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最終更新日:2022年12月15日

肩が外れる原因・症状・治療法!すぐ戻る?手術は必要?

こちらの記事の監修医師
立川病院|国家公務員共済組合連合会
小倉 洋二

(画像=stock adobe.com)

肩が外れるとは、いわゆる脱臼のことです。「脱臼した」とはよく聞きますが、そもそも方が外れるとはどのような状態なのでしょうか。また、もともと肩は脱臼しやすい部位であり、クセになって何度も繰り返す反復性肩関節脱臼になると手術が必要です。ここでは、肩が外れる脱臼についての基礎知識と治療法について解説します。

「肩が外れる」ってどういう状態?

一般的に「肩が外れる」というのは、脱臼のことです。
脱臼とは、肩関節を形作っている骨同士が完全に離れてしまうことです。脱臼は、前方、後方、下方に外れますが、最も多いのは前方脱臼です。骨だけが部分的にずれただけのものは、亜脱臼と言い、外れても比較的簡単に元に戻ります。
脱臼した関節は、基本的には医師によって関節を元に戻す処置をする必要がありますが、稀に自然に元に戻ることもあります。

肩が外れる原因とは

では、どうして肩が外れるのでしょうか。脱臼の原因について解説します。

そもそも肩は脱臼しやすい

肩は、そもそも脱臼しやすい部位です。なぜなら肩関節は、上腕骨頭という大きくて丸い骨が肩甲骨の関節窩という受け皿に載っている構造で、骨と骨の接する面積が小さいからです。いわば、お皿にボールが乗っているようなもので、不安定なのです。
また肩関節は、全身に31個ある関節の中でも、最もよく動かす関節です。遠くのものを取ったり、重いものを持ち上げたり、日常生活で肩関節を動かす機会はしょちゅうあります。スポーツでも、肩を動かさないことは考えられないし、人や物にぶつかりやすい部位でもあります。このように肩関節は、全身の中でもダメージを受けやすいところだと言えます。

肩が外れる原因となるもの

脱臼は、肩関節に強い力が加わることで外れやすくなります。
転んで手をつくことの多いスケートボードやスノーボード、手を身体の後ろに持っていくような姿勢をする柔道などの格闘技では、脱臼しやすいと言えるでしょう。
その他、野球でヘッドスライディングをしたときや、ラグビー、アメリカンフットボール、アイスホッケーなど頻繁に人と衝突するような競技も肩が外れやすいです。
もともと肩関節が柔らかい人は、肩関節を持ち上げるようにして腕を上げたり、くしゃみなどのささいなきっかけから脱臼することもあります。肩の周辺の靭帯が伸びやすい人も、少しの動きで亜脱臼を起こしやすくなります。

肩が外れたときに見られる症状

肩が外れると、強い痛みを感じます。これは肩関節が外れたことで、骨と骨をつないでいる靭帯や周辺の組織がダメージを受けるからです。痛みで肩や腕を動かすことができなくなったり、肩関節の周辺が腫れたりすることもあります。脱臼によって、神経に損傷が起こると、麻痺したように力が入りにくくなり、手のしびれを感じる人もいます。
また、肩が外れると見た目にも変化し、肩の丸みが失われて凹みができたように見えることがあります。
肩関節脱臼では、骨折をしている場合もあり、治療の前の検査によって診断されます。骨折があるとさらに痛みが強く、折れた骨の端が皮膚の下で盛り上がり目立つこともあります。

肩が外れたときに行われる病院での治療

肩が外れたときは、専門医による処置が必要です。病院で行われる脱臼の治療について詳しく解説します。

関節を元に戻す処置

肩が外れたときには、肩関節を元に戻すための処置を行います。はじめにレントゲン検査によって骨の位置を確認し、骨折についても調べます。脱臼や骨折の原因についてさらに詳しく調べるために、CTやMRI検査も行われます。
関節を元に戻すための処置を整復といい、医師や専門家の手や器具を使って引っ張るなどして行う方法と、手術による方法があります。
医師の手や器具によって行われる整復では、肩や腕を回すようにしたり、手におもりを付けてベッド脇に垂らしたり、症状に合わせて行われ、痛みが強い場合は麻酔や鎮痛薬が使用されることがあります。

関節の固定

脱臼による関節の外れを元に戻したあとは、患部を固定して組織の修復を待ちます。固定する期間は約3週間から4週間で、その後は、リハビリテーションで肩周りの筋肉強化を行います。このリハビリは、肩関節が再び外れないように予防するための目的もあります。

何度も繰り返す「反復性肩関節脱臼」にも注意

はじめて肩が外れたときの年齢が若いほど、何度も脱臼を繰り返す反復性肩関節脱臼にとなりやすいといわれています。

反復性肩関節脱臼とは

一度肩が外れたことで、その後何度も脱臼を繰り返すようになることを、反復性肩関節脱臼と言います。反復性肩関節脱臼になるのは、繰り返す脱臼により肩の靭帯と関節唇が緩んでいるからです。繰り返し脱臼し、肩が外れるのがクセになっている人は、日常の活動が制限され、自身も不安で思うように体を動かすことができません。特に10代などの若い世代でなりやすく、40歳以上の年代では反復性脱臼へ移行する頻度がへります。

肩が外れるのがクセになりやすい理由

何度も肩が外れるうちに、脱臼回数が増すごとに、靭帯が傷ついて緩んだり、受け皿がすり減ったり、どんどん弱くなります。そのため、一度脱臼すると癖づいてしまいやすいのです。そのうち、くしゃみ、ストレッチ、寝返りなどのささいなことでも脱臼するようになり、日常生活に支障をきたすようにもなります。

反復性肩関節脱臼の根治は手術

反復性肩関節脱臼を治すためには、手術を考慮します。
最もスタンダードな手術として、バンカート法があります。これは、緩んだ靭帯と関節唇の剥がれた部分を元の位置につなげるためのもので、肩に穴を開けて小さなカメラを挿入しながら行います。
術後は、約1ヶ月固定し、リハビリを実施します。復帰までの期間には個人差がありますが、ラグビーや野球などのスポーツに本格復帰するまでには、約半年かかります。

肩の脱臼を自分で治すのはNG

肩関節の脱臼は、自分で治せると考える人がいますが、これは危険です。実際自分でやってみて一見、脱臼が治っているように見えても、ちゃんと関節がはまっていなかったり、適切な処置が行われないために周辺組織の損傷が癒えていなかったり、問題があることが多いからです。
また、自然に治るかもしれないからと脱臼したまま放置しておくと、肩関節を元に戻すことが難しくなります。早いうちに受診すれば、ほとんどの場合で手術をせずに治すことができるので、早急に専門医を受診しましょう。

肩が外れたときにかかるなら、整形外科やスポーツ整形外科が適当です。接骨院などでも脱臼治療ができる場合がありますが、接骨院では、レントゲンなどの画像診断や精密検査、手術をすることができません。また、骨折していた場合にも対応してもらうことができません。
早く確実に治したいのであれば、病院を受診することをおすすめします。

まとめ

肩が外れたと思ったときは、自己判断で様子を見たり、セルフケアで肩関節を元に戻そうとしたりするのではなく、専門医に診てもらう必要があります。まずは病院にかかって検査をし、適切な治療を行いましょう。

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こちらの記事の監修医師

立川病院|国家公務員共済組合連合会

小倉 洋二

〇診療科 :整形外科

【資格】
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科学会 認定脊椎脊髄病医

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