最終更新日:2021年8月24日
不整脈の症状について解説!不整脈の症状が出る原因や種類は?不整脈の治療法や予防法もあわせてご紹介
こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓

心臓の鼓動が乱れる・突然早くなると「不整脈ではないか」と不安になります。
不整脈は病名ではなく「状態」を表す言葉であり、必ずしも体の異常があるとは限りません。
今回は不整脈の具体的な症状や原因、どういった治療法や予防法があるのか解説します。
不整脈の主な症状

安静時の脈拍数はおよそ60〜80回で、一定のリズムで打ち続けます。
このリズムが急に早くなる、あるいは遅くなる、乱れるのが不整脈です。
脈が乱れたからといって症状が出るとは限らず、一瞬乱れただけで回復することもあります。
しかしつらい症状を伴う場合や突然死を招くケースもあるため注意が必要です。
よくある症状と危険な症状をご紹介します。
息切れやめまい
心臓は1分間に60〜80回、体中に血液を送り出して酸素を届けています。
不整脈によって脈拍が低下すると、十分量の酸素が体に行き渡りません。
その結果、呼吸に影響すれば少し体を動かしただけで息切れし、脳に影響すればめまいが起きます。
脈拍が早ければその分血流が多くなるかというと、そうではありません。
不整脈の場合、心臓が早く動いていても実は心臓の中で血液が滞留したまま送り出せない状況が続くのです。
その結果息切れやめまいが生じます。
動悸や胸痛

動悸は不整脈に限らず起きる症状であり、ストレスや過度の緊張で動悸を感じる方も多くいます。
そのため自分ではストレスによるものだと思っていても、何らかの病変によって不整脈が起きている可能性もあるのです。
また不整脈の症状として心臓付近の痛みや圧迫感も挙げられます。
胸痛が出る場合は心筋梗塞など別の病気も疑われますが、不整脈によって起きる胸痛かどうかは脈の状態から判別可能です。
失神する場合もある
脈拍が遅くなりすぎると血圧低下を招き、速くなりすぎると酸欠状態に陥ります。
この状態が続くと意識が遠のき、失神を起こすこともあるのです。
失神が起きる場合、脈が遅くなるだけでなく心臓の動きが一瞬止まっている可能性もあります。
不整脈による失神は非常に危険です。すぐに病院に行き、適切な治療を受けましょう。
不整脈が出る原因

心臓を動かしているのは電気信号です。心電図検査ではこの電気信号を電極で捉えて記録しています。
不整脈は電気信号が正確に伝達できていない状態です。
つまり不整脈は心臓そのものに何か異常があって生じるわけではありません。
実は健康な方でも、症状として自覚できない頻度で不整脈が起きています。
こうした不整脈は年齢とともにその回数が増え、動悸などの症状として自覚し始めるのです。
あるいは健康診断で見つかることも少なくありません。
加齢だけでなく、ストレスや寝不足によっても不整脈の回数が増えて自覚しやすくなります。
何らかの心疾患がある方は、それに起因して電気信号の異常が起きやすく、不整脈が出やすい状態です。
また体質的な要因で伝達異常が生じているケースもあります。
さらに薬の副作用によって不整脈が起きやすくなる場合もあるため、不整脈=悪い病気だと思い込まず医師に相談しましょう。
不整脈の種類

不整脈はリズムが速くなる頻脈と遅くなる徐脈、リズムが乱れる期外収縮の3種類に大別されます。
頻脈
1分間の脈拍数が100回以上になると頻脈です。
軽い運動をすれば脈拍は100を超えるため、頻脈そのものが異常とはいえません。
心臓の電気信号が正常に伝わると、血液は心房から心室へ、心室から全身へ送られて新たな信号が発生します。
運動で起きる頻脈は、単純にこの繰り返しが早くなっている状態です。
しかし体を動かしていないのに突然脈が速くなる場合は、電気信号が異常なスピードで作られている可能性があります。
また心室に伝わるべき信号が戻って回転するリエントリー回路を持つ場合も頻脈が起きます。
頻脈には様々な種類があります。発作性上室性頻拍、心房細動、心室頻拍、心室細動、WPW症候群などです。
こうした頻脈は突然起きて突然消失するケースが多く、症状が消えれば脈拍も元の状態に戻ります。
しかし時間が経過しても頻脈が止まらない場合は医療機関で診察を受けてください。
徐脈
1分間の脈拍数が60回を下回ると徐脈です。
電気回路は正常でも電気の発生が遅ければ脈拍は低下します。また途中で止まる、伝わりが悪いといった場合も徐脈の状態です。
徐脈の状態から失神を起こすことがあれば、必ず医師に相談して適切な治療を受けましょう。
期外収縮

通常の心臓のリズムは一定間隔で続きますが、脈がところどころ抜けたように感じることがあります。
これは期外収縮が発生している状態です。
電気信号は洞結節と呼ばれる部位から発生しますが、これ以外に発生源を持つ場合は複数の部位から信号が発生するため脈が不規則になります。
期外収縮は健康な方でも1日数回発生しており、加齢によって増えていく不整脈です。
脈が飛ぶ、ドキッとする、喉が詰まる感じがする、といったように感じ方は人それぞれで、症状を自覚しないまま健康診断の心電図で見つかることもあります。
期外収縮は発生頻度が高くなければ治療の必要はほとんどありません。ストレスや疲労が原因で自律神経が乱れると期外収縮が起きやすくなるため、生活習慣を見直してみましょう。
特に注意したい症状

不整脈が起きた場合、安静にしていれば症状が消失することがほとんどです。
・脈拍数が高すぎてじっとしていられないほど
・冷や汗が出てきた
・目の前が真っ青、あるいは真っ暗になった
・意識が遠のく
不整脈によって上記のような状態になる場合、放置しておくと失神を起こす危険性があります。
また血流が停滞することで血栓ができやすく、脳梗塞や心筋梗塞につながる恐れもあるため、医師の診察を受けてください。
不整脈の治療法

現在はほとんどの不整脈を治療することが可能になりました。
外科的手術だけでなく、体への負担を抑えたカテーテルアブレーションも一般的になりつつあります。
もちろん軽度の不整脈には薬物治療も用いられており、症状や本人の意向に合わせて治療法を選択するのが一般的です。
また不整脈の種類によっても治療法が異なります。
頻脈の場合
不整脈が軽度であれば、脈を整える薬や心臓の血管を広げる薬を使います。
薬を使わない場合は植込み型除細動器(ICD)やカテーテルアブレーション、外科的手術が選択肢です。
カテーテルアブレーションや外科的手術は不整脈の発生源を根絶することを目的としています。
開胸の必要がないカテーテルアブレーションは術後負担が軽いことから、不整脈治療の主軸になりつつあります。
植込み型除細動器(ICD)の使用は、不整脈を発生させないのではなく発生した頻脈を停止させる治療法です。
心室頻拍や心室細動など、危険性が高い頻脈に対して適用されます。
徐脈の場合
徐脈が起きる方の多くは直ぐに治療を開始するのではなく、経過観察からスタートします。
徐脈で注意が必要なのが「失神」です。
失神が起きるほどの徐脈が認められると、ペースメーカーの使用が検討されます。
また失神が起きなくても1分間の脈拍数が40回を下回ると、日常生活に支障をきたす状態です。
この場合もペースメーカーによる治療が検討されます。
期外収縮の場合
期外収縮のほとんどは病的なものではなく、ストレス過多や睡眠不足でも起きるため、積極的に治療を行うケースは多くありません。
ただし期外収縮が頻発し、めまいや息切れといったつらい症状が出るようであれば治療が必要です。
期外収縮の薬物治療では頻脈と同じように脈を整える薬が使用されます。
薬を使っても症状が軽減されない、あるいは悪化するようならカテーテルアブレーションも検討されるでしょう。
なおストレスによる期外収縮の可能性が高いと判断される場合は精神安定剤の投与で経過を観察することもあります。
不整脈の予防法

心臓の電気伝導に異常があれば不整脈は起こり得ます。
そのため、まずは異常な伝導を起こすリスクを下げることが重要です。また自覚症状が出ない状態で不整脈に気付いておくと、いち早く予防が開始できるでしょう。
生活習慣の改善
日々の生活で受けるストレスをゼロにする必要はありません。
ただし過剰なストレスを受けると神経のオンオフがうまく働かなくなり、心臓のリズムに乱れが生じます。
不整脈を予防する上では、ストレスを感じてもそれを溜め込まないことが重要です。
またストレスと同じく神経への刺激となる喫煙やカフェイン過剰摂取・不眠も避けましょう。
規則正しい生活を送ることが何よりも大切です。
定期的に検診
健康診断の心電図検査で不整脈を知る方は大勢います。
その多くは病的ではなく加齢によるものですが、症状が出始めたことが認識できれば生活習慣を見直すきっかけになるでしょう。
万が一病的な不整脈が起きている場合でも、自覚症状がない状態で発見できれば早期治療が可能になります。
「自分は大丈夫」と思わずに、健康診断は定期的に受診しましょう。
脈拍の異常を感じたら医師に相談しよう

ほとんどの不整脈は治療の必要がなく、年に数回の検査で経過を観察することになります。
しかし「症状が軽いから問題ない」とは言い切れず、検査をしなければ判断できません。
不整脈の種類によっては精密検査や治療が必要なケースもあります。
また不整脈は心電図検査で検出できますが、発作性の不整脈の場合は発作時に検査しなければ異常が特定できません。
こうした不整脈を疑う場合は携帯型の心電計によるホルター心電図検査を実施する必要があります。
脈拍に異常を感じていて少しでも不安要素がある場合には、内科や循環器科の医師に相談してください。
まとめ

ストレスが多い現代では誰でも不整脈のリスクを抱えています。
逆にいえば、ストレスを上手に発散することで不整脈はある程度予防できるのです。
もちろん体質や病気による不整脈が起きる可能性はあるため、異常を感じたら医師の診察を受けてください。
たとえ病的な不整脈でも治療法が確立されており、体への負荷を最小限に抑えて不整脈を根治することが可能です。
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こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木幹啓
〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師 :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業
日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー
三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品
【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」
【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)
2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。
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