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最終更新日:2022年11月14日

コーヒーで下痢になる3つの原因!カフェインとの関係やアレルギーも解説

こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤

(画像=stock adobe.com)

友人とカフェにいったときや休憩中のコーヒーブレイクなど、思いがけず下痢をして困った経験があるという人はいませんか。コーヒーを飲んだときに下痢をするという人は、もしかすると、過敏性腸症候群やアレルギーによる症状なのかもしれません。そこで、なぜコーヒーで下痢になるのかについて詳しく解説します。

コーヒーで下痢になる原因

コーヒーで下痢になるのは、なぜなのでしょうか。
コーヒーを飲むと決まって下痢をする人は、もしかすると、カフェインで過敏性腸症候群がひどくなっていたり、コーヒーにアレルギーがあったりするのかもしれません。

カフェインによる過敏性腸症候群

コーヒーで下痢をする人は、カフェインが過敏性腸症候群の症状を悪化させている可能性があります。

過敏性腸症候群とは、ストレスなどが原因で急激な腹痛や便意を感じるなど、腸が過敏になる病気です。簡単に軟便、下痢、便秘などが排泄される状態で、便意は、仕事中や授業中、電車での移動中など突然もよおすため、いつ便意をもよおすかわからない不安がさらにストレスとなり、症状を悪化させます。

カフェインには、大腸などの消化器官を刺激する作用があり、過敏性腸症候群を悪化させるといわれています。他に、カフェインの過剰摂取によって自律神経のバランスが乱れることも原因です。

ミルクや砂糖の影響

コーヒーに入れるミルクや砂糖が、下痢の原因となることもあります。乳糖不耐症の人は、ミルクに含まれる乳糖を象徴でうまく分泌することができず、そのせいで下痢、腹痛、消化不良など、胃腸の不調が現れます。

豆乳で下痢をする場合は、大豆アレルギーの可能性があります。他に、喉の違和感、胃部不快感、腹痛などの症状が現れることがあるでしょう。砂糖の代替品としてある人工甘味料も、摂りすぎると下痢をしやすくなります。

紅茶は大丈夫ならコーヒーアレルギー体質の可能性も

紅茶や玉露などにも、多くのカフェインが含まれます。これら、カフェインを多く含む飲み物を飲んだときに下痢をしない人は、コーヒーアレルギーかもしれません。

コーヒーアレルギーの主な症状は、湿疹やかゆみで、下痢をすることもあります。コーヒーを飲んですぐに症状が出ることもあれば、数時間後、数日後などに現れる、遅延型の場合もあります。

コーヒーを飲んだあとに、下痢をする場合、湿疹やかゆみも伴っているなら、コーヒーアレルギーを疑うといいかもしれません。

下痢以外にも・・・コーヒーで出る症状

コーヒーを飲んだあと、下痢以外によく現れる体の不調として、吐き気や腹痛が挙げられます。それぞれについて詳しく解説します。

吐き気

コーヒーに含まれるカフェインには、疲労感を軽減したり、集中力を高めたりするいい効果があります。また、脂肪を分解する酵素であるリパーゼを活性化させ、胃液の分泌を促す作用もあるため、食後に飲むことで消化を助けてくれるものともなります。ところが空腹時には、リパーゼは、胃腸に刺激を与えてしまうものになります。

コーヒーを飲むと吐き気がするのは、カフェインの作用によってリパーゼが活性化され、胃液の分泌が過剰になることが原因です。

腹痛

カフェインには、胃腸を刺激する作用があり、特に空腹時にコーヒーを飲むと、腹痛を引き起こしやすくなります。また、カフェインは自律神経のうち交感神経を刺激します。

自律神経は、身体を活動的にする交感神経と、リラックスさせる副交感神経からなり、これがバランスを取り合うことで、健康的な生活をすることができます。ところが、カフェインを過剰摂取すると交感神経が活発な状態が続き、自律神経のバランスが崩れて、全身にさまざまな不調をきたします。

その症状のひとつが、腹痛です。胃のムカムカした感じや下痢、便秘など、胃腸の不調が現れます。

コーヒーで下痢になったときの対処法

コーヒーを飲んで下痢をしたとき、症状を緩和するためにできることについてご紹介します。

温かい飲み物を飲む

コーヒーで下痢をしたときは、胃腸がダメージを受けてデリケートになっている状態です。温かい飲み物を飲むことは、お腹を温めて、下痢などの症状を緩和させることに役立つでしょう。
おすすめは、白湯です。熱いと胃にダメージになるので、できれば少しぬるめの50度前後がいいでしょう。白湯以外では、ノンカフェインの麦茶や黒豆茶、ルイボスティーなどがおすすめです。

温かい飲み物のうち、避けたほうがいいのはホットミルクです。牛乳には脂肪が含まれており、便がゆるくなりやすいです。また、牛乳に含まれる乳糖によって下痢をすることもあります。

ココアやレモネードも、注意が必要です。ココアには食物繊維やカフェインが含まれているため、下痢の症状を悪化させることがあります。レモネードは、レモンの酸味が胃を刺激し、糖が多く使われていることも多いため、お腹を壊しているときにはおすすめできません。

下痢をしているときは、白湯、ノンカフェインのお茶、乳製品以外の飲み物を飲むようにしましょう。

水分補給をする

下痢をしているときは、水分不足になりやすいため、積極的に水分補給しましょう。
前述の白湯やノンカフェインのお茶のほか、イオン飲料や経口補水液もおすすめです。ただし、イオン飲料や経口補水液は、冷たいものではなく、常温に近いもののほうがいいでしょう。冷たい飲み物は胃腸を刺激して、下痢を悪化させることがあります。飲むときは、ゴクゴクと一気に飲むのではなく、少しずつゆっくり飲むようにしてください。
下痢をしているときは、下痢がひどくならないように水分摂取を控えがちですが、水分不足はかえって体調を悪化させます。

下痢・体調不良を避けてコーヒーを楽しむには

コーヒーは飲みたいけれど、下痢など胃腸の不調にはなりたくないというときは、どのような点に気をつければいいのでしょうか。

原因を解明する

コーヒーで下痢をする人は、何が原因か、明確にしましょう。コーヒー以外に、紅茶や玉露などのカフェイン入り飲料でも下痢をする場合は、過敏性腸症候群の可能性があります。コーヒー以外のカフェイン入り飲料は大丈夫なのに、コーヒーだけがダメだという人は、コーヒーアレルギーかもしれません。

空腹のときにだけ下痢をする場合は、カフェインが胃の粘膜に刺激を与え、大きな負担となっていることが考えられます。必ず何かを食べてから、コーヒーを飲むようにするといいでしょう。

このように、自分がどのようなシチュエーションのときに下痢をするかを確認しておけば、原因が見えてきます。

コーヒーに牛乳を入れる

乳糖不耐症でなければ、コーヒーに牛乳を入れて飲むようにしましょう。

牛乳に含まれるたんぱく質は、胃の粘膜を保護する作用があります。また、胃の痛みを和らげて症状を緩和させるものともなるため、ブラックで飲むと下痢をする人は、牛乳をたっぷり使ったカフェオレなどにすることをおすすめします。

牛乳の代わりに、豆乳を入れることもおすすめです。豆乳の原料である大豆は、良質な植物性タンパク質です。胃液の酸性度を抑えて、胃の粘膜を保護するのに役立ちます。牛乳に比べて、脂肪分やカロリーが控えめなので、健康やダイエットを目指す人にもおすすめです。

アイスコーヒーでなくホットコーヒーを飲む

アイスコーヒーは、コーヒーのカフェインと冷たい温度が胃に刺激となるため、温かいコーヒーの方が胃に負担をかけにくいと言えるでしょう。夏の暑い時期は、アイスコーヒーを一気飲みしてしまいがちですが、それが原因で下痢をすることがあります。暑い季節でも、できるだけホットコーヒーを飲むことがおすすめです。

コーヒーの飲みすぎに注意する

コーヒーの飲みすぎは、カフェインを過剰摂取することとなり、下痢や胃の痛みなどの胃腸の不調や自律神経のバランスを崩す原因となります。

コーヒーの摂取量は、一般的に1日に3杯から4杯程度が適当だといわれているので、飲みすぎないように注意しましょう。

まとめ

コーヒーで下痢をするのは、カフェインの作用やアレルギーが原因です。カフェインは、パフォーマンスやテンションを上げるものとなり、適度に摂れば、活動的で充実した生活に役立ちます。しかし、過剰摂取は、体の不調を招くものとなるので、くれぐれも気をつけましょう。

まずは、コーヒーを飲んだときに下痢をするのはなぜなのか、自分が下痢をする時のシチュエーションから原因を探って解明することが大切です。

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こちらの記事の監修医師

ファミリークリニックひきふね

梅舟仰胤

〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師  :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。

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