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蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の原因とは?主な症状や治療法・予防法も解説【イシャチョク】

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最終更新日:2021年9月18日

蓄膿症(慢性副鼻腔炎)の原因とは?主な症状や治療法・予防法も解説

こちらの記事の監修医師
すずきこどもクリニック
鈴木 幹啓

ひどい鼻づまりやドロッとした鼻水、口臭などに悩まされる蓄膿症(ちくのうしょう)。ただの鼻風邪だと思って放置すると、他の病気に繋がることもあるため軽視しないことが大切です。

本記事では蓄膿症の原因や主な症状、病院での治療法について紹介します。繰り返す蓄膿症を再発させないための予防法もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。

蓄膿症とは?│急性鼻炎が長期化して起こる慢性副鼻腔炎

「蓄膿症」とは、主に慢性的な副鼻腔炎を指す俗名です。

副鼻腔炎とは、鼻や頬、目の周囲に左右対称に広がる「副鼻腔」という空洞内の粘膜が炎症を起こしている状態のこと。副鼻腔炎の多くは、鼻風邪と呼ばれる急性鼻炎が長期化することで起こります。

健康なときは副鼻腔内が空っぽの状態ですが、炎症が長引くとどんどん膿が溜まっていき、いわゆる蓄膿症の状態になります。

蓄膿症の主な症状

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蓄膿症の代表的な症状には、次のようなものがあります。

  • 粘り気の強い黄色い鼻水・鼻づまり
  • 鼻水の臭い・口臭が気になる
  • 目の内側や頬・鼻の周り・歯の痛み
  • 鼻水が喉に流れて痰や咳が出る

では、それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。

粘り気の強い黄色い鼻水や鼻づまり

鼻風邪や花粉症などのときに出る鼻水はサラサラしていて透明ですが、蓄膿症になると粘り気の強い黄色い鼻水に変化します。症状が進行すると緑色の鼻水が出ることもあります。

また、副鼻腔内に膿が溜まり炎症が慢性化すると、鼻茸(はなたけ)と呼ばれる鼻ポリープが生じ、鼻腔をふさいでひどい鼻づまりを起こすケースもあります。

鼻水の臭いや口臭が気になる

副鼻腔内の粘膜が腫れ、鼻腔に通じる穴がふさがってしまうと、さらに炎症が悪化して鼻の奥や鼻水から不快な臭いを感じるようになります。

また、蓄膿症の影響で鼻づまりが起こると口呼吸をするようになるため、口腔内が乾燥して口臭が気になりはじめる場合もあります。

目の内側や頬・鼻の周り・歯が痛い

蓄膿症になると、副鼻腔内に溜まった膿が顔を圧迫し、目の内側や頬、鼻の周り、歯や歯の周りなどに痛みを感じることがあります。

顔周りの痛みのせいで頭がボーっとして集中力が低下してしまう人や、疲れやすくなったと感じる人も多く、日常生活に支障をきたすことも珍しくありません。

鼻水が喉に流れて痰や咳が出る(後鼻漏)

蓄膿症によって鼻水の量が増えると、鼻水が喉の奥に流れてネバネバとした不快な感覚を味わうことがあります。鼻水が喉に流れ込むことを後鼻漏(こうびろう)と言い、この症状自体は健康な人にも起こる生理現象なので病気ではありません。

ただし、蓄膿症の人は後鼻漏の量が増えるため、眠っている間に鼻水が喉の奥に溜まって咳が出たり、起床時に痰の混じった咳が出たりするケースがあります。

蓄膿症の主な原因

蓄膿症の主な原因としては、次のようなものが挙げられます。

  • ウイルスや細菌感染による鼻粘膜の炎症
  • アレルギーによる鼻腔内の炎症
  • 虫歯の菌が副鼻腔に移ることで起こる炎症
  • 疲れ・ストレス・タバコの煙など

では、それぞれの項目について詳しく解説していきます。

ウイルスや細菌感染(風邪やカビなど)による鼻粘膜の炎症

鼻風邪が長引くことで鼻粘膜の炎症が副鼻腔にまで広がると、蓄膿症を引き起こすことがあります。風邪のウイルスが鼻腔から副鼻腔に侵入して炎症を起こすケースも。

また、風邪などで抵抗力が下がっているとカビなどの菌にも感染しやすく、副鼻腔に菌が増殖して炎症を起こし、蓄膿症の原因になることもあります。

アレルギー(花粉やホコリ・ペットの毛など)による鼻腔内の炎症

花粉やホコリ、ペットの毛、ダニなどによるアレルギー症状も蓄膿症の原因の1つです。アレルギーによって鼻腔内が炎症を起こし、副鼻腔にまで広がると蓄膿症を引き起こすことがあります。

虫歯の菌が副鼻腔に移ることで起こる炎症

副鼻腔は歯の根元の近くにまで広がっているため、虫歯の菌が副鼻腔に移って炎症を起こし、蓄膿症を引き起こすこともあります。

虫歯による歯の炎症を放置していることが蓄膿症につながってしまうケースもあるため、注意が必要です。

疲れやストレス、タバコの煙が引き金になることも

過度な疲れやストレスの蓄積によって抵抗力が下がっていると、蓄膿症を起こしやすくなります。一度治った蓄膿症が、疲れやストレスをきっかけに再発してしまうこともあるため注意が必要です。

また、タバコの煙による刺激が蓄膿症の引き金になることもあるため、鼻炎の傾向がある人はなるべくタバコの煙を吸わないよう心がけましょう。

なかなか治らない蓄膿症を放置するとどうなる?

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蓄膿症がなかなか治らないまま放置してしまうと、次のような症状につながる恐れがあるため注意が必要です。

  • 嗅覚障害や味覚障害
  • 眼球の圧迫による視力低下
  • 激しい頭痛・片頭痛・めまい・吐き気
  • 痛みや高熱・耳鳴りを伴う中耳炎

ここからは上記の症状について、さらに詳しく見ていきましょう。

嗅覚障害や味覚障害

蓄膿症を放置していると、「においがわからない」「においがわかりづらい」などの嗅覚障害が生じることがあります。

通常は、におい分子が鼻の中に入ると鼻腔の天井にある嗅細胞を刺激し、脳に信号が伝わってにおいとして認識されます。しかし、蓄膿症が長引いたり鼻茸ができたりすると、においを正しく認識できなくなってしまうのです。

においがわかりづらくなると味も感じにくくなることから、味覚障害を併発することもあります。

眼球の圧迫による視力低下

蓄膿症を放置して炎症が進むと、副鼻腔内に溜まった膿が顔や頬、額、目の周りなどを強く圧迫するようになります。眼球が圧迫されると物が二重に見えたり、視力が低下して物が見えづらくなったりすることもあるため注意が必要です。

激しい頭痛・片頭痛・めまい・吐き気

蓄膿症がなかなか治らず副鼻腔内の炎症がひどくなると、片頭痛やめまい、吐き気、軽微な発熱などを感じることがあります。

稀に炎症が脳まで進むと、激しい頭痛や高熱を伴う硬膜外膿瘍や脳膿瘍などにつながる危険なケースも。

痛みや高熱、耳鳴りを伴う中耳炎に繋がることも

中耳(鼓膜から奥)と鼻は耳管というトンネルで繋がっているため、蓄膿症が悪化すると耳管を通じて細菌やウイルスが入り込み、中耳の粘膜にまで炎症を起こすことがあります。これを中耳炎と言います。

中耳炎は耳鳴りや発熱、激しい耳の痛み、難聴、耳だれなどの症状が現れる病気です。特に小児は耳管が短いため中耳炎にかかりやすいと言われますが、大人がかかるケースもあります。

蓄膿症の治療法│大人は耳鼻咽喉科、子供は小児科か耳鼻科へ

軽度の蓄膿症の場合は、市販されている副鼻腔炎の薬を使って様子を見るのも1つの手。ただし、症状が重い場合には速やかに病院を受診するのがおすすめです。

蓄膿症は、大人の場合は耳鼻咽喉科を受診しましょう。子供の場合は小児科か耳鼻科で診てもらうことができます。

病院での治療方法としては、溜まった膿の吸引や洗浄、抗生物質や抗炎症薬などを霧状にして口と鼻から吸入するネブライザー治療、内服薬の服用などが一般的です。

上記の方法でも治らない場合は鼻の穴から内視鏡を入れて、副鼻腔内の粘膜や鼻茸の切除などを行うこともあります。

妊娠中の妊婦は東洋医学(漢方)に頼るのも1つの手

蓄膿症の治療で使うことの多いマクロライド系抗生剤は、胎児に影響を与える可能性があるため、妊娠中は使うことができません。

副鼻腔に溜まっている膿を吸引する処置だけでも、蓄膿症の症状は改善することが多いため心配いりませんが、東洋医学(漢方)に頼るという手もあります。

漢方薬は抗生剤よりも効き目が穏やかですが、妊婦が安心して使えるものもあるため、気になる人は一度漢方を取り扱う病院に相談すると良いでしょう。

乳児や幼児など自分で鼻をかめない小学生未満の子供への対処法

乳児や幼児など、小学生未満の子供は自分でうまく鼻をかめないことがあります。そんなときは、市販されている鼻吸い器を使うのがおすすめです。

ノズルの部分を子供の鼻の穴に入れ、ポンプを押すと鼻水が吸い出されるスポイトのような手動式のものや、スイッチを押すと自動で吸引できる電動式のものなどがあります。

大人が子供の鼻に口をつけて吸い出すこともできますが、蓄膿症の鼻水にはウイルスや菌が含まれており、喉を痛める可能性があるのでやめましょう。

繰り返す蓄膿症を再発させないための予防法

蓄膿症を予防するためには、まず鼻風邪や鼻炎を悪化させないことが肝心です。風邪をひきやすい時期や花粉が飛散する時期はなるべくマスクを着用し、手洗い・うがいを徹底しましょう。

ハウスダストやペットの毛などによるアレルギー性鼻炎が気になる人は、なるべくこまめに掃除をし、部屋を清潔な状態に保つことも大切です。

また、栄養の偏った食事や睡眠不足、疲労、過度なストレスなどで免疫力が低下すると、蓄膿症にもかかりやすくなってしまいます。なるべく規則正しい健康的な生活を心がけてください。

まとめ│蓄膿症の原因を遠ざけて健康的なカラダを目指しましょう

今回は、蓄膿症の原因や主な症状、治療方法、予防方法などについて詳しく解説しました。蓄膿症にかかると自分の鼻や口の臭いが気になったり、ドロッとした鼻水やひどい鼻づまりが起こったりと、不快な症状に悩まされます。また、蓄膿症を放っておくと炎症が顔全体に広がり、目や耳などに影響を及ぼすことも珍しくありません。

稀にですが、副鼻腔の炎症が脳にまで広がると命にかかわるケースもあるため、症状が重い場合には速やかに病院を受診しましょう。再発を防ぐためには、健康的な体づくりも大切です。

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こちらの記事の監修医師

すずきこどもクリニック

鈴木 幹啓

〇病院名 :すずきこどもクリニック
〇医師  :鈴木幹啓
〇アクセス:和歌山県新宮市下田2丁目3−2
〇診療科 :小児科
〇経歴:株式会社オンラインドクター.com代表取締役CEO
1975年三重県伊勢市生まれ
1995年自治医科大学入学(県からの奨学金制度)
2001年自治医科大学卒業

日本小児科学会認定小児科専門医
国家資格ケアマネジャー

三重県立総合医療センター、国立病院機構三重中央医療センター、国立病院機構三重病院、伊勢赤十字病院、紀南病院
平成22年5月、新宮市に「すずきこどもクリニック」を開院
【製薬会社社外講師・CM出演等】
グラクソスミスクライン社、JCRファーマ社、杏林製薬、明治製菓ファーマ、鳥居薬品

【メディア出演・TV監修】
日本テレビ、読売テレビ、東京MX、テレビ朝日(医療監修)「くりぃむしちゅーのハナタカ!優越館」

【著書】
日本一忙しい小児科医が教える病気にならない子育て術(双葉社)
開業医を救うオンライン診療(幻冬舎)

2020 年 10 月株式会社オンラインドクター.com を設立。

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