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最終更新日:2022年7月30日

免疫力アップで認知症を予防しよう! 日常生活の中で免疫力を上げる4つのポイント

こちらの記事の監修医師
新見正則医院
新見 正則

(写真=PIXTA)

免疫力アップにより、認知症が改善する可能性が示されました。加齢に伴い低下する免疫力を向上させるには、どうすればよいのでしょうか? TVでもおなじみの新見正則医師が、免疫学者としての知見と、自身の経験を基に解説します。

認知症は、現代医学では基本的に「治らない病気」だが…

認知症は、正常に発達した知能や知性が不可逆的に低下する状態の総称です。「不可逆的」という意味は、現代の医学では認知症を治療する方法がまだ見つかっていないということを意味します。例外的に、慢性硬膜下血腫や水頭症、甲状腺機能低下症などによる認知症は適切な治療で認知機能が劇的に改善します。

基本的に認知症に治療方法がないのであれば、認知症にならない生活を送りたいですし、認知症になり始めても進行を遅らせる手立てを打ちたいものです。

免疫力アップで認知症が改善する可能性

認知症はザックリと血管障害に伴うものと、変性病変による認知症に分類されます。以前は脳血管障害による認知症の頻度が高かったのですが、最近は変性病変による認知症が増加し、特に変性病変のひとつであるアルツハイマー型認知症が半数以上を占めています。

アルツハイマー型認知症の原因のひとつは、アミロイドβが脳に沈着することと考えられています。その沈着を防止するためにアミロイドβに対するワクチンが開発され、ネズミの実験では、すでに沈着していた老人性アミロイドが除去され、新たな蓄積も予防できることが確認されました。そして人での臨床試験に進みましたが、免疫の過剰亢進による髄膜炎(ずいまくえん)が約6%に発生し、その臨床試験が頓挫しています。

この一連の研究で大切なメッセージは、認知症の半数以上を占めるアルツハイマー型認知症に免疫異常が関わっていることが判明し、また免疫力をアップするとすでに蓄積していたアミロイドβが除去できたということです。残念なことは、ワクチンなどで一方的にアミロイドβに対する免疫力を亢進させると、髄膜炎という副作用が生じる可能性が高いということです。

つまり、低下している免疫力の維持が、多くの認知症の発症予防や、進行防止、そして回復の可能性に繋がるということです。免疫とは外敵から自分を守るシステムで、一度罹った病気には二度は罹らない、もしも罹っても一度目よりは軽く収まるという生きるためのシステムなのです。

免疫という言葉が登場したのは、1796年にエドワード・ジェンナーが牛痘の膿を、人間に接種すると天然痘に罹らないということを証明したときに遡ります。ジェンナーは「近代免疫学の父」とも呼ばれ、彼が牛痘の膿を人間に接種するという方法は「種痘」と呼ばれて、世界中で普及し、ついには1980年に天然痘の根絶が宣言されました。種痘は最初に行われたワクチンで、そしてこの220年間で最も成功したワクチンです。

免疫に関わる生体のシステムは複雑で、登場する細胞も、樹状細胞、マクロファージ、Bリンパ球、Tリンパ球、NK細胞、免疫制御細胞などなど、さまざまです。未だに、免疫システムの全体の科学的解明は進歩の途中なのです。

免疫力をアップさせるには?

免疫力アップで認知症が改善する可能性が示されましたが、ワクチンによる免疫力アップ作戦は頓挫したままです。そして、他にアルツハイマー型認知症を明らかに予防できる方法がない現状では、今できる免疫力アップの方法を重ねることが大切です。

免疫力とは病気に罹らない力です。ザックリいうと健康力です。そんなちょっと怪しげな文言であった免疫力が世の中に認知されたのは、2018年です。本庶佑先生が免疫チェックポイント阻害剤の開発でノーベル生理学・医学賞を受賞した年です。免疫チェックポイント阻害剤とは免疫システムのブレーキを外す方法のひとつです。この受賞後からNHKでも「免疫力」という文言を頻回に使用するようになりました。

免疫チェックポイント阻害剤は大規模臨床試験でいろいろながんに有効なことが次々に判明し、がん患者さんへの朗報となっています。しかし、この免疫チェックポイント阻害剤を認知症に使うという作戦はまだ公には始まっていません。

そうであれば、加齢とともに低下する免疫力をアップする方法を考えましょう。まず、免役システムは些細なことでも変化します。そんなことを確かめた僕の研究があります。オペラ椿姫をマウスに聴かせると、免疫制御細胞が誘導されるのです。他の音源や騒音、単一音などは無効でした。こんな研究が評価されて2013年にハーバード大学でイグノーベル医学賞を受賞しました。病は気からということの傍証にもなります。

免疫力は音楽でも影響を受けます。同じく匂いでも影響を受けることも僕は確認しました。音楽や匂いといった些細なことと思われることでも免疫システムに影響するのです。そこで認知症になりたくない方、認知症の進行を止めたい、または遅くしたい方へのおすすめをご披露します。

 

①まず、楽しく毎日を過ごして下さい。仕事だけが人生の方は定年前に、定年後の趣味や新しい仕事を見つけておくことです。子育てを卒業した後の楽しみを見つけておくことも大切です。仲間が必要です。配偶者でもパートナーでも友だちでもOKです。他愛もない会話でも認知症の防止になります。

 

②体を動かして下さい。認知症だから体力が落ちるのか、体力が落ちるから認知症になるかは不明ですが、自分に適切な運動をコツコツと実行することが大切です。散歩でも、水泳でも、ヨガでも、太極拳でもなんでもOKです。

 

③食事はバランスよく食べましょう。タンパク質が大切と思っています。鉄も大切です。肉を適度に食することをすすめています。卵もたくさん食べましょう。

 

④免疫力を上げるにはフアイアがおすすめです。フアイアは世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬で、免疫力を上げる効果があります。50歳以上の人で、がんになりたくない、そして認知症にもなりたくないという方すべてにおすすめしています。そして還暦を過ぎている僕も毎日飲んでいます。ご興味のある方は新見正則医院のHPをご覧ください。

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こちらの記事の監修医師

新見正則医院

新見 正則

新見正則医院 院長
オックスフォード大学医学博士(DPhil)
外科専門医・指導医/消化器外科専門医・指導医/漢方専門医・指導医など

慶應義塾大学医学部卒業、オックスフォード大学医学部博士課程(免疫学)修了。2013年ハーバード大学でイグノーベル医学賞受賞、モダン・カンポウの啓発者。「外科医×免疫学者×漢方医」としてレアな存在で活躍中。

新見正則医院では世界初の抗がんエビデンス(乳がんを含む)を獲得した生薬「フアイア」を使用している。

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