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最終更新日:2021年12月27日

認知症は「高齢者の病気」ではない!若いうちから「予防できる」3つの方法

こちらの記事の監修医師
とよだクリニック
豊田 早苗

※画像はイメージです/PIXTA

認知症は発症までに約20年を要すると言われています。脳細胞は若いうちから長い時間をかけて減っていくのです。また発症自体が、40・50代といった働き盛りの年代で起こることもあるため、「早めの予防」が肝心です。認知症の発症を防ぐための「脳の予備力アップ方法」について、認知症を専門とする精神科医の豊田早苗氏が解説していきます。

「若いから認知症とは無縁!」…には要注意

認知症というと高齢者の病気というイメージがありますよね。

でも、認知症は決して、高齢者の方だけがなる病気ではありません。40・50代といった働き盛りの年代の方でも認知症(若年性認知症)になってしまうことがあるのです。

●血圧が高い

●血糖値が高い

●中性脂肪やコレステロールが高い

●お酒を沢山飲む

●タバコを吸う

上記に当てはまる方は、認知症を若年発症しやすいと言われていますので要注意です。

また、認知症は、発症するまでに約20年かかるといわれています。つまり70歳で認知症を発症した方は、20年前の50歳の時には、すでに脳細胞が死滅していく変化が起きていたことになります。

自分はまだ若いし、認知症とは無縁! なんて思っていても、すでに脳では認知症へのスタートが切られ、脳細胞の死滅が起こり始めているかもしれません。

若いうちからの予防対策で認知症の発症を防ぎましょう!

認知症予防の鍵は予備力アップ!

なぜ認知症は、発症するまでに長い時間がかかるのでしょうか?

それは、人間の脳は常に全力全開で働いているわけではなく、いざというときに備えて余力を残していることと関係があります。

この普段は使われず、必要なときに使われる余力を脳の「予備力」と言います。

認知症はもちろんのこと、年を取ることでも、脳細胞は減っていきます。

ですが予備力があるお陰で、加齢により多少脳細胞が減っても、将来的に認知症を発症する脳細胞の破壊が多少起こっても、今までと変わらない日常生活や社会活動を行うことができます。

つまり、認知症としての脳細胞の破壊が起こっても、予備力でカバーできる限りは症状が出ることはなく、生活に支障が出ることもないのです。

ただ、認知症は進行性の病気です。症状は出なくても脳細胞はどんどん破壊されていきます。

そして、脳細胞の破壊が進み、予備力でカバーしきれなくなったとき、物忘れや時間感覚のズレなどの認知症の症状が表に現れてきます。

認知症は、ある日突然に、脳の細胞破壊が始まり、気付かないところで進行、20年という長い月日を経て、発症する病気です。脳細胞の破壊がいつ起こるのかは誰にも予測できませんし、始まったことに気づくこともできません。

つまり、認知症のスタートを食い止めることは不可能です。

ですが、脳の予備力をアップさせることができれば、認知症の発症を防ぐことができます。
「認知症の発症を防ぐ」、これが認知症予防であり、いかにして予備力をアップさせるかが認知症を予防するカギです。

自宅でできる認知症予防のための予備力アップ術!

脳の細胞は約140億個。海馬の細胞を除いて、一生涯、増えることはありません。

ですが、予備力は、脳に快適な刺激を与えることで増やすことができると言われています。

そこで、自宅で簡単にできる認知症予防のための予備力アップ術を3つ紹介します。

➀旬のものを味わおう!

栽培・養殖技術が進化したことで、時期関係なく1年を通して、たくさんの野菜や果物、魚介類などの食材がお店に並び、簡単に手に入れることができるようになりました。

ですが本来食材には、「旬」と呼ばれる、最もおいしく栄養価も高い時期があります。

脳は、たくさんの栄養を必要とする臓器です。食べ物から取り入れた栄養素は、脳細胞が働くエネルギー源になる以外にも、脳細胞同士で情報をやり取りする際に必要な神経伝達物質の原料にもなります。

脳の働きを良くする食材は、大豆、緑黄色野菜、青魚など沢山あります。

せっかく食べるなら、栄養素をたっぷり含んでいる旬の時期に食べて、脳がより活発に働くことができるようにしてあげましょう。そうすることで、予備力もアップできます。

また、旬の時期に食材を食べることで、季節感を感じることができます。季節感を感じることは五感を刺激するだけでなく、癒し効果もあり、快適な刺激を脳に与えてくれます。

②ラジオ体操

子供のころの夏休み、朝まだ眠たい中起きて、近くの公園にラジオ体操をしに行きませんでしたか?

ラジオ体操は心身の健康のために作られた体操ですが、実は脳にも良い効果があるのです!

「腕を前に上げて、のびのびとまずは背筋の運動から~、イチ・ニ・サン・シ…」

音楽に合わせて、体を動かしますよね。ラジオ体操では、「音楽を聴く」と「体を動かす」、2つのことを同時に行います。

2つのことを同時に行うことは、脳にとってはちょっと負担のかかることです。繰り返し行うことによって、脳の自力をアップさせ、さらには予備力をアップさせることにつながります。

ラジオ体操以外では、心地よい音楽を聴きながらストレッチをするのもおすすめです。

③しりとり遊び

「しりとり」は、言葉の最後の文字を次の言葉の最初にして、言葉をつなげていく言葉遊びです。

同じ言葉を繰り返してもいけませんし、最後に「ん」がついてもダメ。「3文字の単語のみ」など制限を付けると、ちょっと難しくなりますよね。

この「しりとり」遊び、記憶力トレーニングとして最適な遊びだと御存知でしたか?

自分が言った言葉、人が言った言葉を覚えておく記憶のインプット、そして、頭の中にある知識の中から最適な言葉を選びだす記憶のアウトプットの両方を鍛えるトレーニングを遊び感覚で行っているのが「しりとり」です。

また、「しりとり」と聞いて「懐かしいなあ!」と思った方、いませんでしたか?

懐かしい!という感情は、脳で唯一増えることが可能な、記憶の中枢「海馬」の細胞を増やすと言われています。

細胞が増えれば、当然予備力はアップします。ちょっとした時間の合間に、一人しりとりをやってみるのも案外楽しいですよ。

まとめ

認知症は、発症までに長い年月がかかる脳の病気です。

そして、いつ始まったのか誰にも分からず、認知症のスタートを食い止めることはできません。

ですが、予備力と呼ばれる全ての人に備わっている脳の余力をアップさせることで、認知症の症状が出ることを食い止めることができます。

今回、予備力をアップさせる方法を3つ紹介させていただきましたが、どれも、ご家庭で簡単に取り組むことができるものです。

ぜひともこの機会に、認知症予防意識を高めていただき、実践していただけたらと思います。

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こちらの記事の監修医師

とよだクリニック

豊田 早苗

〇病院名 :とよだクリニック
〇医師  :豊田 早苗
〇アクセス:鳥取県米子市立町1-49
〇診療科 :心療内科、精神科、神経内科(認知症含む)

《経歴》
2000年 鳥取大学医学部卒業後、総合診療医として勤務
2005年 とよだクリニック開業(精神科・心療内科・神経内科・内科)
2006年 認知症予防を推進するため認知症予防センターを開設

《資格》
精神科医

《所属学会》
総合診療医学会
認知症予防学会

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