副鼻腔炎

最終更新日:2021年10月7日

ふくびくうえん副鼻腔炎

副鼻腔炎

まとめ

鼻腔の周囲には粘膜に覆われた空洞が存在し、副鼻腔と呼ばれる。副鼻腔は細い穴で鼻腔に通じ、その穴は頬・額の下・両目の間の骨の中にある。副鼻腔の炎症を副鼻腔炎という。風邪などが原因で鼻粘膜に炎症が起こり、炎症が副鼻腔の粘膜に広がると急性副鼻腔炎となり、通常は1~2週間程度で治る。放置したり炎症が長引くと慢性副鼻腔炎を引き起こす恐れがある。慢性副鼻腔炎は治療に時間を要する。小児は急性副鼻腔炎は比較的治りやすく、早めに医療機関を受診して慢性化を予防する。

この病気の原因

風邪などのウイルス・細菌への感染が原因で鼻粘膜に炎症が起こり、細い穴で鼻腔とつながる副鼻腔に炎症が起こる。急性副鼻腔炎では抗生物質による薬物療法や自然治癒で症状が改善するが、炎症が長引くと副鼻腔内を覆う粘膜が腫れてしまい、鼻腔との通路が塞がれ、慢性副鼻腔炎(ちくのう症)に進行することがある。花粉症や喘息、中鼻甲介蜂巣や鼻中隔弯曲症があると副鼻腔炎が悪化することがある。

主な症状

急性副鼻腔炎は膿が混じる青っぽい鼻汁が出て、慢性期には白っぽい鼻汁が多く出る。鼻汁のほか、鼻汁が喉の方に流れることで気管支炎や咽頭炎を引き起こすことがある。鼻腔や副鼻腔の粘膜が腫れ、空気の通り道が狭くなると鼻づまりが起こり、集中力低下や睡眠障害がみられる。その他、急性副鼻腔炎の症状には、頬や両眼の間の痛み、頭痛などがある。嗅裂部とよばれる匂いを感じ取る粘膜が腫れたり炎症を起こすと嗅覚障害がみられる。

検査/診断の方法

視診と画像診断にて診断する。ファイバースコープで鼻腔内を観察し、鼻腔の状態やポリープの有無などを確認するが、異常所見等が確認できない場合は、エックス線・CT検査の画像診断にて病変の部位、炎症の程度、骨構造などを確認する。さらに詳細な観察が必要な場合は内視鏡検査を行う。個人差の大きい鼻づまりの診断には、鼻の通りやすさを客観的に評価する鼻腔通気度検査を行う。

主な治療方法

急性副鼻腔炎は、抗生物質や抗炎症薬を約1週間服薬して治療する。外来では鼻の中の膿を吸引する治療を行う。また、ネブライザー療法による治療を行う。これは粒子状の抗生物質を超音波により細かい霧状に放出し、その蒸気を鼻から吸い込む治療である。慢性副鼻腔炎ではマクロライド系の抗生物質を2~3ヵ月間服薬する。これらの治療で軽症の副鼻腔炎では完治するが、治療効果がみられない場合は手術を行う。近年は痛みや出血の少ない内視鏡手術が主流である。内視鏡手術は術後の回復が早く、術直後の顔の腫れや頬のしびれなども従来の手術より軽減される。

治療後に注意すべき点/予防対策

副鼻腔炎の予防として、日頃から規則正しい生活やバランスのよい食事を取り、風邪を引かないよう体調管理に努める。風邪を引いた場合は十分な休養と睡眠をとり治療に専念し、長引かせないようにする。風邪の後、鼻水・鼻づまりが改善せず、ドロドロした鼻水の症状があれば、早めに医療機関を受診し治療を行い、慢性化を防ぐ。

初診に適した診療科目

耳鼻咽喉科

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