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最終更新日:2022年2月12日

梅干し好きの歯はボロボロ?「健康には良い」けど「歯には悪い」食べ物・飲み物【歯科医が解説】

こちらの記事の監修医師
まつやま歯科医院
松山 知明

松山先生記事

(画像=※画像はイメージです/PIXTA)

「健康増進のためにいい」という食べ物や飲み物はたくさんありますが、そのなかで、実は歯に対しては大変害のあるものがあると、まつやま歯科医院の松山知明院長はいいます。具体的にはどのような食べ物、飲み物が挙げられるのでしょうか、みていきます。

目次

  1. 梅干しやお酢…「酸」がおよぼす歯への悪影響
    1. 梅干し
    2. 柑橘類
    3. お酢
    4. プロテイン
  2. 身体には良くても…砂糖は歯の「天敵」
    1. 乳酸菌飲料
    2. のど飴
    3. スポーツドリンク
  3. 「食後すぐの歯磨き」の是非

梅干しやお酢…「酸」がおよぼす歯への悪影響

梅干し

歯の外側はエナメル質でできています。エナメル質の硬さは水晶に匹敵するほどの硬さですが、酸に弱く、pH(※)5.5より下がると溶けてしまいます。

※pHは酸性からアルカリ性の間に0~14の目盛りをつけて、酸・アルカリの度合いをその目盛りの数字で表す。pH7を中性とし、それよりも値が小さければ小さいほど酸性の性質が強く、値が大きければ大きいほどアルカリ性の性質が強い。

梅干しの酸っぱさはクエン酸によるものです。梅干しには2~4%のクエン酸が含まれておりpHは1~2であり強い酸性です。

梅干しをよく食べる方は前歯で梅肉をかじり取るので前歯の先が酸によって侵され摩耗しています。エナメル質の下の象牙質はさらに酸に弱くPH6.5~6.8でも溶けてしまいます。

前歯の象牙質が溶けて切縁が凹むように溶けているのが特徴です。健康のために梅干しを1日に何個も食べているという方は要注意です。

柑橘類

特にレモンはpH2?3と低く要注意です。時々レモンを好んでかじる人がいますが、前歯が傷んでいることが多いです。

お酢

テレビのコマーシャルで健康のためにお酢を飲みましょうと謳っています。お酢も酸性が強くpH2.8です。飲み方を工夫しないと間違いなく歯は溶けます。

プロテイン

格闘技、ボディビルなど筋力を増強するためにトレーニングと並行してプロテインを摂取するのは周知のことと思います。実はここでも酸蝕症が見られます。プロテインのpHに注意が必要です。

そのなかでも液体ではなく粉末のままプロテインを摂食する方で奥歯に酸蝕症が発生していることが報告されています。

身体には良くても…砂糖は歯の「天敵」

甘いものが虫歯の原因になることはみなさん承知していることと思います。ところが実際甘いものでも商品の主な目的が身体の健康を謳っているとなぜが虫歯の心配をしなくなってしまう傾向があります。是非、気をつけていただきたいと思います。

乳酸菌飲料

乳酸菌は腸内細菌叢を整える目的で腸からの健康増進のために推奨されています。ただし砂糖もたっぷり入っています。

のど飴

寒い季節は喉が乾燥して咳が出やすくなりますね。そこで薬用成分の入っているのど飴は大変ありがたいものです。

しかしこれも、砂糖が入っていると虫歯の原因になります。

スポーツドリンク

スポーツドリンクは真夏の熱中症予防のために有効とされています。その一方でスポーツドリンクは歯に対して大きく2つの害があります。

ひとつは酸性度で、夏場の暑さで菌が繁殖しないよう、PH3程度に低くしているようです。ペットボトルで飲むのでボトル口が当たる部位のエナメル質を侵すのが特徴です。

もうひとつは、ドリンク中に含まれている砂糖によるう蝕(通常の虫歯)です。

スポーツドリンクは水分であるとともに、甘くて美味しい清涼飲料水であることの認識が必要です。

「食後すぐの歯磨き」の是非

「食後すぐに歯をみがきなさい」と教わった人は多いと思います。ところが最近では逆に食後30分は歯をみがいてはいけないとの声も聞こえてくることがあります。

一体どっちが本当なのでしょうか。解説してみますが、その前に「酸蝕症(さんしょくしょう)」と「う蝕(しょく)」の違いを述べておきます。

「酸蝕症」と「う蝕」は、ともに歯の実質欠損を起こしますがメカニズムが少し違います。

酸蝕症は歯垢の付着すなわち磨き残しとは関係なく酸が直接歯の表面に作用して溶解します。

一方、う蝕は、歯垢がなければ発生しません。砂糖が虫歯の原因と言われますが歯垢がなければまったくう蝕にならないのです。

歯の表面に歯垢が付着しているところに砂糖を摂ると、歯垢中の虫歯菌が砂糖を分解して酸を作ります。この酸で初めて歯が溶け出します。このようにう蝕はやや複雑なメカニズムで起こります。

さてここで先の食後すぐの歯みがきの是非を考えます。酸蝕症の場合、強い酸性物質を摂った時に歯の表面が即座に障害を受けています。この状態で強い研磨剤の入った歯磨剤を使って歯ブラシをかけると、歯の表面が損傷を受ける可能性が考えられます。

よって酸性度の強い食物、飲料を摂った直後の歯ブラシは控えるのが正解ということになります。

ではう蝕ではどうでしょうか。う蝕の場合も砂糖の入った食品、飲料を摂ったときは歯の表面が脱灰という傷害を受けています。そうであるならば先の酸蝕症の場合と同じくすぐに歯みがきをしない方が良さそうです。

でもよく考えてみると元々歯ブラシが当たっていないので歯垢が残っているわけですから、食後すぐに歯をみがいたとしてもその歯面はいつもと同様に磨かれることはないでしょう。すると歯も傷害を受けないということになります。

この場合、食後すぐの歯みがきの是非は重要ではありませんね。

まずはかかりつけ歯科医院で担当の歯科衛生士さんにしっかりと歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどの使い方を教わることが重要となります。

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こちらの記事の監修医師

まつやま歯科医院

松山 知明

まつやま歯科医院 院長/川崎市歯科医師会 会長

1959年東京都出身。1983年に日本歯科大学卒業後、1985年に神奈川県川崎市にて、「まつやま歯科医院」を開設。また、2021年より(公社)川崎市歯科医師会会長を務める。
2004年、酒田市日吉歯科診療所で熊谷崇先生のオーラルフィジシャン研修を受け「予防の重要性」に気づき、以後予防中心の地域歯科保健医療に携わる。
虫歯菌や歯周病菌を除菌する3DSを鶴見大学花田信弘教授に師事し実施。かつて、歯科医師はなぜ、歯を削っても傷害罪に問われないかにこだわり、哲学、人類学を研修、栗本慎一郎氏、竹田青嗣氏、西研氏等に師事する。
2021年6月より川崎市歯科医師会会長として、市民の歯科保健医療の推進を通じ、噛める喜びは倍にし、噛めない悲しみはなくなるように日々貢献策を画策している。

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