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最終更新日:2022年1月6日

少量の便が何回も出るのは病気が原因?便の回数が多いときに医療機関を受診する目安

こちらの記事の監修医師
ファミリークリニックひきふね
梅舟仰胤

(画像=stock adobe.com)

少量の便が何回も出る場合、 体質的なケースもあれば、病気が原因のケースもあります。「急に少量の便が何回も出るようになった」というときは、病気の可能性もあるため、医療機関の受診を検討してください。排便回数が多い場合に医療機関を受診する目安と考えられる原因について説明していきます。

少量の便が一日に何回も出るときは医療機関を受診すべき?

少量の便が一日に何回も出る場合、「病気なのでは」と心配になりますが、必ずしも医療機関の受診が必要というわけではありません。排便の回数が多くても体に異常はなく、特に問題ないケースもあります。

ただし、「急に便の回数が増えた」という方は注意が必要です。病気が原因で排便回数が増えていることも考えられるため、医療機関で検査を受けるようにしてください。

体質的に便の回数が多いケースもある

「少量の便が一日に何回も出る」という状態が、昔からであれば体質によるものだと考えられます。体質的に便の回数が多い場合は問題ありません。便の回数以外に症状がないのであれば、基本的に様子を見て大丈夫です。

妊娠中はつわりの影響で便秘になりやすい

一方、妊娠するとつわりの影響を受けて、便秘になる人もいます。つわりがあると食事の量が減り、便秘になりやすいです。特に偏食により食物繊維や水分の摂取量が減ると、より便秘になりやすいので注意しましょう。

そのほかにも妊娠中は「運動不足になりやすいこと」や「プロゲステロンの分泌量の増加すること」によって便秘になることがあります。妊娠中に便秘に悩んだ場合、まずはかかりつけの医師に相談するようにしてください。

妊婦の方が市販の便秘薬を自己判断で服用するのは危険です。胎児に影響を与えるリスクがあるため、産婦人科などで妊娠中でも服用できる便秘薬を処方してもらいましょう。

少量の便が何回も出る場合に疑われる「過敏性腸症候群」とは?

最近ではなく、何年も前から少量の便が何回も出るというときは、体質によるものの可能性が高いと説明しました。しかし、体質以外では「過敏性腸症候群」も疑われます。過敏性腸症候群は「腸に異常がないにも関わらず、腹痛や便通異常が出る病気」です。

過敏性腸症候群は「慢性下痢型」「不安定型」「分泌型」の3種類に分けられます。また、「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4種類に分けるケースもあります。分類方法は複数あるものの、少量の便が何回も出るというのは便秘型の症状です。

いずれもはっきりとした原因は分かっていません。ただし、生活習慣を改善し、適切な治療を受けることで症状の改善は期待できます。過敏性腸症候群が疑われるときは、消化器内科などを受診するようにしましょう。

軟便の症状が続くときは注意

便の回数が増え、下痢やいつもより緩い便が続く場合、「下痢型」の過敏性腸症候群の可能性があるので要注意です。下痢はストレスや暴飲暴食などによっても起きます。しかし、その場合の下痢の症状は一時的です。

下痢型の過敏性腸症候群では精神的な緊張やストレスで下痢の症状が出ます。また、下痢に伴って激しい腹痛も感じます。急な便意によって一日に何度もトイレへ駆け込まなければならず、外出するのが億劫になるなど生活に支障をきたすこともあるため、症状が繰り返されるときは専門医に相談してください。

下痢と便秘を繰り返すこともある

過敏性腸症候群の中には、下痢と便秘の症状を繰り返すものもあります。前述の「不安定型」や「混合型」、もしくは「交代型」と呼ばれるタイプが該当します。必ずしも便秘や下痢の症状のどちらかしか出ないわけではありません。

また、下痢と便秘が起こる割合には個人差があります。同じ期間だけ交互に下痢と便秘を繰り返すとは限らないので、何かしらの便通異常が続くときは注意しましょう。

病気が原因で少量の便が何回も出るケース

少量の便が何回も出る場合、体質や過敏性腸症候群のほかには「大腸がん」や「大腸ポリープ」などの病気の可能性もあります。これらの病気が原因であるなら、早めに医療機関を受診することが重要です。

大腸がん

大腸がんとは結腸や直腸にできるがんです。最初は自覚症状がほぼないものの、進行した場合は血便などが見られます。また、便が細くなることも多いです。

がんの発生する位置によって見られる症状は異なりますが、直腸などにできると細い便が出て、腹痛も起きやすくなります。大腸がんの主な原因は乱れた食生活、飲酒や喫煙などです。加えて、遺伝的な要因も関係すると考えられています。

大腸がんは早期に見つかれば内視鏡手術で完治できますが、進行すると開腹手術が必要になったり、他の臓器に転移をすれば命を落とすこともあります。そのため、早期発見と早期治療が重要になります。

大腸ポリープ

ポリープとは皮膚や粘膜の表面が盛り上がり、イボのようになったものです。このポリープが大腸にできた場合は「大腸ポリープ」と呼びます。

大腸にポリープができると排便がスムーズにいかずに、便が細くなりやすいです。また、下痢や腹部の張りなどの症状が出ることもあります。

ただし、ポリープが小さいうちは自覚症状がほぼありません。ポリープが大きくなるにつれて症状を自覚し、前述の大腸がんに変わる危険性もあるため注意が必要です。医療機関で診察を受けた上で、担当医と相談しながら「切除するべきか」「いつ切除するか」を決めましょう。

大腸ポリープの主な原因は野菜不足、動物性脂肪の過剰摂取、喫煙、飲酒、運動不足、肥満などの生活習慣の乱れとされていますが、体質や遺伝の要素も少なからずあると言われています。

【子供にも多い】コロコロとした少量の便が何回も出るタイプの便秘を改善するには?

コロコロとした少量の便が何回も出るというのは便秘の一種です。そして、このタイプの便秘は大人だけでなく、子供にも多いです。便秘を改善するためのポイントについて解説していきます。

十分な量の食事をとる

過度なダイエットや食事の量が少ないことで便秘になっているケースもあります。食事は便の材料であるため、その食事が少なければ便も作れません。

また、作られる便の量が少ないと、便が腸内にとどまっている時間が長くなります。その間に便の水分は腸に吸収されていくため、便はいっそう硬くなります。「コロコロとした硬い便が出る」という場合は、便が出づらいことに加えて、腹痛が起きたり、肛門が切れて出血したりするので注意しましょう。

しっかりと食物繊維を摂取する

便秘の改善には食物繊維をとることも重要です。食物繊維は便の素材になるだけでなく、腸内環境を整える効果も期待できます。特に普段の食事が肉に偏っている方は、腸内環境が悪化している可能性が高いです。

毎日3食の食事を基本に、しっかりと食物繊維も摂取してください。食物繊維には「水溶性」と「不溶性」の2種類があり、それぞれ異なる役割を持っています。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維は摂取するバランスも重要で、一般的には1:2の比率が良いと考えられています。

少量の便が何回も出る|急に症状が出るようになったら要注意

少量の便が何回も出る場合に考えられる原因について説明してきました。体質的に便の回数が多いという人もいますが、「過敏性腸症候群」「大腸がん」「大腸ポリープ」なども原因として挙げられます。

昔からではなく、最近になって便の回数が増えた方は、体質以外に原因があると考えましょう。急激な排便習慣の変化は、病気が原因である可能性が疑われます。症状が続く場合、一時的に治ってもまたすぐに繰り返す場合などは、状態が悪化する前に医療機関で診察を受けるようにしてください。

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こちらの記事の監修医師

ファミリークリニックひきふね

梅舟仰胤

〇病院名 :ファミリークリニックひきふね
〇医師  :梅舟仰胤
〇アクセス:墨田区京島1丁目36−1 マークフロントタワー曳舟1F
〇診療科 :内科・消化器科
〇経歴:
東京大学大学院医学博士課程修了。2017年ファミリークリニックひきふね開院。「苦痛のない内視鏡により、胃がん大腸がんで亡くなるをゼロに!」をミッションとし、年間4,000件以上の内視鏡検査を行うお腹のスペシャリスト。東京大学医学部消化器内科非常勤医師、消化器病専門医、内視鏡専門医、総合内科専門医。テレビなどメディア出演多数。

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