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最終更新日:2021年12月22日

虫歯の治療後に歯が痛い|対処法と再受診の必要性を解説

こちらの記事の監修医師
哲学堂デンタルクリニック
重永 基樹(シゲナガモトキ)

ズキズキとした虫歯の痛みですが、治療後、しばらくは痛みが続くこともあります。その原因の多くは治療による炎症などで、虫歯の治療ができていなかったわけではありません。虫歯の治療後に痛みが続く場合はどうすれば良いのでしょうか?痛みを抑えるための対処法と歯科医院を再受診すべきケースについて説明します。

虫歯の治療後に歯が痛いときに考えられる理由

虫歯の治療の際には基本的に麻酔を使用するため、耐えられないような痛みはありません。しかし、治療後、麻酔が切れると治療した歯やその周辺に痛みを感じることもあります。その場合、「虫歯を治したのに痛いのはなぜ?」と思うでしょうが、それには次のような理由が考えられます。

【虫歯の治療後に歯が痛いときに考えられる理由】
・歯を削ることで神経が近くなる
・治療で使用した詰め物
・治療で残った神経の影響
・麻酔による歯肉の痛み

歯を削ることで神経が近くなる

虫歯は放置していると徐々に侵食が進んでいき、より広範囲の治療が必要です。そのため、深い虫歯の場合には、神経の近くまで虫歯を削っていくことになります。

神経が近くなると刺激に対して敏感になり、治療前よりも痛みを感じやすくなります。

ただし、通常はいつまでもこの痛みが続くわけではありません。治療後、しばらくすると新しい象牙質(歯を構成する主な組織)が神経の周りに形成されます。この新しい象牙質は第二象牙質とよばれ、神経を保護するバリアの役割をします。

治療で使用した詰め物

虫歯の治療で使用した詰め物が原因で痛みが起きているケースもあります。例えば、治療後に使用する詰め物によって噛み合わせが一時的に変わることもあるので注意が必要です。そのまま噛んでいると根っこと骨の間の歯根膜という部分が損傷して、噛んだときに痛みを感じます。

また、詰め物の素材が原因となることもあります。銀歯はセラミックなどの素材に比べて温度を伝えやすいので、熱いもの、冷たいものを口にした際にしみる可能性が高いです。

加えて、一時的な影響ですぐに痛みは引いていきますが、詰め物をする際の接着剤の影響も考えられます。

治療で残った神経の影響

虫歯の治療では神経を取らなくてはいけないこともあります。歯の神経が生きている状態でそれを取り除く処置は抜髄と呼ばれ、このような治療が必要なのは虫歯がかなり進行した場合です。

しかし、一度の抜髄で取り除く必要のある神経を完全に処置できないことも多く、その場合、残った神経の影響で痛みが出ることがあります。

通常、神経の治療は回数がかかりますが、この過程で痛みは徐々に引いていきます。

麻酔による歯肉の痛み

虫歯治療で麻酔を使用する場合、治療する歯周辺の歯茎に対して注射をします。
その前段階で歯茎に麻酔薬を塗る表面麻酔が行われるので、注射自体の痛みも強くありません。

ただし、歯肉に対して針を刺すため、麻酔が切れた後に痛みが生じることはあります。

ほかの痛みと同様に数日で引いていく場合がほとんどで、治療できていなかったわけではないので心配は不要です。

虫歯治療後の痛みはいつまで続く?

虫歯を治療したものの痛みが残っていると「いつまで続くのだろうか」と不安になりますが、治療後、順調に回復していけば1週間〜2週間ほどで痛みは治ることが多いです。

虫歯治療後の痛みやしみは、第二象牙質が形成されていく過程で少しずつ治っていきます。
完全に形成されるまでには数ヶ月、長いと半年から1年程度かかるものの、たいていはその前に痛みが引きます。

どのような場合に歯科医院を再受診すべきかは後述しているので、痛みが残り、不安な方はそちらも確認してください。

虫歯治療後に痛みが出たときの対処法

(画像=Top view of female hands with pill and water. Pain-relieving pill or enzyme in one hand of a woman and a glass of clean water in the other/stock adobe.com)

前述のとおり、虫歯治療後の痛みは徐々に治っていく場合がほとんどです。

しかし、痛みのせいで日常生活に支障をきたすこともあります。もし虫歯治療後に痛みが出たら、どのように対処すれば良いのでしょうか?

虫歯治療後の痛みの対処法と悪化させないためのポイントについて説明していきます。

治療後の痛みには市販の痛み止めの薬が有効

治療の内容によっては歯科医院から鎮痛薬を処方されるケースもありますが、処方されなかった場合、市販の痛み止めの薬を服用するのも有効です。

ただし、痛み止めの薬は即効性があるわけではありません。虫歯の治療後に痛みを感じ出したら、早めに服用するようにしましょう。

治療後の痛みを悪化させないためのポイント

虫歯治療後の痛みを悪化させないためには、治療した箇所への刺激を避けることが重要です。
例えば、熱いものや冷たいものは刺激になりますし、治療した箇所が気になっても舌などで触ってはいけません。

また、高い温度での入浴、激しい運動は血液の循環が促され、痛みを感じやすくなるため注意してください。
ほかにはアルコールやたばこも控えてください。

治療後の痛みを長引かせないためには、以上のことに注意しましょう。

虫歯の治療後に痛みが出たら再受診すべき?

繰り返しになりますが、虫歯の治療後に痛みを感じるケースは珍しくありません。
1週間ほど様子を見れば痛みが引く可能性は高く、痛みが出たらすぐに再受診しなければいけないわけではありません。

ただし、「2週間以上、痛みが続く」「治療した歯の周りが腫れている」「日に日に痛みが増している」といった場合は、歯科医院で相談してください。

加えて、治療後、しばらくしてから痛みが出てきたというケースにも注意しましょう。
治療した歯の根元の部分に問題が生じている可能性があり、その場合、再度の治療が必要になります。

虫歯治療後もずっと痛いときはクリニックで相談を

虫歯の治療後に痛みが続く場合もありますが、たいていは1週間程度で痛みが徐々に治っていきます。

ただし、なかなか痛みが引かなかったり、徐々に痛みが強くなったりしているようなケースでは、別の原因も考えられます。

そのときは治療をした歯科医院などに相談するようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

哲学堂デンタルクリニック

重永 基樹(シゲナガモトキ)

〇病院名 :哲学堂デンタルクリニック
〇医師  :重永基樹
〇アクセス:新宿区西落合3-30-1 1F
〇診療科 :小児歯科、予防歯科、審美歯科
〇経歴:
1999年愛知学院大学歯学部卒
2002年哲学堂デンタルクリニック開院
歯科医院運営の他、老人ホームやデイサービス、訪問看護等の介護事業、歯科医師向けコンサルティング業、人材派遣会社の運営などを行う。

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