外耳炎(外耳道炎)

最終更新日:2021年10月5日

がいじえん(がいじどうえん)外耳炎(外耳道炎)

外耳炎(外耳道炎)

まとめ

耳介から鼓膜までの通り道である外耳道の皮膚に起こる感染症を外耳炎という。耳は周囲の音を集める役割をもつ耳介から外耳道を通り、鼓膜にたどり着き、薄い3層の膜でできた鼓膜から中耳へと進む。中耳の中にある音を増幅する3つの小さな骨を経て、さらに奥の内耳にある蝸牛にて音の強弱、高さ、低さを分析して認識し、前庭と三半規管によって平衡感覚が保たれる。外耳道炎は耳介から鼓膜までの通り道である外耳道の皮膚に起こる感染症で、痛み、かゆみの主症状がある。泳いだあとに発症しやすいことからスイマーズイヤーとも呼ばれる。耳かきで外耳道が傷ついて発症することも多い。

この病気の原因

外耳道炎は外耳道の皮膚が炎症を起こした状態で、耳かきや指の爪などで外耳道に傷ができ、その傷口に細菌などが感染して炎症を起こす。アレルギー、乾癬、湿疹、皮膚炎の人は外耳道炎を発症しやすい。綿棒、マッチ棒、楊枝による耳かきで外耳道を傷つけたり、ヘアスプレーや毛髪染料が外耳道に入った場合も発症しやすい。また、外耳道に水が入ると炎症しやすく、水泳などの後に外耳道炎を起こしやすい。

主な症状

初期症状は痛み、かゆみ、赤みである。かゆみが気になり強く耳かきをすると、さらに外耳道が傷つき、症状が悪化する悪循環になるので注意する。進行すると耳から白や黄色の強い臭いのする分泌物が出ることがある。ひどい腫れがあり、膿や耳だれなどの分泌物が外耳道に詰まると聴こえづらくなることがある。耳たぶを引っ張ったり、耳を押すと痛みを感じることが多い。傷口からアスペルギルスなどの真菌の感染により、灰色がかった黒や黄色の点々ができ、カンジダ菌の感染により、ねばねばした乳白色の分泌物が出る。また、外耳道にできた発疹が潰れて出血することがある。

検査/診断の方法

問診と外耳道の視診により診断する。黄色ブドウ球菌などの細菌、アスペルギルス、カンジダ菌などの真菌など、炎症の原因菌を特定する場合は、膿や分泌物などを採取し、培養して調べる。その際、悪性外耳道炎との鑑別が大切である。悪性外耳道炎は緑膿菌による感染症で、周辺組織に広がり、ときには頭蓋底部にまで進行する。

主な治療方法

耳だれや耳垢などの分泌物やかすを取り除き清潔にして、耳の中の乾燥をを保つことが大切である。外耳道炎の発症原因が細菌で、軽症の場合、酢酸を含む点耳薬、コルチコステロイドを含む点耳薬にて治療する。重症の場合、抗菌薬の塗布や点耳薬にて治療する。抗生物質などの抗菌薬を内服する場合もある。患者が痛みを訴える場合は痛み止めにて対応する。発症原因が真菌の場合、分泌物やかすを取り除き、抗真菌薬の塗布、あるいは点耳にて治療する。外耳道の傷口が化膿し膿が出る場合は、切開して膿を取り除く。

治療後に注意すべき点/予防対策

外耳道炎は外耳道の傷口から細菌や真菌に感染して発症する。外耳道を傷つけないよう、普段から心がける。耳かきをし過ぎない、刺激物となるヘアスプレーや毛髪染料が外耳道に入らないようにする。耳あかには外耳道を細菌感染から守る働きがあるので、耳かきの際は外耳道を傷つけたり、綿棒を押し込まないようにする。

初診に適した診療科目

耳鼻咽喉科

耳鼻咽喉科のオンライン診療対応クリニック