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最終更新日:2021年12月28日

顔のむくみは病気のサイン?

こちらの記事の監修医師
おおつか医院
大塚 亮

顔のむくみは病気のサイン?
(画像=Adobe Stock)

顔のむくみは日常でよく起こることで、食習慣や生活習慣に気をつければ大抵はすぐに改善します。しかし、顔のむくみは時に、病気の前兆である場合もあります。いつまでもむくみが取れないとか、毎日のようにむくみが続いているなどするなら注意が必要かもしれません。ここでは、顔のむくみが症状として現れる病気について解説します。

目次

  1. 顔のむくみ=病気とは限らない!日常の中の原因
    1. 水分やアルコールの飲みすぎ
    2. 塩分の摂りすぎ
  2. 顔のむくみの原因となる病気とは
    1. 月経前症候群(女性特有)
    2. 甲状腺機能低下症
    3. 皮膚の病気
    4. 腎臓・肝臓の病気
    5. クッシング症候群
    6. 血管性浮腫・アナフィラキシー反応
    7. 心臓弁膜症
    8. 妊娠高血圧症候群(女性特有)
    9. ネフローゼ症候群(子供に多い)
  3. 病気によるむくみが疑われたら
    1. 顔のむくみで病気も疑われるケースとは
    2. 顔のむくみで病気が疑われたら何科を受診?
    3. まとめ

顔のむくみ=病気とは限らない!日常の中の原因

顔のむくみが起こったからといって、必ずしも病気であるとは限りません。なぜなら、顔のむくみは日常でよく起こるマイナートラブルで、ほとんどの場合、時間が経てば元に戻る一過性のものです。まずは、日常生活の中にある顔のむくみの原因について解説します。

水分やアルコールの飲みすぎ

顔のむくみは、体に溜まった余分な水分が原因です。通常は、血管内に取り込まれた余分な水分は尿として排出されたりしてバランスをとっているため、むくみは起こりません。
しかし、水やアルコールを飲みすぎるとそのバランスが崩れ、皮膚の下に水分が溜まりやすくなります。特にアルコールは血管を拡張させるため、血管から染み出す水分が増え、むくみが起こりやすくなります。

塩分の摂りすぎ

塩分を摂りすぎると、血管内の塩分濃度が上昇し、それを補正するための水分を飲みたくなります。辛いものや甘いもの、味が濃いものを食べたあともたくさん水を飲みたくなるため、結果的に水分を摂りすぎて、むくみやすくなります。

顔のむくみの原因となる病気とは

顔のむくみの原因は、病気である場合もあります。ここでは、顔のむくみが症状として現れる病気についてピックアップし、解説します。

月経前症候群(女性特有)

女性は、1ヶ月のうちに女性ホルモンのバランスが大きく変化します。生理前になると黄体ホルモン分泌量が増え、その働きによって血管が拡張し、体に水分をためやすくなります。
顔のむくみだけでなく、足、バスト、ウエスト周りなどもサイズが変わり、むくみによって体重が増加する人もよくいます。
月経に伴うむくみは一過性であるため、生理が終われば自然と元に戻ります。

甲状腺機能低下症

甲状腺はのど仏のすぐ下あたりにあり、体の発育促進や新陳代謝の調整をする甲状腺ホルモンをつくり出す臓器です。甲状腺機能が低下すると、甲状腺ホルモンが不足するため、顔がむくみやすくなります。甲状腺機能低下症では他に、だるさ、皮膚の乾燥、便秘などの症状も現れます。

皮膚の病気

アトピー性皮膚炎の症状のひとつに、顔や体のむくみがあります。その他、接触性皮膚炎、じんましん、丹毒・蜂窩織炎(たんどく・ほうかしきえん)などの細菌感染症が原因で顔のむくみが起こることもあります。

腎臓・肝臓の病気

腎臓病の初期症状の代表的なものが、顔や体のむくみです。腎臓には血液を濾過する働きがありますが、何らかの異常によりうまくいかなくなると、老廃物や水分をスムーズに排出することができなくなります。
肝臓の病気の場合、肝機能が低下すると血液中のタンパク質が少なくなります。血液成分の割合が変わることで血管の外に水分が染み出しやすくなり、体が水分を溜め込みやすくなるためにむくみが起こります。
腎臓病、肝臓病のいずれの場合も、むくみは慢性的なものです。

クッシング症候群

クッシング症候群は、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌される病気で、難病に指定されています。
顔にむくみが生じて脂肪がつき、満月のようなまん丸い顔になること特徴的で、他にも皮膚が薄くなったり、体幹に脂肪がつきやすくなったりします。
顔のむくみだけでなく、なんとなく顔が丸くなってきたと感じたら、一度専門医を受診することをおすすめします。

血管性浮腫・アナフィラキシー反応

血管性浮腫とは、アレルギーなど何らかの刺激によって皮膚や粘膜が腫れて起こる病気です。血管性浮腫の症状のひとつに、顔のむくみがあります。

アナフィラキシー反応とは、アレルギー反応の中でも特に重篤なものをいいます。
顔のむくみのほか、皮膚のかゆみ、くしゃみ、血圧低下、呼吸困難なども同時に起こることが多いです。

心臓弁膜症

心臓弁膜症とは、さまざまな原因によって心臓内の弁が正常に働かないために、心臓のポンプ機能が低下する病気です。心臓弁膜症になると、血流がうっ滞したり、逆流をおこすために体のあらゆる場所への血流が少なくなり、だるさや疲れなどが起こりやすくなります。
また、ポンプ機能の低下によって腎臓に血流がいかなくなると尿が減り、うまく排出することもできないため、体に水分をためやすくなります。顔だけでなく、手足にもむくみがあらわれ、むくみによって数キロ体重が増えることもあります。

妊娠高血圧症候群(女性特有)

女性特有の病気が、妊娠高血圧症候群です。
これは、妊娠をきっかけに血圧が高くなる病気で、高血圧、むくみ、尿タンパクなどの症状が現れます。
腎機能に悪影響を及ぼして重症化することもあり、母子ともに負担かかかるため、早めの治療が大切です。
妊娠中の女性はもともと、妊娠中に女性ホルモンが大量に分泌されることでむくみやすいのですが、妊娠高血圧症候群によってさらに顔や体のむくみがおこりやすくなります。

ネフローゼ症候群(子供に多い)

ネフローゼ症候群とは、尿にタンパクがたくさん出てしまう病気です。
血液中のタンパク質が少なくなると、血液成分の割合が変化するため血管の外に水分が染み出しやすくなり、むくみが起こります。
ネフローゼ症候群は特に子供に起こりやすく、一度発症すると再発を繰り返すため、長期的な治療が必要です。

病気によるむくみが疑われたら

なんともないむくみと、病気によるむくみを見分けるためには、どのような基準で判断すればいいのでしょうか。
病気によるむくみを見分けるためのポイントと、もし病気が疑われた場合に何科を受診すればいいのかについて、アドバイスします。

顔のむくみで病気も疑われるケースとは

顔のむくみには、一過性のものと慢性的なものがあり、病気が疑われるケースは、慢性的なものです。
食生活や生活習慣による顔のむくみは一過性のもので、日常生活を改善すれば数時間程度で元に戻ります。
しかし、病気による顔のむくみは、半日や数日経っても取れないばかりか、病気の進行に伴ってどんどんひどくなっていくこともあります。
いつまでもむくみが解消しないとか、どんどん悪化していくなどの症状があれば、病気を疑ったほうがいいかもしれません。

顔のむくみで病気が疑われたら何科を受診?

顔のむくみが慢性的であったり悪化してきたりするようであれば、すみやかに病院を受診しましょう。
顔のむくみで病気が疑われる場合は、基本的には内科、顔の皮膚の症状が目立つ場合には皮膚科を受診することをおすすめします。
精密検査が必要な場合は、受診科の医師からあらためて紹介してもらえます。

まとめ

顔のむくみは、日常でよく起こるもので、顔のむくみが現れたからといって一概に病気だとはいえません。
体質的にむくみやすい人はおり、特に筋肉の少ない女性は、男性に比べて血流が滞りやすいために、よくむくみが起こるといわれています。

しかし、いつまでもむくみが続いたり悪化したりするのであれば、病気の可能性があります。心臓や腎臓・肝臓などの臓器に異常が起こっているとか、難病の症状である場合があるため、気づいた時点でできるだけ早く受診することが大切です。
ご紹介した内容を参考に、ぜひ日頃から自身の健康管理に努めてください。

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こちらの記事の監修医師

おおつか医院

大塚 亮

《略歴》
1996年大阪市立大学医学部卒業、淀川キリスト教病院等で研修。
2002年大阪市立大学大学院医学研究科循環器病態内科学修了
2002年Columbia Presbyterian Medical Center, Adult cardiology
2005年大阪市立大学医学部附属病院循環器内科 博士研究員
2008年大阪市立大学医学部附属病院循環器内科 病院講師
2010年西宮渡辺心臓脳・血管センター 画像診断部部長
2014年当院の非常勤勤務から院長となる。




《資格》
日本循環器学会認定 循環器専門医

《所属学会》
日本内科学会
日本循環器学会
日本心臓病学会
日本抗加齢医学会

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