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最終更新日:2022年5月4日

心配いらない血便とは?すぐに受診した方がよい血便との違いは?

こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤

血便が出たときは、重大な病気にかかっているのではないかと不安に感じる方が多いのではないでしょうか。血便の中には、心配いらないものもあります。そのため、血便に対して過度に不安を感じる必要はありません。ここでは、血便の原因や種類などを紹介するとともに、心配いらない血便とすぐに受診した方がよい血便について詳しく解説します。

血便の原因

血便の原因別に、出血量や出血のタイミングなどについて詳しく見ていきましょう。

切れ痔

切れ痔は、肛門の一部が切れて痛みや出血などの症状が現れます。出血量は、トイレットペーパーにつく程度のものからぽたぽたと落ちるほどのものまでさまざまです。出血のタイミングはさまざまですが、基本的には排便の途中から起きるでしょう。

いぼ痔

いぼ痔は、内痔核と外痔核に分類されます。内痔核は、排便後に便器が赤く染まるほどの出血量であったり、いきんだときに噴射するように出血したりします。外痔核は、歩く度に摩擦することで、排便時ではなくても出血します。この場合は、下着に血が付着するでしょう。

痔ろう

痔ろうでは、粘度が高いどろどろした血膿が出ます。少量ではありますが、排便時ではなくても出てくるため、下着が汚れる場合が多いでしょう。

潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎は、直腸から大腸粘膜に炎症が起きることで、排便時に出血する場合があります。少量のものからぽたぽたとたれるほどの量のものまでさまざまです。鼻水のような液体が混ざりますが、見た目では区別が難しいでしょう。

大腸憩室出血

大腸憩室出血とは、腸管内が圧力を受けたことで生じる大腸の壁のへこみ(憩室)から出血するものです。憩室の血管が破れて出血するため、出血量が多くなる傾向があります。複数回にわたり出血しますが、腹痛はありません。

虚血性腸炎

虚血性腸炎を発症すると、大腸粘膜の血管の流れが悪くなることで、腸の粘膜に炎症が起きて出血します。頻回に比較的多量の出血がみられます。

大腸がん・直腸がん

大腸がんは、上行・横行・下行・S状結腸、盲腸にできるがんです。盲腸や上行結腸で生じたがんは、便が固まっていない段階で血が混ざるため、便が赤黒くなります。また、S状結腸の付近にできたがんは、出血量が多い場合は鮮血に近い色となるなど、がんができた部位によって出血の症状が異なります。

直腸がんは肛門に近いため、鮮血がみられる傾向があります。そのため、いぼ痔との区別が困難です。

肛門ポリープ

肛門ポリープから出血が起きることは稀ですが、大きくなると根元が裂けて出血する場合があります。少量の鮮血がみられ、痛みを伴うことが多いでしょう。

皮膚炎

トイレットペーパーで力強く拭いたり頻回に拭いたりした結果、肛門の周りに炎症が起きて出血する場合があります。通常、トイレットペーパーや下着に少量の血が付着する程度です。また、かゆみをともなう場合もあります。

血便の種類

血便には、次のような種類があります。

鮮血便

鮮やかな赤色の便です。直腸がんや切れ痔、いぼ痔など、比較的肛門に近い部位からの出血でみられます。

暗赤色便

黒く濁った赤色の便です。大腸憩室出血や大腸炎などでみられます。

黒色便

真っ黒な便です。便として排出するまでに時間がかかることで黒くなるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などでみられます。

粘血便

粘液と血液が混ざった便です。炎症性腸疾患やアメーバ腸炎などでみられます。

心配いらない血便とは

血便の種類や出血量、出血のタイミングなどから、原因となっている疾患について大体の予想がつきます。ただし、心配いらない血便というものは存在しません。鮮血便だとしても、大腸がんが隠れている可能性もあります。

そのため、出血量やタイミングなどから、検査を受ける必要性を判断することはできません。自己判断で重大な病気の発見が遅れることがないように、血便が出た時点で医師に相談することが大切です。

心配いらない子どもの血便

血便がみられても、普段と変わった様子がなければ翌日から近日中に受診する形で問題ないでしょう。しかし、嘔吐や下痢、腹痛、お腹の張りなどがある場合は、できるだけ早く受診することが大切です。大人の血便と同様に、心配のいらない血便は存在しません。血便が出た時点で医師に相談し、原因を突き止める必要があります。

血便が出たら早めに受診しよう

血便は、便の状態だけで原因を突き止めることは困難です。必要に応じて肛門鏡や大腸内視鏡などで詳しく調べることが大切です。血便・下血がみられた際は、必ず医師に相談して検査を受けましょう。

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こちらの記事の監修医師

ファミリークリニックひきふね

梅舟仰胤

〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師  :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。

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