横向きに寝かせてください。

自己注射製剤のエピペンが処方されている方なら、速やかに使用してください。

慢性的な症状は放置しないようにしよう

症状が一か月以上も繰り返されるものを慢性蕁麻疹と呼んでいます。

多くの慢性蕁麻疹は原因が特定されにくい傾向にあります。

しかし慢性的な症状もきちんと薬でコントロールすれば治療可能なので、放置は避けましょう。

慢性化した場合、治癒するまでの期間は平均2年とされています。慢性化する前に早く治療を始めることが大切です。

頬の蕁麻疹の予防法

頬の蕁麻疹を予防するためには、皮膚を常に良い状態にしておくことが大切です。

そのためには日ごろのスキンケアがかかせません。

またかゆみを引き起こすような刺激をできるだけ排除することも予防には必要です。

皮膚を良い状態に保つには、保湿と清潔が欠かせません。

洗顔フォームで洗うときは決してこすらず、ふんわりと泡立て丁寧に優しく洗顔します。

そのあと保湿クリームできちんと保湿しましょう。肌に優しい低刺激の基礎化粧品を使うと安心です。

髪の毛や汗も皮膚にとっての刺激になり得ます。特に肌が乾燥していると少しの刺激でも不快に感じることがあります。

髪の毛をまとめる、あげるなどして顔にかからないように工夫しましょう。

汗でかゆみが出るときは肌のバリア機能が低下しているサインです。

日焼け止めを欠かさずに使うことや、栄養バランスのとれた食事をすることでバリア機能を万全な状態に整えましょう。

自身のアレルギーを確認しておく

自分自身がどんなアレルギーをもっているか確認しておけば、その物質を避けるなどして対策が取れます。

アレルギー検査にはいくつかの種類があります。

特異的IgE検査は、自分がなんのアレルギーを持っているのか調べる検査です。

一回の採血で複数のアレルギー物質を調べることができます。

非特異的IgE検査は体内にどれくらいアレルギーがあるか調べる検査で、アレルギー体質の程度を判定するのに役立ちます。

アレルギーが強ければ強いほど数値は高くなります。

皮膚の下にあるアレルギーに関係した細胞に、アレルギーを起こす物質を直接刺して反応を見るのがプリックテストです。

15分後に赤く腫れていたらアレルギー反応が陽性と診断されます。

パッチテストでは皮膚の表面にアレルゲンのエキスを染み込ませたシールをはり、反応をみます。48時間後に腫れが見られれば陽性です。

規則正しい生活を送る

過労やストレス・寝不足などは蕁麻疹を誘発する一因となります。また胃腸が弱っている時も蕁麻疹が出やすくなります。

食べすぎや深酒などはなるべく避けて規則正しい生活を送ることが蕁麻疹予防の要といえるでしょう。

アレルギー検査を受けたい場合は?

自分が何に対してアレルギー反応を起こすか知りたい場合は、アレルギー検査を受けましょう。

アレルギー検査は一般的な内科のほか、耳鼻科や皮膚科などで受けることができます。

まとめ

蕁麻疹ができる原因は一つとは限りません。いくつもの要因が重なってできることがあります。

できれば自分がどんなアレルギーを持っているか検査をしておくと、蕁麻疹の予防にも役立ちます。

もしも万一蕁麻疹を発症してしまったら、放置せずに治療することで慢性化が防げるでしょう。

そして普段からストレスや疲労をためず、疲れたと思ったら早めに休憩するように心がけたいものです。

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こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木幹啓

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。

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