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最終更新日:2022年5月11日

赤ニキビが治らない原因は?皮膚科での治療は有効?

こちらの記事の監修医師
やさしい美容皮膚科・皮フ科
宇井 千穂

(画像=Teenage girl with acne problem on beige background, closeup/stock adobe.com)

赤ニキビとは、炎症を起こして腫れ上がった状態のニキビのことです。赤ニキビはなかなか治らないため、もとのきれいな肌に戻るまでに時間がかかります。ひどい場合には、皮膚科での治療が有効になることもあるでしょう。赤ニキビが治らない原因や対処法など、治らない赤ニキビについて解説します。

赤ニキビはなかなか治らない?

(画像=stock adobe.com)

ニキビの症状が進行すると、赤ニキビになります。赤ニキビになると、そう簡単には治りません。

そもそも赤ニキビってどういう状態?

ニキビは、症状の進行度合いによって色が違います。毛穴に皮脂が詰まっただけの初期のニキビは「白ニキビ」、盛り上がった皮脂が空気に触れて酸化したものを「黒ニキビ」、そしてさらに症状が進むと「赤ニキビ」となります。赤ニキビが重症化すると、赤く腫れた部分に膿がたまるようになる「黃ニキビ」となります。

赤ニキビは、ニキビが炎症を起こして赤く腫れ上がっている状態です。赤ニキビは、角質や皮脂の詰まった毛穴でアクネ菌が増殖して起こり、腫れだけでなく痛みを伴うこともあります。

ニキビの原因菌となるアクネ菌は、ニキビのない人の肌にも存在する皮膚常在菌です。普段は肌を弱酸性に保ち健やかに整えていますが、皮脂を好むため、皮脂が多くなると増殖し、毛穴に炎症を起こすようになります。

赤ニキビは中学生・高校生に多い思春期ニキビのひとつ

成長に伴って男性ホルモンが多く分泌されるようになると、思春期ニキビができやすくなります。男性ホルモンには、皮脂の分泌を多くする作用があり、アクネ菌が増えやすくなるからです。また、思春期の肌は毛穴が小さいために皮脂が詰まりやすく、赤ニキビになりやすいといえます。

ホルモンのバランスも安定しないために肌調子が整いづらく、ニキビが一度治まっても再発しやすくなります。ホルモンバランスが安定し始める20歳前後になると、思春期特有のニキビの発生は徐々に治まり、肌調子は安定してきます。

赤ニキビは治りにくい

赤ニキビは、ニキビが重症化して腫れ上がった状態なので、すぐに治るものではありません。まずは炎症を鎮め、ニキビの原因となる肌質を改善するための根本治療を行うことが必要です。セルフケアでは治らないことも多いため、専門医の診察や投薬が必要な場合もあります。

赤ニキビが治らないよくある原因

(画像=stock adobe.com)

赤ニキビを治そうと努力しているのに、一向に治らないのは、ニキビケアの仕方や生活習慣に問題があるのかもしれません。

しょっちゅう手で触っている

赤ニキビが炎症を起こしているときは、触れてはいけない状態です。炎症を起こしている部分に触れると刺激になり、炎症を悪化させてしまいます。また汚れた手で触ると、手についた雑菌が付着してしまうため、なおさらよくありません。

赤ニキビができると気になって何度も触ってしまいがちですが、症状を長引かせてしまうこともあります。炎症がおさまるまでは一切触れないようにしましょう。

自分で潰している

「ニキビを潰すと早く治る」という人がいますが、それは間違いです。確かに皮膚科では、面ぽう圧出といって皮脂や膿を押し出すニキビ治療法が行われていますが、これには専門の器具や技術、知識などが必要です。ニキビを自分で潰すと、ニキビの周りの皮膚を傷つけ、雑菌が入って重症化することもあります。素人が安易にニキビを潰すことで、なかなか赤ニキビが治らなくなります。

生活習慣の乱れ

生活習慣が乱れると、自律神経のバランスが崩れ、ホルモンもアンバランスになります。皮脂の分泌が多くなり、肌環境が乱れるために、ニキビができやすくなるのです。

睡眠も大切です。肌細胞は、就寝中に出る成長ホルモンによって生まれ変わりが促進されます。睡眠不足になるとターンオーバーの周期にも悪影響を与えるため、剥がれ落ちるはずの角質が肌の表面に溜まったままになります。この状態を角質肥厚といい、毛穴を塞いで皮脂がうまく排出されなくなるため、毛穴に炎症を起こしやすくなります。
生活習慣を正せば、自律神経のバランスが整い、肌の調子が改善します。

間違ったスキンケア

赤ニキビが治らないときは、普段行っている自己流のスキンケアが間違っているのかもしれません。
ニキビケアでは、まず保湿をすることが大切です。特にニキビができやすい脂性肌の人は、ベトつきが気になるからといって、保湿を十分にしないことがあります。そのため、肌が潤い不足を補おうと皮脂を多く分泌するようになり、かえって肌が脂っぽくなってしまうのです。
また、洗顔の際に肌を強くこするようにして洗ったり、ピーリングやゴマージュを頻繁にしたりすることで肌を痛め、バリア機能を低下させてしまいます。ダメージを受けやすくなるため、ニキビができやすくなります。

赤ニキビが治らないときのセルフ対処法

(画像=stock adobe.com)

赤ニキビが治らない場合、毎日の習慣や心がけで改善することができるかもしれません。
日常で気をつけたいポイントをご紹介します。

紫外線対策をする

紫外線は「百害あって一利なし」とよく言われるように、美肌の大敵です。肌の表面だけでなく、肌細胞にまでダメージを与え、肌老化の原因ともなります。
赤ニキビで炎症が起きている部分に紫外線が当たると、熱ダメージとなり、症状が悪化する可能性があります。また、紫外線は、アクネ菌から活性酸素を発生する物質を作り出します。これによってニキビができやすくなるため、日頃からの紫外線対策が必須です。
ニキビができているときでも、できるだけ日焼け止めは塗ったほうがいいでしょう。ベビー用や敏感肌用など、肌に優しいものを使うことがおすすめです。最近話題の、飲む日焼け止めも光老化に効果が期待できます。

スキンケアを見直す

乾燥肌でも脂性肌でも、スキンケアで最も大切なことは保湿です。肌に適度な水分と油分があることでターンオーバーが促進され、赤ニキビが改善しやすくなります。
洗顔後には化粧水で水分をたっぷり補い、それを蒸発させないために乳液やクリームを覆うように塗りましょう。
洗顔にも気をつけてください。十分に洗顔料を泡立てて、毛穴の中までスッキリ洗い、決して強い力で洗顔することのないようにしましょう。
また日中は、家にいるときであっても日焼け止めが必須。一年中紫外線対策をすることで、効果的にニキビ予防をすることができます。

抗炎症&殺菌成分の市販薬を試す

スキンケアや生活習慣を改善しても、どうしても赤ニキビが治らない場合は、市販薬を使ってみましょう。ニキビ用の市販薬には抗炎症や殺菌作用があり、いくつもの種類があります。自分で適切なものを選ぶ自信がないのであれば、薬局にいる薬剤師さんに相談してください。
ニキビ肌用のスキンケアも市販されています。化粧水や乳液などに殺菌成分などが配合されており、ニキビの発生を予防するために効果的です。

治らない赤ニキビは病院で治せる?

(画像=stock adobe.com)

赤ニキビは、病院で治療することもできます。さまざまな対処法を試してみても赤ニキビが治らない場合は、病院にかかりましょう。

赤ニキビは皮膚科で治療できる

赤ニキビは、皮膚科、美容皮膚科などで治療することができます。
赤ニキビはひどくなると膿をもった黃ニキビに進行してさらに治りづらくなることがあり、ニキビ跡として残ってしまうこともあります。根本的に治療したいのであれば、皮膚科で治療することをおすすめします。

皮膚科で行われる赤ニキビ治療

まずは塗り薬や内服薬などで赤ニキビの炎症をしずめ、おさまったら、再発を防ぐために生活上の注意点についてアドバイスを受けます。
色素沈着やニキビ跡ができてしまった場合には、ケミカルピーリング、レーザー・光治療など、専門的な治療を受けることができます。ただしこれらは保険適用外となり、自費診療になります。

まとめ

赤ニキビは、ニキビ症状が進行し、炎症を起こして腫れている状態です。治療にはある程度の時間がかかるため、赤ニキビを見つけたら触らず、市販薬を使うなどして早めに対処しましょう。どうしても治らない場合や根本的な治療を望む場合には、治療を受けることをおすすめします。
赤ニキビを予防するには、生活習慣やスキンケアの仕方など、ニキビができにくい肌作りのために気をつけることも大切です。

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こちらの記事の監修医師

やさしい美容皮膚科・皮フ科

宇井 千穂

〇診療科 :美容皮膚科・皮フ科

《 経歴 》
北里大学医学部卒業

《 保有資格 》
・1990年度 準ミス日本受賞
・元全日本空輸株式会社 客室乗務員

《 プロフィール 》                                  
皮膚科医としてはアトピーを中心とした皮膚疾患を診察し、美の研究も行い美容皮膚科医としての医療も提供しています。
web雑誌での連載やサプリメントや化粧品の監修などでも、多方面でマルチに活躍しています。

《 その他 》
病気だけを診るのではなく、一人の人間として患者さんに携わっていける医師を目指しています。
アトピーという皮膚疾患だけでなく、先天性異常である18トリソミーやダウン症などの患者さんを取り巻く環境も考え、偏見をもたれやすい疾患に対しての活動をも行っています。

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