最終更新日:2022年10月29日
黒い便が出る原因とは?検査方法や受診する診療科も解説
こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤

黒い便が出た場合、野菜不足や水分不足、イカ墨のような黒いものを食べたことが原因と思う方が多いのではないでしょうか。実際には、なんらかの原因で内臓から出血し、便が黒くなっている可能性があります。ここでは、黒い便が出る原因や受診する診療科などについて解説します。
黒い便が出る原因
黒い便には、黒くて硬い便、どろっとしたタール便などがあります。黒い便が出る場合、さまざまな病気が疑われます。原因を特定するには、内視鏡検査が必要です。黒い便が出る原因について詳しく見ていきましょう。
胃潰瘍
胃潰瘍は、胃の粘膜が崩れ落ちてもろくなった状態です。胃の粘膜には胃酸から胃を守る防御機能があるのですが、潰瘍ができたところは防御機能が破綻しており、胃酸によって胃に穴があく恐れがあります。
胃潰瘍になると胃から出血するため、血液が便に混ざることで黒い便が出るようになるのです。自覚症状はみぞおちの痛み、吐き気、嘔吐、食欲不振、吐血、下血などです。ストレスの影響で胃潰瘍を発症することはよく知られていますが、8割以上はピロリ菌感染が原因とされています。
その他にも刺激が強い香辛料や極端に熱い・冷たい飲食物の継続的な摂取、非ステロイド系消炎鎮痛剤の継続的な使用、喫煙、飲酒、カフェイン飲料の摂取なども発症要因となります。
基本的な治療方針は、薬を使用しつつ生活習慣を整え、高脂肪食やアルコール、喫煙を避けることとなります。また、ピロリ菌感染がある場合には、ピロリ菌除菌を行うことも再発予防のためには大事です。
十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、十二指腸にできた潰瘍のことです。胃潰瘍と同じく粘膜がもろくなることで消化液から十二指腸を守れなくなって穴があきます。その結果、出血が起きて便に血液が混ざり黒くなるのです。
血液は時間が経つにつれて赤から茶色、黒色へと変化するため、消化器官の中でも胃と十二指腸から出た血は便に混ざる頃には黒くなります。症状は非常に強い痛みや吐き気などで、救急搬送される方も少なくありません。治療では、胃酸分泌を抑制する薬、非ステロイド系消炎鎮痛剤が要因となっている潰瘍にはプロスタグランディン製剤を使用します。
食事では、消化が良い食べ物を数回に分けて少量ずつ摂取することが大切です。急性期が選れば普段の食生活に戻れることもありますが、規則正しく食事を摂りましょう。また、タバコ、アルコール、カフェイン飲料などは悪影響を与える恐れがあるため控えることが重要です。
食道がん・胃がん
食道がんは食道に、胃がんは胃にできる「がん」です。がんの表面はもろいため、飲食物の刺激で簡単に出血します。出た血液は便に混ざる頃には黒くなるため、便も黒くなります。治療法はステージによって異なり、早期発見が重要です。
食道静脈瘤
食道静脈瘤とは、食道粘膜の下にある静脈の壁が膨れる病気です。原因となる肝臓の病気が進行すると、血管が破れて出血する恐れがあります。その結果、便に血液が混ざることで黒い便が出るのです。また、血管が破れていない状態では無症状ですが、原因となる肝臓の病気が原因で、倦怠感や黄疸、胸のあたりに血管が浮き出るなどの症状が現れます。
食道静脈瘤は、内視鏡検査やCT検査、経皮経肝門脈造影などで調べます。
薬剤の内服
ビスマス剤や薬用炭、硫酸鉄、プロトポルフィリンナトリウム、鉄剤等の影響で便が黒くなることがあります。この場合は、使用している薬を変更したり服用をやめたりすることで便の色が戻るでしょう。
自己判断で薬の服用をやめると、治療中の病気が悪化する可能性があるため、まずは医師に相談することが大切です。
黒い食べ物の摂取
イカ墨のような黒い食べ物を摂取すると、便が黒くなります。黒色は消化の過程で分解されないため、そのまま色が変わることなく排出されます。
食べ物の色によるものと内臓からの出血を見分けたいときは、翌日以降の便の色を確認しましょう。黒い食べ物を摂取していないのに便が黒くなる場合は、内臓からの出血によるものと考えられます。
黒い便の原因を調べる方法
黒い便の原因を調べるには、内視鏡検査で胃潰瘍や食道がん、胃がんなどの有無を確認する必要があります。食道や胃からの出血がない場合は、小腸や大腸からの出血も疑うことになります。
便が黒いときは何科を受診する?
便が黒いときは消化器内科を受診しましょう。内視鏡検査で胃や食道からの出血の有無を確認できます。また、大腸の内視鏡検査も必要に応じて提案されるでしょう。診断結果に基づき、必要な治療や追加での検査を提案されます。
黒い便が続くときは医療機関を受診しよう
黒い便が1日で止まったのであれば、黒い食べ物を口にしたことが原因の可能性があります。しかし、長く続く場合は胃や食道、十二指腸などから出血しているかもしれません。放置すると命に危険が及ぶケースもあるため、黒い便が続くときは早めに医療機関を受診しましよう。
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こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤
〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師 :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。
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