bool(false)
エナメル上皮腫【イシャチョク】

予約なしのオンライン診療

  • 一般会員
  • 医師会員
  • 法人会員

イシャチョク

一般
会員
医師
会員
法人
会員

最終更新日:2022年2月18日

えなめるじょうひしゅエナメル上皮腫

こちらの記事の監修医師
哲学堂デンタルクリニック
重永 基樹

概要

エナメル上皮腫は歯原性腫瘍に分類される腫瘍性疾患です。歯原性腫瘍には様々なタイプのものが存在しますが、エナメル上皮腫、歯牙腫、歯原性線維腫、セメント芽細胞腫などに分類されます。これらの歯原性腫瘍の中でも、エナメル上皮腫は発生頻度が高いものになります。エナメル上皮腫は、顎の骨の中に発生することが知られており、腫瘍発生後、徐々に腫瘍サイズが大きくなり、顎の骨が腫れるなどで表面化します。適切な処置をせずにそのまま放置すると、顎の骨が破れるほど腫瘍が増殖することもあります。治療は外科的切除が基本となります。腫瘍サイズが小さなものであれば単純に摘出するのみですが、大きなものになると一部顎の骨をとり、骨の移植等が必要になることがあります。また、エナメル上皮腫は再発することがあるため、定期的な検診を受けるなどの注意が必要です。

原因

エナメル上皮腫は歯原性上皮由来の良性腫瘍であり、歯のエナメル器と呼ばれる部分が腫瘍化することにより生じます。エナメル上皮腫は歯を構成するものに由来する歯原性腫瘍の一種であり、歯原性腫瘍には、エナメル上皮腫の他、歯牙種、歯原性線維腫、セメント芽細胞腫などが存在します。また、口腔内に出現する腫瘍には、歯原性腫瘍の他、非歯原性腫瘍(乳頭腫、血管腫、脂肪腫、線維腫、多形性腺腫など)と呼ばれるものが存在します。エナメル上皮腫は歯原性良性腫瘍とも呼ばれ、基本的には良性の腫瘍として知られています。しかし、エナメル上皮腫は、しばしば広範囲に病巣を形成したり、再発率が高いなどの特徴もあり、臨床的にも重要な腫瘍として考えられています。これらの良性腫瘍以外に、口腔内に悪性腫瘍が発生するケースもあり、悪性腫瘍は癌や肉腫と呼ばれます。

症状

エナメル上皮腫は顎の骨の中に発生します。良性腫瘍であるため、腫瘍そのものから何か人体に悪影響のある物質が放出されるというものではありませんが、放置すると徐々に大きくなり、場合によっては顎の骨が腫れてきたり、顎の骨が破れるほど肥大化することもあります。しかし、腫瘍サイズが相当に大きくなるまでは機能的な障害がでることはほとんどありません。一般的には痛みなどもなく、無痛性に腫瘍が大きくなるため、違和感をおぼえる頃には腫瘍がある程度のサイズまで大きくなっていることが多いです。

検査・診断

エナメル上皮腫は、歯科治療や歯科診療の際のレントゲン撮影時に発見されることが多いです。他の歯科疾患で行った画像検査にて偶然発見されることも少なくありません。より詳細な診断としては、CTやMRIなどの画像検査の他、組織生検とよばれる病変組織の一部を採取し、腫瘍のタイプを確認する検査が行われます。口腔内の腫瘍にも悪性のものが存在するため、悪性腫瘍を確認(否定)するためにも組織生検は重要となります。万が一悪性腫瘍であった場合には、全身への転移等を確認するためにPET-CTと呼ばれる、より専門的な画像検査が行われることもあります。

治療

良性腫瘍とはいえど、エナメル上皮腫は治療が必要です。治療は外科的な切除(手術)が行われます。手術の規模も腫瘍のサイズによって大きく異なり、腫瘍が小さなものであれば単純に摘出するのみの手術が行われますが、場合によっては周囲の組織とともに、広範囲を摘出することもあります。 また、腫瘍サイズが大きなものになると、一部顎の骨をとって腫瘍を切除することになるため、切除後に骨の移植等の形成外科手術が必要になることがあります。このように、腫瘍の大きさによって手術の内容も変化するため、できる限り腫瘍サイズが小さいうちに切除するということが望ましいです。

予防/治療後の注意

エナメル上皮腫は、再発することがあるため、定期的な検査や検診を受けるなど、注意して経過観察を行う必要があります。腫瘍発生そのものを予防することは難しいですが、他の歯科疾患と同様に、定期的なクリーニングや歯科検診を行い、病巣の早期発見に務めることが重要な予防戦略となります。

こちらの記事の監修医師

哲学堂デンタルクリニック

重永 基樹

〇経歴:
1999年愛知学院大学歯学部卒
2002年哲学堂デンタルクリニック開院
歯科医院運営の他、老人ホームやデイサービス、訪問看護等の介護事業、歯科医師向けコンサルティング業、人材派遣会社の運営などを行う。

治療に適した診療科目

歯科 口腔外科 小児歯科

歯科、口腔外科、小児歯科のおすすめクリニック