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最終更新日:2021年8月24日

イボの種類と見分け方を解説!イボができる仕組みは?治療法やイボを治すために日頃からできることをご紹介

こちらの記事の監修医師
天下茶屋あみ皮フ科クリニック
山田貴博

イボにはウイルス性と非ウイルス性があり、それぞれのでき方や治療法が異なります。

イボのことをしっかり理解してイボを防いだり、イボを早く治したりしましょう。

イボの種類や見分け方、治療法とともにイボができたときの注意点や早く治す方法まで幅広くご紹介します。

イボの種類と見分け方

まずはイボの種類とその見分け方について紹介していきます。

イボには、ウイルスからできるものと非ウイルス性のものが存在しています。

まず、ウイルスが要因となるイボから説明していきましょう。

ウイルス性のイボ

イボをつくるウイルスには複数の種類があります。

そのためウイルスの種類によって、イボの形や症状、身体に発症する箇所が異なります。

イボの中で最もよくあるものは、ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルスHPV)と呼ばれるウイルスが要因となってできるイボです。

ヒト乳頭腫ウイルス(ヒトパピローマウイルスHPV)は、その中でさらに複数の種類に分かれています。

他のウイルスには伝染性軟属腫ウイルスが挙げられ、このウイルスが要因となってできるイボが一般的に水イボと呼ばれるものです。

水イボには2~10mmで表面に光沢のあるドーム状の結節があり、中央が凹んでいることが特徴となっています。

非ウイルス性のイボ

非ウイルス性のイボには、老人性イボというものがあります。

別名は、脂漏性角化症(しろうせいかくかしょう)です。

この種類は20歳代から現れる良性のできもので、茶色や黒褐色の数mm~2㎝の大きさの盛り上がったものが顔や頭に現れます。

イボとよく似た病気

ここではイボと見かけが似ており、判断がつきにくい病気の紹介をしていきましょう。

1つ目はホクロです。ホクロは色素性母斑と呼ばれ、単発で発生して盛り上がるという特徴があります。

2つ目は皮膚繊維腫です。これは虫刺されや傷口が原因で発生します。

皮膚繊維種は黒色や褐色の固いしこりがあることが特徴です。

3つ目は神経線維腫です。神経線維種は単発で発生するため、母斑との見分けが難しいといえます。

4つ目は軟性繊維腫です。軟性繊維種は、肌色でイボのように膨らんでいます。

加齢や摩擦によって増えていくのが特徴です。

5つ目は粉瘤(ふんりゅう)です。

粉瘤は皮膚の下に袋状の組織ができ、その中に垢や皮脂などの老廃物がたまることでできます。粉瘤は良性腫瘍であるといわれています。

6つ目は脂肪腫で、これは全身のどこにでもできうるものです。皮膚と同じ色で、触った感触が柔らかいのが特徴です。

イボができる仕組み

イボにはウイルス性と非ウイルス性があると紹介してきました。

ここからはそれぞれのイボができる仕組みを順番に説明していきます。

ウイルス性

ウイルス性のイボができる仕組みを説明していきましょう。

イボはウイルスが傷口から入り感染することでできます。

ウイルスはどこから感染したかを特定することは困難です。

銭湯やプールなど肌を露出する公共の場や家族内でバスタオルやマットを共有していると感染することがあります。

感染源がわからないと防ぐことは難しいですが、清潔なタオルやバスマットを使うなど工夫するようにしましょう。

非ウイルス性

非ウイルス性のイボができるのは紫外線加齢が要因です。

非ウイルス性のイボは長年の紫外線の影響や加齢による皮膚の老化によってできます。

そのため、ある日突然イボができるのではなく、年月をかけて段々とイボができていくのです。

癌との関係性は?

イボと癌の関係性はありません。

しかしイボと見た目が似ている病気には、皮膚がんが存在しています。

最初はイボであると思っていても、皮膚がんの可能性があるため十分に気を付けましょう。

イボと間違われやすい皮膚がんの種類として、有棘(ゆうきょく)細胞がんがあります。

この皮膚がんは紫外線を浴びやすい部位や放射線を浴びた場所、火傷をしたことがある部位にできやすいものです。

発生の初期では皮膚から盛り上がったしこりのようになります。そのためイボと勘違いされやすい傾向にあるのです。

しかしこの癌の表面は脆く崩れやすいため、擦れると表面がカサブタのような状態になります。

さらには、癌の箇所が細菌感染してしまうと悪臭を放つようになるという特徴があります。

最初の段階での見極めは難しいため、ご自身で「これはイボだ」と判断せず、病院で検査を受けるようにしましょう。

イボの治療法

ここからはイボの主な治療法を紹介していきます。

液体窒素凍結法

液体窒素凍結法はイボ治療の一般的な方法で、多くの病院で行われています。

約-196度の液体窒素をイボの上に約10秒間おき、表皮の細胞を破壊するという治療法です。

この凍結・融解の操作を3~4回繰り返し、イボを治療します。

痛みを感じる場合がありますが、尋常性疣贅診療ガイドラインでは液体窒素凍結法は推奨度Aとされており、イボの治療法として強く勧められています。

液体窒素凍結法には綿球法とスプレー法の2種類があり、綿球法は綿棒や綿球に液体窒素を含ませ、イボにあてる治療法です。対してスプレー法は液体窒素を含む特殊な機器でイボに液体窒素を吹きかけるものとなっています。

1~2週間に1度の頻度で通院し、イボが完治するまでには数週間~数年間治療が必要となるでしょう。

3~6カ月など長期的に効果が表れない場合は、別の治療に切り替えることを検討し、医師に相談してみると良いでしょう。

サリチル酸軟膏

サリチル酸は果実などの植物内にある物質で、エステル体であるサリチル酸メチルやサリシンの状態で存在しています。

主に消炎剤や鎮痛薬として使われる化合物です。

このサリチル酸を製剤化したのがサリチル酸軟膏になります。

日本では5%~10%のサリチル酸軟膏が薬剤として認可されており、処方されることが認められているのです。

日本のイボの医薬品はイボコロリやウオノメコロリが有名ですが、これらにはサリチル酸軟膏が含まれています。

このサリチル酸の効能のおかげで皮膚の角質が柔らかくなり、だんだんと皮膚は白くなりイボが取れるのです。

治療の期間は比較的長くなる傾向にありますが、痛みはほとんどないのが特徴です。

漢方薬

イボのある方にお勧めなのが、ヨクイニンというエキスの入った漢方薬です。

ヨクイニンはハト麦の皮を覗いた種で、昔から肌に良いとして使われてきました。

また、消炎作用や体の水分バランスを整える機能があるといわれており、イボにも効果的です。

しかし老人性のイボには効果がありません。

漢方薬は痛みが伴わない治療なので、痛みを嫌がる子どもにお勧めの治療です。

また、液体窒素凍結法だけでは効果が得られない場合は、ヨクイニンと併用すると良いでしょう。

レーザー療法

レーザー療法は、イボに栄養を与える血管をレーザーで選択的に破壊する方法です。

しかしウイルス性のイボだと他の皮膚にイボが広がる可能性があるため、完治するまでに時間がかかってしまったり、より広範囲にイボができたりする可能性があります。

レーザー治療は大きく成長してしまったイボや、なかなか治りにくいイボにはお勧めです。

イボの注意点

ここからはイボの注意点を紹介していきます。

まず1つ目はイボの治療は早めに行うことです。

イボは小さいうちの方が完治するまでのスピードが速い傾向にあります。

またご自身でイボだと判断しても、実際は異なる病気の可能性もあるため、イボのような症状が出た場合には早めに病院に行くようにしましょう。

2つ目はイボを刺激しないことです。

イボに外的な刺激を与えると、イボが大きくなったり、他の部位にイボが移ったりする可能性があります。

また顔や腕にイボができた場合、かみそりや髭剃りで傷つけないようにすることが大切です。

どうしてもシェービングしたい場合は電気シェーバーを用いると良いでしょう。

3つ目はイボを清潔に保つことです。

不潔な状態であれば、イボが他の部位や他の人に移ってしまう可能性があります。

例えば足にイボができた場合、バスタオルやバスマットを清潔に保たないと家族や他の身体の部位にイボを移す可能性があるのです。

また手にイボができた場合は、手で良く触る部位にイボが移る可能性があります。

爪を綺麗に保ったり、寝る前に手を洗ったりして清潔にしましょう。

イボを治すために日頃からできること

次はイボを治すために日頃からできることを、毎日のケアと生活習慣に分けて紹介していきます。

保湿や日焼け対策

イボを早く治すには保湿日焼け対策をしっかり行いましょう。

イボが悪化するときは皮膚のバリア機能が衰えているときが多いです。

そのため、バリア機能が低下しないように普段から保湿を心がけましょう。

特に傷や肌荒れがあるときや、髭剃りをした後には丁寧に保湿すると、早くイボを治すことができます。

また日焼け対策は老人性イボに効果的です。老人性イボの主な要因は紫外線です。紫外線からお肌を守る日焼け対策が重要といえます。

特に外出をする日は、日傘をさしたり、日焼け止めを塗ったりして紫外線から肌を守りましょう。

免疫の働きを保てる生活習慣

イボを防ぐには日々の生活習慣を見直すことも重要です。

免疫の働きを保つために、1日の食事バランスに気を使ったり、良質な睡眠を心がけたりしましょう。

睡眠は肌のターンオーバーを促進してくれます。

そのため、十分な睡眠時間を確保することを意識しましょう。

また、睡眠の質を良くするためには睡眠前の時間を有効に使うことも大切です。

例えばゆっくり半身浴をしたり、睡眠1時間前にはテレビやパソコンなどの電子機器から離れたりすることで、睡眠の質を改善することができます。

さらに免疫力を低下させないために、ストレスがたまらないような生活を送りましょう。

忙しい毎日の中でも趣味の時間を確保したり、適度な運動をしたりすることでリフレッシュを意識することが大切です。

気分転換をすることでストレスは軽減され、身体の免疫力を保つことができるでしょう。

まとめ

ウイルス性のイボは1度できてしまうと他に移ったり、広がったりしてしまいます。

そのため、早めに治療することが大切です。

今回の記事をイボの予防や治療に役立てていただければと思います。

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こちらの記事の監修医師

天下茶屋あみ皮フ科クリニック

山田貴博

〇病院名 :天下茶屋 あみ皮フ科クリニック
〇医師  :山田貴博
〇アクセス:大阪市西成区岸里1−1−4
〇診療科 :皮膚科
〇経歴:名古屋市立大学医学部卒
卒業後は大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座で基礎医学研究に従事。
NTT西日本大阪病院、阪南中央病院で研修後、阪南中央病院皮膚科に勤務。

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