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最終更新日:2022年3月10日

帝王切開のバースプラン、何を書けばいい?実際の記入例も紹介

こちらの記事の監修医師
中部産婦人科医院、南草津野村病院
山﨑 ゆか

(写真=PIXTA)

バースプランは、産院や家族に自分がどんなお産をしたいのかを伝える手段です。どんなお産をしたいのか、お産のときはどう過ごしたいかなどを文字に書き起こすことで、自分の希望や不安がクリアーになり、医師や助産師に気持ちをしっかりと伝えることができます。本稿では特に「帝王切開」のバースプランについて、書き方のポイントや実際の記入例などを見ていきましょう。

バースプランとは「自分の理想のお産」を伝える手段

バースプランとは、直訳すると「出産計画」です。

どのようなお産を望んでいるか、出産後や入院中はどのように過ごしたいのかなど、ママ自身やパパの希望をまとめたものがバースプランです。専用の記入用紙がある場合もありますし、自分で用意しなければいけない場合もあります。また、バースプランにいろいろな希望を書き込んでも産院の体制や設備、赤ちゃんの生まれてくるときの状況などによっては実現が難しいこともあります。

バースプランはすべて書いた通りにしようとするのではなく、産院や家族に自分がどんなお産をしたいのかを伝える手段です。どんなお産をしたいのか、お産のときはどう過ごしたいかなどを文字に書き起こすことで、自分の希望や不安がクリアーになり、医師や助産師に気持ちをしっかりと伝えることができます。また疑問や不安を相談するきっかけとすることで産院との信頼関係が深まり、心に余裕を持って出産に臨むことができるようになります。さらに、バースプランを作る段階で家族と話し合うことで、夫婦お互いが出産についてどう考えているかを確認するためのコミュニケーション手段です。

では実際にどんなことを書けばよいのでしょうか? バースプランには、入院中の過ごし方や出産の仕方について望むこと、望まないことや、疑問、不安など何でも書きましょう。内容は、産院にしっかりと希望が伝わるよう、わかりやすく具体的に書くことが大切です。ただ希望を書くだけでなく、なぜそうしたいのかという理由も書くとさらに伝わりやすくなります。また優先順位を考えたり、したくないこと、不安なことも書いたりしておくと、医師や助産師との意思疎通がよりスムーズになり、出産への安心感も高まります。

帝王切開のバースプランについて

どんなことを書くの?

帝王切開ではどんなバースプランを書くのでしょう。帝王切開だからこそのバースプランがあります。また、予定の手術ではなくても、すべての妊婦さんに帝王切開の可能性を頭の片隅において、そのとき自分はどうしたいかを考えていてほしいと思います。緊急時の不安を和らげるためにも必要だと思います。

産む予定の産院でどんなときに帝王切開になるのか、どんな帝王切開がされているのか、まずは医師・助産師に聞きましょう。自分が産む場所における帝王切開の方針や流れを知ると安心にも繋がります。

 

①術前:手術や麻酔の説明、入院日、点滴や剃毛などの前処置

②麻酔:麻酔方法(意識があるかないか、背中からの麻酔処置について)

③手術:立ち会い、赤ちゃんとの面会、写真撮影

④産後:帰室後の鎮痛方法、離床、食事、個室か大部屋か、育児指導や母乳育児の方針

 

こういったことを実際に産院の方に聞きながら、ママの思いにできるだけ沿ったバースプランを考えていくとよいです。

帝王切開のバースプランの例

実際どういったことを書かれているのでしょう。

 

①立ち会い:誰が立ち会うのか、立ち会わないのか

②麻酔・手術:リラックスできるアロマや音楽の希望、助産師・医師にサポートしてほしいこと、メガネやお守りなどの持参。麻酔や手術のあいだは手を握っていてほしい・話しかけていてほしい、手術の様子を伝えてほしい、赤ちゃんが生まれる瞬間を教えてほしいなど

③赤ちゃんが生まれたら:赤ちゃんやママの写真や動画撮影をどんなふうにしたいか、カンガルーケアの希望、胎盤を見たい、一番最初に赤ちゃんを抱っこする人は誰かなど

④医療措置:鎮痛や麻酔方法の希望、吐き気どめの希望。以前の手術や麻酔時に良かった・辛かった体験について

⑤入院生活:個室、リクライニングベッドの希望、育児指導の希望、母乳育児の希望、赤ちゃんを預けるかどうか

 

予定の帝王切開であれば、妊婦健診のときや帝王切開の説明を受けるときにしっかりと医師や助産師と話す機会を持つことをおすすめします。緊急の帝王切開の場合はなかなか難しいですが、もし時間の余裕があるのであれば、パパと一緒にどうお産を迎えるか短時間でも考えながら、医師・助産師に確認していくとよいでしょう。

ただ、赤ちゃんとママを救うためには、気持ちも時間の余裕のないままに帝王切開になることもあります。考えていたバースプランと違うことを憂えるのではなく、産後落ち着いたときに医師・助産師とともにお産を振り返る時間を持ちましょう。どうして帝王切開になったのか、どうして気持ち悪くなったのか、どうしてこのタイミングで手術だったのかなど気になることをしっかり話すことがとても大事です。

帝王切開はママの勇気です。初めての手術、初めての麻酔であるママも多いですし、何回目であっても不安になるものです。不安を拭い去り、笑顔でお産するためにもバースプランを書いて、医師・助産師としっかり対話する機会を持つことをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

中部産婦人科医院、南草津野村病院

山﨑 ゆか

産科麻酔科医
日本麻酔科学会専門医

京都府立医科大学卒業、京都府立医科大学附属病院、京都大学医学部附属病院、兵庫県立こども病院、宇治徳洲会病院、箕面レディースクリニックを経て、中部産婦人科医院および南草津野村病院勤務。3男2女を育てる5児の母。日々ママの思いに寄り添うお産を提供しつつ、自身の経験や診療を通して出会うママたちに、妊娠・出産・育児を楽しんで迎えてほしいとSNSで積極的に発信している。

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