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腸閉塞(イレウス)【イシャチョク】

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最終更新日:2022年3月8日

ちょうへいそく(いれうす)腸閉塞(イレウス)

こちらの記事の監修医師
みなと芝クリニック
川本 徹

概要

腸閉塞(イレウス)とは、何かが原因で腸の内容物(食べ物や消化液)が詰まってしまい、腸の動きが低下することで、小腸や大腸の流れがストップしてしまう状態のことを言います。腸閉塞とイレウスは同じ病状として考えられていますが、腸閉塞は腸管が塞がること、イレウスは腸管の麻痺が起こること、と分けて考えることもあります。腸閉塞は、腸管が捻じれたり、腸管に直接内容物が詰まって塞がってしまう機械性腸閉塞と、血の流れや神経の障害で腸管が塞がってしまう機能性腸閉塞の2種類があります。機械性腸閉塞はさらに、血の流れが滞らない単純性腸閉塞と、血の流れが滞る複雑性腸閉塞に分かれています。機能性腸閉塞は、腸管の働きが悪くなって起こる麻痺性腸閉塞と、腸管が痙攣して起こる痙攣性腸閉塞に分かれています。

原因

単純性腸閉塞の主な原因は、手術後に小腸が癒着してしまうことです。50%〜80%にも及ぶと言われています。また大腸の場合、大腸がんや便秘が原因で起こることがあります。他にも、先天性の奇形や周囲からの圧迫、寄生虫によることもあります。複雑性腸閉塞は、腸管が捻れて血の流れが滞ることにより起こります。捻れることで腸管の閉塞が急激に起こり、激痛が起こりやすい病状です。麻痺性の場合は、腹部の手術や腹膜炎による神経の障害によって起こり、痙攣性の場合は、薬などの中毒で腸管が痙攣を起こしてしまいます。

症状

腸管の流れが悪くなり、徐々に腸管の内容物が口まで溜まってくるため、腹部の痛みや吐き気、嘔吐、便秘、腹部が膨らむ、ガスが出なくなるなどが起こってきます。腹部の痛みは、軽く感じる人もいれば、激痛を感じる人まで個人によって違います。特に複雑性腸閉塞は、腸管が捻れてしまうことで、急激な痛みと共に、時間が経つと腸管が壊死してしまう可能性があるため、緊急性が高い病状です。上記のような症状を放っておくと、脱水や敗血症でショック状態になることもあるため、必ず病院へ行きましょう。

検査・診断

最初は、病歴を確かめることから始まります。症状が出てきた時期や腹痛の程度、腹部の手術を行ったことがあるのか、がんなどの既往歴、何の薬を飲んでいるのかなどを確認します。また、診察を行い、お腹が膨らんでいるかを診たり、腸の音を聞いたりします。問診で腸閉塞の疑いがあると診断された場合、血液検査と腹部のX線検査を行います。この検査では、腸の膨張、ガスや液体が溜まっているかを確認します。X線検査で疑いが強まった場合、造影CT検査に移ります。この検査では、詰まっている部位や程度、血行の障害があるかどうかを確認します。これにより手術の必要性の判断を行います。造影剤が使えない場合、超音波検査が行なわれることもあります。

治療

軽度の腸閉塞の場合は、保存療法を行います。絶食をして胃を休ませながら、点滴注射で必要な水分を補います。場合によっては、抗生物質が処方されたり、鼻からチューブを通して腸管内の内容物を取り除いたり、減圧を行います。保存療法では、閉塞が解除され次第、食事療法を行っていきます。腸管の運動に合わせて、まずは水を飲み、次は流動食、そしてお粥と徐々に食事のグレードを上げていきます。入院期間は1週間から2週間程度です。保存療法で治らない場合は、手術を行います。麻痺性の場合は、抗生物質や手術などで炎症を抑えます。痙攣性の場合は、鎮痙薬の処方で治療をします。複雑性腸閉塞の場合は危険性が高いため、緊急手術を行います。捻れている腸管を解いて、壊死している部分を切除し、腸管同士を縫合します。壊死まで及んでいない場合は、閉塞の原因を治療します。(癒着の場合は癒着を剥がす)

予防/治療後の注意

腸閉塞は自然に治る病状ではありません。普段の生活を見直してみることが大切です。食事の時はゆっくり噛むこと、水分をしっかりと摂ること、暴飲暴食をしないこと、消化に悪いものや食物繊維の多いものをなるべく避けること、規則正しく食事や排泄をすることなど、生活リズムの改善から始めてみましょう。治療後は腸がくっついてしまうことによる再発が懸念されます。何度も繰り返し腸閉塞を起こしてしまう原因です。上記に挙げた予防法を実践して、なるべく腸の環境を整えてあげることが大事です。少しでも症状が現れたら、必ず病院へ行きましょう。

こちらの記事の監修医師

みなと芝クリニック

川本 徹

〇アクセス:東京都港区芝2丁目12−1 桑山ビル 2F
〇診療科 :内科、消化器科、皮膚科、外科、整形外科、大腸・肛門外科

《 経歴 》
筑波大学臨床医学系消化器外科講師(1996~2006)
東京女子医科大学 非常勤講師

治療に適した診療科目

外科 消化器外科

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