最終更新日:2022年2月23日
口の中に血豆ができる原因とは?治し方・潰れたときの対処法も紹介

こちらの記事の監修医師
京橋 銀座みらい歯科
吉竹啓介

口の中を切ってしまった場合などに血豆ができることもありますが、原因はほかにもあります。突然、口の中に血豆ができたときは、その原因を特定しましょう。また、血豆の状態によっては病院へ行くべきケースもあるので注意してください。口の中にできた血豆の原因と対処法についてまとめました。
目次
口の中に血豆ができる主な原因とは?
口の中に血豆ができる主な原因には次の3つがあります。
【口の中に血豆ができる主な原因】
- 口の中の傷
- ストレス
- アレルギー反応
口内の傷
口の中の血豆は、傷からの出血が粘膜下で溜まる(固まる)ことでできます。例えば、血豆になるのは転んだり、ぶつけたりして口の中を切った場合です。また、食事の際の咀嚼で口の中を傷つける、もしくは、歯科矯正器具の接触で切ってしまうなどで血豆ができるケースもあります。
口の中に傷ができる原因に心当たりがない場合は、歯並びの悪さや歯ぎしりなども疑われます。
ストレス
ストレスも口の中の血豆の原因になります。ただし、ストレスが直接的に血豆を作るわけではありません。人はストレスを感じると頬の内側を噛んでしまうことがあります。頬を噛めば傷つくため、それが血豆になります。
無意識に頬を噛むのが癖になっているケースもあるので注意しましょう。
アレルギー反応
特定の食材などによって血豆ができる場合、アレルギー反応が原因だと考えられます。アレルギーを持っている方は、血豆ができる前にアレルゲンを摂取していなかったか思い出しましょう。
また、把握していないだけで、何かしらの食物アレルギーを持っているという可能性もあるので注意してください。
食べ物以外のアレルギーでは、ゴム(ラテックス)が皮膚に触れることでもアレルギー反応が起こります。
例えば、歯科治療で使用されるゴム手袋の中にはラテックスを含むものもあります。ラテックスに触れなければアレルギー反応は起きないため、ラテックスアレルギーがある人は治療の前に相談しましょう。
アレルゲンを含まないゴム手袋であれば、ラテックスアレルギーを起こすことはありません。
突然口の中にできた血豆の治し方|血豆は何日で治る?
口の中にできた血豆は、1週間以内に良くなっていくケースが多いです。口の中の回復力は高く、自然に治っていくので、基本的に特別な治療は必要ありません。
血豆を破ると悪化する可能性があるので注意
ただし、口の中の血豆が気になり、無理に破ってしまうと状態は悪化します。傷から細菌感染を起こせば、治るのも遅くなるため注意してください。口の中に血豆ができたときは、気になっても触ってはいけません。
痛い・早く治したい場合は薬も有効
口の中の血豆は数日で自然に治癒していきますが、痛みがあるとき、早く治したいときは薬も有効です。ドラッグストアであれば薬剤師や登録販売者、または歯科医院で専門医に相談してください。
口の中の血豆が潰れたときは放置しても大丈夫?
口の中にできた血豆を噛んだり、矯正器具で傷つけたりして潰してしまった場合も、傷は自然に回復していくことが多いです。そのため、放置しても大きな問題はありません。ただし、「治りが遅くなる」「細菌感染を起こす」などのケースもあるので注意が必要です。
がん・白血病で口の中に血豆ができることは?
前述のとおり、口の中の血豆の主な原因は「傷」「ストレス」「アレルギー反応」などです。
しかし、ケースとしては少ないものの、がんや白血病によって、口の中に血豆ができる場合もあります。
傷などによってできた血豆であれば、自然に治るのを待っても大丈夫です。その一方で、1カ月以上経過しているが自然に治らない場合には、がんや白血病が原因で血豆ができている場合もあるため、早めに治療を開始する必要があります。
血豆以外の症状もあるという方は、医療機関の受診も検討してください。
口の中の血豆で病院へ行くべきケース
口の中に血豆ができ、次のようなケースにも該当するなら、病院で診察を受けましょう。
【口の中の血豆で病院へ行くべきケース】
- 1週間?1ヶ月で症状が改善されない
- 出血が止まらない
- 同じ場所に繰り返し血豆ができる
- たくさんの血豆ができている
- 血豆の原因が思い当たらない
1週間?1ヶ月で症状が改善されない
通常の血豆であれば1週間程度で自然に治っていきます。しかし、1ヶ月近く症状が続くのであれば、医療機関を受診した方が良いです。このようなケースでは、傷の治りが遅くなるような原因があると考えられます。
出血が止まらない
潰れた血豆からの出血が止まらないようなケースも同様です。通常、清潔なガーゼで出血部分を押さえておけば、10分程度で出血は止まります。傷口を押さえても出血が止まらないときは、歯科医院などで診てもらってください。
同じ場所に繰り返し血豆ができる
同じ場所に繰り返し血豆ができる場合、血豆のできやすい原因があると考えられます。例えば、歯並びや噛み合わせ、歯ぎしりなどの癖です。
このような原因の場合、一度治っても、また同じ場所に血豆ができやすいです。矯正やマウスピースの使用などでの対策が必要になります。
たくさんの血豆ができている
口の中にたくさんの血豆ができているケースも医療機関を受診しましょう。複数の血豆が一度にできている場合、「たまたま口の中を噛んでしまった」といった理由ではない可能性が高いです。
血豆の原因が思い当たらない
口の中の血豆の原因が思い当たらないときも注意してください。繰り返しになりますが、血豆の多くは傷やストレスなどが原因で自然に治癒します。
しかし、中には別の病気などで血豆の様なもの(血管腫など)ができているケースもあります。
原因が分からない場合は、医療機関を受診する方が安心です。
口の中の血豆は1週間程度で自然に治る|病気が原因の可能性もあるので注意
基本的に口の中の血豆は1週間程度で自然に治ります。口の中にできた傷が原因であれば、血豆に触らずに治るのを待ちましょう。
その一方で、病気によって血豆ができることもあるので注意が必要です。なかなか治らない場合などは、歯科医院を受診するようにしてください。
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こちらの記事の監修医師
京橋 銀座みらい歯科
吉竹啓介
所属 医療法人社団港成会
経歴
平成22年 神奈川歯科大学 卒業
平成26年 医療法人社団港成会 理事就任
平成26年 せたがや歯科室 開設
令和2年 京橋 銀座みらい歯科 開設
令和3年 銀座みらい歯科 移転・名称変更
京橋 銀座みらい歯科として東京スクエアガーデン2Fへ
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