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最終更新日:2022年5月8日

黄色いあざができる理由とは?

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井智昭

身体に黄色いあざができると慌ててしまう人もいるかもしれません。さまざまな病気が考えられますが、命に関わるものからそうでないものまで様々ありますが、病院で受診して原因を明確にすべきです。今回は、黄色いあざができる理由と関係する病気を解説します。黄色いあざがあって悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

黄色いあざができる理由とは?

黄色いあざができる理由として、以下が考えられます。

  • 老人性紫斑
  • アレルギー性紫斑病
  • 肝機能障害
  • 血小板減少性紫斑病
  • 播種性血管内凝固症候群
  • 血友病
  • アルコール性肝疾患
  • 打撲

それぞれの病気について詳しくみてみましょう。

老人性紫斑

老人性紫斑は、加齢現象の1つとして生じるものであり、外部からのちょっとした力をきっかけに手足や顔などに内出血が生じる状態をいいます。血管の弾力が加齢とともに弱くなり出血しやすくなっています。

自分では負傷したと思っていないのに病変が見られますが、数日で自然と消失するので大きな心配はありません。しかし、ヘモジデリンの沈着により茶色や黄色いあざが残ることも多いです。

この場合は、数週間から数ヶ月で消えるものもあれば、一生残ってしまうこともありますが、あくまで見た目の問題だけであり、疾患として深刻なものではないため、生死に関わるものではありません。

アレルギー性紫斑病

アレルギー性紫斑病は、小児に多い病気でIgA免疫複合体が血管に沈着する血管炎です。マイコプラズマ・溶連菌などの感染症を理由に産出されたIgAの免疫複合体が、毛細血管などの壁に付着することで発症すると考えられています。

症状として特徴的なのは、ほぼ左右対称で盛り上がった紫斑の様な発疹が見られる点です。その他の症状としては、腹痛や嘔吐、肉眼的血尿、関節の腫れがあります。

あざだけでなく、これらの症状が見られる小児の場合、アレルギー性紫斑病ですので、一度受診をさえたほうがよいでしょう。腹痛嘔吐、関節痛があればステロイド内服などが必要となります。

肝機能障害

肝機能障害は、肝細胞が何らかの原因で障害を受けて、肝細胞の機能が低下して血液を凝固させるたんぱく質生成が落ちてしまう病気です。原因には、肝炎ウイルス感染によるもの、長期の過剰なアルコール摂取、脂肪肝の悪化肪、薬の副作用などさまざまあります。

初期症状がほとんどないため、非常にわかりづらく、気づいたときは進行している場合もあるため、症状に気づいたときは進行していると考えた方がいいでしょう。

肝機能障害の症状として黄疸が現れ、その他には全身倦怠感や食欲低下、嘔気、皮膚のかゆみ、四肢のむくみ、腹水などがあります。

これらの症状が出ていると、治療が困難となる場合があるため、少しでも早く見つけるためには定期的な健康診断による定期観察がおすすめです。

放っておくと肝臓がんになる可能性もあるため、早急に受診し抗ウイルス治療などを行ってください。

血小板減少性紫斑病

血小板減少性紫斑病は、免疫異常を原因に血小板が減少し、出血しやすくなる疾患です。免疫異常が起きる理由はよくわかっていませんが、手足をぶつけていないのに細かいあざが出ている、歯茎や鼻出血が多い場合、血小板減少性紫斑病を疑った方がいいかもしれません。

症状が進行すると、鼻血や歯茎からの出血もあるため、この場合は早急に病院を受診してください。

血友病

血友病は、血液凝固因子と呼ばれる出血を止めるタンパク質の一部が生まれつき不足、欠乏している病気です。

この病気は、凝固因子が生まれつきあるいは後天的に欠損します。主に、関節内の出血(膝・肘など外力がかかりやすい部分)であり、痛みや腫れが生じます。

血友病は遺伝性のため、親兄弟、祖父などに血友病患者がいる場合、疾患している可能性が高いです。発症は重症であれば乳幼児から発症します。治療は、凝固因子を含む製剤の注射が基本なので、病院への通院をしてください。

アルコール性肝疾患

アルコール性肝疾患は、名前の通りアルコールを原因とした肝臓障害です。人によって差異はありますが、5年以上の過剰摂取により肝臓に脂肪が溜まって炎症が起きます。

初期段階での症状は見られませんが、症状が重くなると黄疸が現れ、吐血、腹水、むくみ、昏睡状態などの異変が生じ、腎不全、消化管出血、肝性脳症などの重い病気を併発させるかもしれません。

初期症状がないので気づきづらいですが、定期的な健康診断による肝臓チェックなどを行い、日頃からアルコールを控えめにしておくといいでしょう。

禁酒と食事療法が治療の基本となりますが、重症の場合はステロイド剤投与が必要ですが、治療による改善は望めないため、これ以上悪化することがないように食い止めることしかできません。

最悪の場合は、肝移植の検討も必要となるため、日頃から注意しておきましょう。

打撲

体の一部をどこかにぶつけてしまい、患部付近に内出血が起こることであざができます。最初は青紫色をしていますが、時間が経つにつれて黄色に変化することもあり、黄疸などと間違えるかもしれません。

しかし、自分でぶつけて作ったあざであると認識しているならば、安静にしておけば数日で治るものがほとんどでしょう。どうしても治りが遅い場合は、別の病気を疑った方がいいかもしれません。

黄色いあざは白血病の可能性も?

黄色いあざを調べると、白血病と出てくることもありますが、もし貧血や歯茎からの出血、鼻血などの出血といった症状がなければその可能性は低いです。

しかし、黄色いあざだけでなく、その他に息切れ、動悸、発熱症状がある場合は白血病などの腫瘍性疾患の可能性があるため、早急に受診し検査を受けてください。心配ならば血液検査を受けて症状をはっきりさせた方が安心でしょう。

胸に黄色いあざができる原因

胸に黄色いあざができる原因として、下記5つがあります。

  • カビ
  • 扁平母斑
  • 脂腺母斑
  • 遅発性扁平母斑
  • 黄疸

同じ胸にできる黄色いあざでも病気が違うので、それぞれ解説します。

カビ

胸に黄色いあざができたとき、カビが原因である場合があります。カビは、皮膚にもともと常駐している癜風菌やマラセチアと呼ばれるもので、この菌によってあざのように見える斑点ができて広がっていく病気です。

夏に汗で蒸れて癜風菌が増えすぎて起こります。自覚症状は少し痒いぐらいでほとんどないため、あざが増えてきてから異常に気づいて病院にいく人が多いです。

1年以内に再発することが多いため、シャワーで汗を流してスキンケアに気をつけておくといいでしょう。

扁平母斑

扁平母斑は、あざができる病気でほとんど生まれつきにあるものです。しかし、思春期になってから発生するケースもあります。生まれつきのものも思春期になってから発症したものも悪性化はしないので、そこまで心配はいりません。

治療は見た目をよくするためのものであり、現在はレーザーが使われます。見た目をよくしたい人は、病院に受診するといいでしょう。

脂腺母斑

脂腺母斑も生まれつき、または幼少時に黄色いあざができる病気です。顔面や頭部に発生することが多いです。時間が経つと共に悪性化し、場合によっては悪性腫瘍に発展する可能性もあるので、注意しなければなりません。

そのため、低年齢の段階で切除することが多いです。

遅発性扁平母斑

遅発性扁平母斑は、思春期に発生する周りの皮膚より茶色く見えるあざです。あざを触るとザラザラしており、境界はギザギザしていて特徴的なので、すぐにわかるかもしれません。

命に関わる病気ではありませんが、見た目がよくないため治療にはレーザーが使われます。切除したい人は、病院に行きましょう。

黄疸

黄疸は、ビリルビンが増加し皮膚に橙色や黄色いあざが見える症状です。痛みや発熱を伴う場合もありますが、あまり初期症状がないこともありますが、肝臓に障害が起きている可能性もあり注意しなければなりません。

原因が様々あるため、勝手に判断せず病院に行ってください。急性肝炎や肝硬変の可能性もあるため注意が必要です。

黄色いあざができた時の治し方は?何科を受診する?

黄色いあざが出る場合は、内科または消化器内科を受診するといいでしょう。病院では血液検査や超音波検査、CT検査などが行われます。原因を明確にして、医師に従った治療をしてください。

まとめ

皮膚の異常ではありますが、とくに黄疸が出る場合は肝臓に問題がある場合もあり、時には生死に関わる病気が隠れていることもあるので、早急に病院で検査を受けてください。

一方で生死に関わらず見た目だけ治すだけの病気もあるため、あまり気にしない人もいるかもしれませんが、素人が勝手に判断するのは危険です。内科や消化器内科を受診し、適切な治療を受けるといいでしょう。

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こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井智昭

〇病院名 :高座渋谷つばさクリニック
〇医師  :武井智昭
〇アクセス:神奈川県大和市渋谷五丁目22番地
〇診療科 :内科・小児科・アレルギー科
〇経歴
2002年    慶應義塾大学医学部卒業
2004年    立川共済病院勤務
2005年    平塚共済病院小児科医長として勤務(内科)
2010年    北里大学北里研究所病原微生物分子疫学教室兼任
2012年    横浜市内のクリニックの副院長として勤務 (スマイルこどもクリニック)
2015年    小谷クリニック 内科・小児科(訪問診療部)部長
2017年    「なごみクリニック」内科・小児科・アレルギー科 院長
2020年4月~ 「高座渋谷つばさクリニック」院長就任

〇専門医・認定医
・小児科専門医・指導医
・日本小児感染症学会認定 インフェクションコントロールドクター(ICD)
・臨床研修指導医(日本小児科学会)
・抗菌化学療法認定医
・プライマリケア学会認定医
・認知症サポート医

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    高座渋谷つばさクリニックは、小田急電鉄江ノ島線「高座渋谷駅」より徒歩すぐにあります。内科・小児科・アレルギー科の診療を行っています。地域の健康を守るプライマリケア医師が常勤しており、少しでも不安に思っ...

     
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