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最終更新日:2023年5月17日

「おならが止まらない」その原因になる習慣・食べ物・病気とは?

こちらの記事の監修医師
沖縄県立中部病院
山田航希

「おならが止まらない」という場合、何気なく行っている生活習慣が原因のケースもあります。もし該当する習慣があるなら、意識的に直すことで胃や腸の調子が改善され、症状が良くなることも考えられます。おならが出やすくなる習慣・食べ物・病気についてまとめました。

目次

  1. おならが止まらないときに見直したい習慣
    1. 食事にかける時間が短い
    2. 腸内環境が悪化する偏った食事
    3. 自律神経が乱れる不規則な生活
    4. 運動不足・長時間のデスクワーク
    5. 慢性的な睡眠不足
  2. 臭いおならは食べ物が原因の可能性が高い
  3. 食物繊維はおならが止まらない原因になる?
  4. おならが止まらないときに考えられる病気と病院を受診する目安
    1. 過敏性腸症候群
    2. 潰瘍性大腸炎
    3. クローン病
    4. 小腸内細菌増殖症(SIBO)
    5. 呑気症
  5. 糖尿病の薬でおならが出やすくなるケースもある
  6. おならが止まらない場合、まずは生活習慣の見直しが重要

おならが止まらないときに見直したい習慣

おならは腸内のガスなどが肛門から排出される生理現象なので、誰しもするものです。成人の場合、1日あたり10回程度はおならをするともいわれていますが、回数が多いときは次のような生活習慣が関係していることもあります。

【おならが止まらないときに見直したい習慣】

  • 食事にかける時間が短い
  • 腸内環境が悪化する偏った食事
  • 自律神経が乱れる不規則な生活
  • 運動不足、長時間のデスクワーク
  • 慢性的な睡眠不足

食事にかける時間が短い

おならには腸内で発生したガスのほかに、食事をするときに取り込まれた空気も含まれます。
食事にかける時間が短い「早食い」が習慣になっている場合、通常よりも多くの空気を一緒に取り込んでしまっている可能性があります。

また、食事と一緒に取り込まれた空気はゲップとして出ることもあるので、心当たりがある人は「ゆっくり食事をすること」「しっかりと噛んでから飲み込むこと」を意識しましょう。
そうすることで食事と一緒に体内に入る空気の量は減ります。

腸内環境が悪化する偏った食事

おならが止まらない場合、腸内環境の悪化により腸の働きが弱くなっている可能性も考えられます。

例えば、肉中心の偏った食事を続けていると、腸内細菌のバランスも悪くなるので注意が必要です。
善玉菌が減り、悪玉菌が増加するとおならのにおいの原因となる物質も増えてしまいます。

腸内環境が崩れるとおならの回数も増えるため、バランスの良い食事を意識してください。

自律神経が乱れる不規則な生活

ストレスもおならの回数が多くなる原因のひとつです。そのため、過度なストレスがかかったり、自律神経が乱れるような不規則な生活を送っていたりすると、おならの回数が通常より多くなることがあります。

さらに、自律神経の乱れは腸の働きを低下させ、消化不良を起こすケースもあるので注意してください。

運動不足・長時間のデスクワーク

運動不足だったり、仕事で長時間のデスクワークを行ったりしていると、腸で発生したガスが体内に溜まりやすくなります。

また、運動不足は腸内環境悪化や便秘の原因にもなります。座りっぱなしのことが多いという人はウォーキングなどでも良いので、適度な運動の習慣を作りましょう。

慢性的な睡眠不足

前述のとおり、自律神経の乱れはおならの回数と関係します。そして、慢性的な睡眠不足も自律神経のバランスを乱す原因です。腸の機能が低下して、おならが出やすくなるので、規則正しい生活リズムを心がけ、十分な睡眠時間を確保してください。

臭いおならは食べ物が原因の可能性が高い

おならが止まらない原因になりうる生活習慣を確認してきましたが、回数だけでなく、においも気になる場合は「食べ物」が原因の可能性が高いです。

実は、おならの成分のほとんどは窒素や水素などで匂いがありません。においの原因となる成分の割合は非常に少なく、腸内環境に問題がなければにおいはほとんどしないのが一般的です。

おならのにおいは食べたものの影響を強く受け、肉などの動物性タンパク質を多くとると臭くなることが分かっています。繰り返しになりますが、バランス良くさまざまな食品を食べることが大切です。

食物繊維はおならが止まらない原因になる?

食物繊維は腸内細菌の餌になり、整腸効果が期待できます。ただし、食物繊維は正しく摂取しないとおならの回数が増える原因になることもあるので注意してください。

まず、食物繊維は「水溶性食物繊維」と「不溶性食物繊維」の2種類です。このうち不溶性食物繊維は便を大きくして、便通を促しますが、便秘の状態で不溶性食物繊維を摂取しすぎると状態が悪化する危険性もあります。

また、食物繊維を分解するのに多くのガスが発生することにもなるため、「おならが止まらない」というときは過度に食物繊維を摂取していないかも見直しましょう。

少し食物繊維の量を減らして様子を見る、もしくは水溶性食物繊維とのバランスを考えると良いです。しっかりと食物繊維を摂取しているつもりでも、不溶性食物繊維ばかりで、水溶性食物繊維の割合が少ないケースもあります。

おならが止まらないときに考えられる病気と病院を受診する目安

生活習慣や食べ物が原因で「おならの回数が多い」「においが気になる」という場合、基本的には病気ではないので生活、食事を見直すことで改善される可能性が高いです。

一方、病気などで腸の働きが低下しているといったケースもあります。そのような場合は原因となる病気の治療、医療機関のサポートが重要です。もしおならの回数以外に別の症状もあるなら、一度医療機関の受診を検討してください。

おならの回数が増える病気などには次のようなものがあります。

【おならが止まらないときに考えられる病気】

  • 過敏性腸症候群
  • 潰瘍性大腸炎
  • クローン病
  • 小腸内細菌増殖症(SIBO)
  • いわゆる呑気症など

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は一般的な検査で異常が見つからないにも関わらず、下痢や便秘、腹部の張り、腹痛などが続く症候群です。

ストレスや自律神経の乱れが一因とされており、腸が過敏に反応した結果、下痢や便秘などの症状を引き起こすと考えられています。

便秘になるとおならは出やすくなります。規則正しい生活、バランスの良い食事を心がけ、十分に休息する時間を作るようにしましょう。ストレスを緩和して、自律神経を整えることで症状が改善される可能性もあります。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は腹痛や下痢が起こるという点では、過敏性腸症候群に似ています。ただし、過敏性腸症候群と違って、検査をすれば腸の粘膜に異常が発見できます。

また、潰瘍性大腸炎では血便が出ることもあるので、これらの症状があるときは早めに医療機関を受診してください。

クローン病

クローン病は消化器官の粘膜に炎症が生じる病気です。主な症状は下痢、腹痛、血便、発熱、吐き気などで潰瘍性大腸炎と似ていますが、多彩な消化管外症状を合併するため、皮膚や関節、肛門の症状などから発症することもあります。はっきりとした原因は分かっていません。

小腸内細菌増殖症(SIBO)

小腸内細菌増殖症(Small Intestinal Bacterial Overgrowth:SIBO)は小腸内の細菌の異常増殖により生じる、原因不明の腹痛、便秘、下痢、腹満感を総称した疾患概念です。これまで過敏性腸症候群と考えられていたケース中にも小腸内細菌増殖症が含まれていたことも判明してきており、その病態の解明が待たれるところです。まずは規則正しい生活、バランスの良い食事を心がけ、十分に休息する時間を作るようにし、改善が見られない場合は医療機関を受診してください。

呑気症

不必要に空気を呑み込んでしまう「呑気症(どんきしょう)」もおならの原因です。普段からおなら、ゲップが出やすい場合は、食事以外の場面でも空気を呑み込んでしまっている可能性があります。また、無意識に行っていると自分では気づけません。

ストレスが多いと呑気症になりやすいですが、原因が分からない場合、まずは消化器内科などで相談することも重要です。そのため、基本的に症状を緩和する治療が取られます。

糖尿病の薬でおならが出やすくなるケースもある

糖尿病の場合、血糖値を下げるための薬を服用することもありますが、薬によっては副作用でおならが出やすくなることもあります。

糖尿病で服用している薬であれば、自分自身の判断で服用を止めるのは危険です。もし薬の服用に関して疑問や心配な点があるなら、担当の医師や薬剤師に確認するようにしてください。

おならが止まらない場合、まずは生活習慣の見直しが重要

おならが止まらない場合、まずは、食事や生活習慣などが原因となっていることが疑われます。早食いの癖は食事と一緒に空気も取り込みやすく、偏った食事、ストレスなどは腸の機能を低下させるため、ガスが発生しやすくなるので注意が必要です。

おならの回数やにおいが気になる場合、まずは生活習慣を見直してください。ただし、病気などが原因でおならの回数が増えるケースもあります。おなら以外の症状もあるとき、生活習慣を見直しても改善されないときは、医療機関を受診することも検討しましょう。

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こちらの記事の監修医師

沖縄県立中部病院

山田航希

日本内科学会認定専門医
日本消化器病学会認定専門医
日本内視鏡学会認定専門医
日本肝臓学会認定専門医

自治医科大学卒業後に、沖縄県立中部病院にて内科初期後期研修終了。離島診療所勤務を経て消化器内科専修研修後、肝疾患の臨床分野で武蔵野赤十字病院、トロント大学総合病院多臓器移植科 肝臓移植内科でのクリニカルフェローシップを経て現在、沖縄県立中部病院の多忙な臨床現場で奮闘中。消化器、肝疾患での学会発表、執筆多数。

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