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最終更新日:2021年9月23日

微弱陣痛の5つの原因と対処法|妊娠中は適正な体重管理が大切

こちらの記事の監修医師
柴田産婦人科医院
柴田 浩之

いよいよ本格的な陣痛が始まったかと思えば、微弱陣痛になり痛みが弱くなることもあります。微弱陣痛は20〜40%の産婦さんに起こるため珍しいことではありませんが、落ち着いて対応するには対処法を知っておくことが大切です。

今回は微弱陣痛の原因や対処法、予防法について解説しますので、出産を控えている方はぜひ参考にしてください。

微弱陣痛の定義とは

微弱陣痛とは一旦分娩を開始したにも関わらず、通常より陣痛が弱かったり間隔が長くゆっくりで分娩が進行しない状態のことをいいます。

陣痛は子宮が出産時に収縮して赤ちゃんを体外へ押し出そうとする正常な働きですが、陣痛が不十分であれば赤ちゃんをスムーズに外に出せなくなることがあります。

子宮口が開かず分娩が進まなければ母体にも赤ちゃんにも負担がかかってしまうので、医師や助産師による適切な対処が必要です。

微弱陣痛の判断基準

通常は子宮口が開くにつれて陣痛の持続時間は長くなり、陣痛周期も短くなります。

しかし微弱陣痛が起こり子宮の収縮が弱い状態になると、子宮口が開いていても陣痛周期が通常より長くなります。

微弱陣痛の判断基準は以下のとおりです。

子宮口陣痛周期(通常平均)陣痛周期(微弱陣痛)
4~6cm3分6分30秒以上
7~8cm2分30秒6分以上
9~10cm2分4分以上

微弱陣痛は気づかないこともある

微弱陣痛で最初から痛みが弱い場合、「お腹を下したのかと思っていた」「もっと痛いものだと思っていた」など、陣痛に気づかないケースもあります。

臨月に入っていればいつ陣痛が始まってもおかしくないので、痛みが続く場合はかかりつけの産婦人科に連絡しましょう。

微弱陣痛で病院に連絡するタイミングはいつ?

痛みが弱い“微弱陣痛”であっても、お腹の痛みや張りが10分おきに規則的に起こる場合は病院に連絡しましょう。そのほか破水や真っ赤な出血があったり、自覚として明らかに胎動が弱くなったり少なくなったりした場合はすぐに病院に連絡してください。

微弱陣痛のおもな原因

微弱陣痛には以下の2種類がありますが、それぞれ原因が違います。

  • 原発性微弱陣痛:分娩が始まったときから陣痛が弱い状態
  • 続発性微弱陣痛:はじめは標準的な陣痛だったが、途中から陣痛が弱くなる状態

原発性微弱陣痛や続発性微弱陣痛のおもな原因としては、以下のような例があります。

原発性微弱陣痛の原因①母体の肥満

母体の肥満により余分な脂肪が多いと産道が狭くなってしまいます。

すると赤ちゃんが回旋しづらくなったり子宮の収縮が悪くなったりするため、微弱陣痛の原因となります。

原発性微弱陣痛の原因②子宮筋腫などの異常によるもの

子宮筋腫は子宮にできる良性の平滑筋腫(へいかつきんしゅ)ですが、妊娠中に増大すると子宮収縮力が弱まり微弱陣痛になる可能性があります。

また子宮の発育に問題があったり、子宮に形態的異常がある場合も微弱陣痛の原因となることがあります。

原発性微弱陣痛の原因③子宮筋が過度に伸びている

2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠する多胎妊娠や羊水の量が多すぎると、子宮筋が過度に伸びて微弱陣痛になるケースがあります。

続発性微弱陣痛の原因①母体の疲労

続発性微弱陣痛の原因として多いのが、母体の疲労です。

体調不良や睡眠不足、過度な緊張、不安によって母体が疲労すると微弱陣痛になる可能性があります。

続発性微弱陣痛の原因②赤ちゃんが大きすぎる

赤ちゃんがお腹の中で大きくなりすぎると、子宮筋が過度に伸びて続発性微弱陣痛につながるケースがあります。

妊娠中の血糖コントロールが良くないと巨大児の原因となるので注意が必要です。

微弱陣痛を進めるには?3つの対処法

微弱陣痛が起こった場合は、母体や赤ちゃんの容体を観察しながら医師や助産師による適切な処置が必要です。以下では、微弱陣痛を進める3つの対処法について解説します。

母体疲労があれば無理に分娩を進行させずケアを行う

母子ともに良好な状態なら、軽い運動や母体の体勢を変えることで自然な出産を目指します。

しかし母体疲労がある場合は無理に分娩を進行させず、数分でも仮眠をとったり水分や軽食をとることで体力を回復させることも大切です。

陣痛促進剤の点滴を行う

微弱陣痛が長時間に及ぶ場合は母子ともに負担が大きくなってしまいます。そのため、人工的に子宮の収縮を促して正常な陣痛を起こす「陣痛促進剤」の点滴を行う場合があります。

場合によっては帝王切開をするケースも

微弱陣痛が続きお産が長引くと、母子ともに体力の消耗が激しくなってしまいます。

そのため、母体や胎児に危険があると判断された場合や経腟分娩(けいちつぶんべん)が不可能と判断された場合は、帝王切開術を行うケースもあります。

微弱陣痛から本陣痛までどれぐらいかかる?

微弱陣痛から本陣痛までにかかる時間は非常に個人差があります。数時間で本陣痛に進むこともありますが、母子ともに疲労が溜まっていなければ自然分娩を目指すため1日~数日かかることもあります。

微弱陣痛にならないためには適正な体重管理を

微弱陣痛の原因はさまざまですが、多いのが母体の肥満から起こるケースです。妊娠前から母体が肥満だったり妊娠してから体重が増えすぎたりすると微弱陣痛が起こることがあるので、肥満の解消や適正な体重管理を心がけましょう。

また、微弱陣痛になった際に帝王切開になるかどうかは母体の体力がひとつの判断材料となります。そのため日頃から軽いウォーキングなどで基礎的な体力をつけ、出産に備えておくことも大切です。

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こちらの記事の監修医師

柴田産婦人科医院

柴田 浩之

〇医師名:柴田 浩之
〇クリニック名:柴田産婦人科医院
〇アクセス:東京都八王子市横川町515
【診療科目】
産婦人科
【経歴】
1992年 獨協医科大学卒業
獨協医科大学付属病院第一麻酔科
日本医科大学附属病院産婦人科
日本赤十字社葛飾赤十字産院
下都賀総合病院産婦人科
東京都立墨東病院周産期センター産婦人科
2003年 柴田産婦人科医院 副院長
2019年 柴田産婦人科医院 院長(2月)
【資格・所属】
日本産科婦人科学会専門医
厚生省認定麻酔科標榜医
母体保護法指定医師
日本医師会認定健康スポーツ医
八王子市立中学校医
日本能力開発推進協会認定幼児食インストラクター
上級幼児食インストラクター

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