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子宮肉腫【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

しきゅうにくしゅ子宮肉腫

こちらの記事の監修医師
丸茂レディースクリニック
丸茂 元三

概要

悪性腫瘍には癌と肉腫があります。癌と肉腫の違いは、発生する組織の違いで、上皮性組織(表皮や消化管、腺組織など)であれば癌、非上皮性組織(脂肪組織、線維組織、血管、リンパ管、筋、腱、滑膜、骨、軟骨など)であれば肉腫となります。子宮肉腫は子宮体部で発生する非上皮性の悪性腫瘍です。発生する組織によって、子宮がん肉腫、子宮平滑筋肉腫、子宮内膜間質肉腫の3つにわけられます。40〜60代の女性に多く見受けられますが、発症は稀となっています。発生頻度が非常に少ないことから、治療方法が、有効なのか安全なのか確認するための試験が難しいため、予防や診断、治療方法が確立していません。そういった理由があるため、予後はあまり良いとは言えない疾患です。

原因

発症が非常にまれであることから、明瞭な原因は明らかになってはいませんが、遺伝子の異常が多数報告されているため、遺伝子の変異が原因となっていると考えられています。また、骨盤に放射線治療を受けたことや、タモキシフェンという乳がん治療に必要な薬を内服したことが要因ではないかとその関係性も疑われています。

症状

もっとも多い症状としては、通常の月経時の血量ではなく多すぎる過多月経、月経以外の出血や性交時の出血といった不正出血が見受けられます。稀に起こる症状としては、骨盤に痛みを感じる、下腹部が張っているような感じがする、おりものの増加、頻尿や便秘といったことが起こります。子宮筋腫や子宮がんと同じような症状が起こります。

検査・診断

まずは、内診にて子宮の状態を調べていきます。子宮周辺の臓器との癒着や形が正常であるか診察していきます。子宮肉腫は、子宮体部の内膜や子宮頸管の粘膜に露出してこないことから、手術する前に診断することが難しい疾患です。そのため、経膣超音波検査、MRI検査、CT検査などの画像検査を行い診断していきます。MRI検査などの画像診断では、出血、細胞が死んでしまう壊死状態、肉腫部分が大きくなっているなどの症状が映し出されます。しかし、画像診断自体で見分けることが非常に困難です。子宮肉腫は、子宮筋腫と非常に似ており、判別することが難しく、摘出した組織を顕微鏡などで調べていくと、子宮筋腫として摘出したのに、肉腫であったという場合もあります。そのため画像診断に血液検査を加えて総合的に診断することにより確定しやすくなりますが、確定診断は摘出してからの病理標本で診断ということになります。肉腫が疑われる場合、確実な診断をするための理想的な方法として、子宮の摘出をすることではありますが、予後不良や再発率の高さ、妊孕性(にんようせい)温存の可否といった要因もあるため、医師とよく相談し、納得できる治療方法を選択することが大切です。

治療

基本的には、摘出手術を行う治療を効果的な治療としています。肉腫の状態や症状、本人の意思などを理由に、抗がん剤を用いる薬物療法や放射線療法を組み合わせて治療を行います。摘出手術をする場合、子宮全体と左右にある卵管や卵巣も一緒に切除します。場合によっては、リンパ節の切除まで行います。肉腫の種類によっては、有効とされている薬物療法がありますが、効果は限定的となっています。

予防/治療後の注意

子宮肉腫は、非常に稀であることから、治療方法や薬物療法が確立していません。それにより、治療した後の経過がよくないと言われています。摘出手術した後、骨盤内外に再発することが多く見受けられる場合があります。手術後の治療として、化学療法を行うことがあります。日頃、月経以外の不正出血があるかの確認や定期的な婦人科検診を受診し、診察してもらいましょう。早期診断と早期発見ができるようにしておくことが大切です。

こちらの記事の監修医師

丸茂レディースクリニック

丸茂 元三

〇アクセス:東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー4F
〇診療科 :産科,婦人科

《経歴》
1991年3月 旭川医科大学医学部 卒業
1991年6月 東京大学医学部附属病院産婦人科
2003年5月 板橋中央総合病院産婦人科
2004年4月 板橋中央総合病院産婦人科 医長
2013年9月 丸茂レディースクリニック 開設



《資格》
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
日本超音波医学会 超音波専門医
FMF認定超音波医
母体保護法指定医

《所属学会》
日本産科婦人科学会
日本超音波医学会

治療に適した診療科目

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