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最終更新日:2021年12月17日

動悸・息切れは危険?考えられる病気は?何科を受診?

こちらの記事の監修医師
高座渋谷つばさクリニック
武井 智昭

胸焼けの対処方法
(画像=Adobe Stock)

激しい運動をしたわけではないのに動悸や息切れを感じることはありませんか。動悸や息切れは健康な人でも起こりますが、病気の初期症状の可能性もあります。この記事では動悸や息切れが起きた時に考えられる病気や医療機関を受診するタイミングについて紹介します。自分の症状が病院を受診したら良いか迷っている方は参考にしてくださいね。

目次

  1. 動悸・息切れは病気のサイン?
    1. ◇「動悸・息切れ=必ず病気」ではない
    2. ◇病気が疑われる動悸・息切れとは
  2. 動悸・息切れで考えられる病気
    1. ◇動悸・息切れで考えられる心臓の病気
    2. ◇動悸・息切れで考えられる呼吸器の病気
    3. ◇動悸・息切れで考えられる甲状腺の病気
    4. ◇そのほか、貧血や更年期による動悸・息切れも
  3. 動悸・息切れでの病院受診
    1. ◇動悸・息切れで受診する目安
    2. ◇動悸・息切れは何科の病院を受診?
  4. まとめ:動悸・息切れが気になったら受診を

動悸・息切れは病気のサイン?

動悸や息切れが気になる場合、もしかしたら病気なのではないかと心配になってしまいますよね。そこで、動悸や息切れの症状は病気なのかどうかの判断基準を紹介します。

◇「動悸・息切れ=必ず病気」ではない

動悸とは心臓の拍動を自分で自覚されることで、心臓が強く脈打ったり、ふるえたり、激しく鼓動したり、脈が飛んだりするように感じられることがあります。動悸には3種類あります。

脈が飛ぶ・乱れる:期外収縮という本来のリズムの脈が打つ間に通常より長めの間ができる症状は健康な人でも起こることが多く、あまり心配しなくても大丈夫です。その一方で意識低下やしびれがあれば至急受診してください。
心拍が遅い徐脈:心配ない場合もありますが、洞不全症候群や房室ブロックなどの不整脈だと全身循環低下により酸素不足になり失神などが起きるため、内服薬やペースメーカーの装着が必要となる場合があります。
心拍が早い徐脈:治療が必要な場合が多く、特に胸の痛みがある場合は心筋梗塞や狭心症の可能性があります。

ただし、動悸や息切れは誰でも激しい運動を行えば感じる症状なので、必ずしも病気のサインではありません。また、よくある原因としてストレスがかかった時に、動悸や息切れを感じるという場合があります。

◇病気が疑われる動悸・息切れとは

病気が疑われる動悸や息切れの特徴は2つです。
脈拍数が1分間に40回以下で、身体を動かす時に強い息切れを感じる
動悸が突然始まり突然起こる
動悸や息切れの症状が上記に当てはまるのであれば、治療が必要な病気の可能性(不整脈)があります。できるだけ早く医療機関を受診して、検査を受けてくださいね。

動悸・息切れで考えられる病気

動悸や息切れを感じる場合、考えられる病気を体の部位ごとに紹介します。

◇動悸・息切れで考えられる心臓の病気

心臓の病気と聞くと、激しい胸の痛みとイメージされると思いますが、実は動悸や息切れなどの症状もあります。動悸は不整脈のサインとされ、不整脈が悪化するとめまいや失神などを引き起こします。また、動悸や息切れは心不全の初期症状でもあり、他に呼吸困難や足のむくみ、倦怠感を感じることが多いです。気になる場合は循環器内科を受診し、検査を行ってください。

◇動悸・息切れで考えられる呼吸器の病気

息切れを頻繁に感じるようであれば、もしかしたら喘息の可能性があります。喘息は気道が炎症などによって狭くなり、息がしづらいと感じます。その他に呼吸をするとゼーゼーやヒューヒューと音がする、夜間から朝方にかけて咳が止まらないという症状があります。喘息は子供がかかる病気というイメージがありますが、年齢に関係なく高齢の方でも発症することがあります。また、喫煙者では肺気腫の可能性があります。

◇動悸・息切れで考えられる甲状腺の病気

甲状腺の病気は女性がかかりやすく、初期症状が出にくいという特徴があります。甲状腺の病気になりホルモンの分泌が増加すると、息切れや動悸の症状が出る場合が多いです。甲状腺ホルモンが分泌過多になった場合、バセドウ病・亜急性甲状腺炎・無痛性甲状腺炎の可能性があります。その他の症状として、多汗・暑がり・疲れやすい・手の震え・食欲亢進もしくは体重減少・下痢などが考えられます。

◇そのほか、貧血や更年期による動悸・息切れも

貧血の症状の1つとして動悸が現れる場合があり、他にめまい・肩こり・頭痛・足底痛・爪や髪の毛のトラブル・メンタル面でのトラブルが起こりやすいです。血液検査で血色素量を測定し、貧血かどうか確認しましょう。

また、50歳前後の女性で起こりやすい更年期障害でも息切れや動悸を感じることが多いです。閉経前後で女性ホルモンのバランスが崩れることで発症します。他に火照り・肩こり・疲れやすい・頭痛・暑くないのに汗が止まらないという症状があります。甲状腺の病気と似たような症状が多いため、気になる場合は一度医療機関を受診しましょう。

その他動悸や息切れは疲労・睡眠不足・ストレスが原因で起きることもあります。生活リズムが乱れていないか確認しましょう。また、薬の副作用・脱水症状・アルコール過多でも動悸や息切れを起こす可能性も。病院を受診する時には、お薬手帳や普段飲んでいるサプリメントや漢方についても説明できるよう準備しておくとよいでしょう。

動悸・息切れでの病院受診

動悸や息切れを感じても、どのタイミングで病院を受診したら良いのか迷ってしまいますよね。また、何科を受診すればよいのかも紹介します。

◇動悸・息切れで受診する目安

動悸や息切れが起こった時に次のような症状もある場合は、医療機関を早めに受診したほうが良いです。

胸の痛み
冷や汗
吐き気・嘔吐
ふらつき・めまい
呼吸困難
失神・一時的な意識消失

特に胸の痛みが強い、失神などの症状がある場合は、心筋梗塞や動脈解離など緊急性の高い疾患が疑われるので救急車を呼ぶなど緊急の対応をしてください。また、通常の心拍数は1分間に50~90が目安ですが、心拍が速い頻脈では1分間に150以上打つ場合があります。

発作性上室性頻拍という病気が代表的で、ふらつきや失神を伴う場合は早めに医療機関を受診してください。

◇動悸・息切れは何科の病院を受診?

動悸や息切れが心配になった場合は上記で紹介した病気ごとに受診する科が異なります。

心臓の病気:循環器内科・心臓血管外科
呼吸器の病気:呼吸器内科
甲状腺の病気:内科・内分泌内科
貧血:内科
更年期障害:婦人科
ストレス:精神科

どの病気に当てはまるのか自分で判断が付かない場合は、とりあえず内科に相談してみてくださいね。

まとめ:動悸・息切れが気になったら受診を

動悸や息切れの症状は健康な人でも起こる場合がありますが、心臓・呼吸器・甲状腺などの病気の初期症状の可能性があります。この記事で紹介したような他の症状が出ていないか確認し、必要に応じて医療機関を受診し、早めに治療を行ってくださいね。

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こちらの記事の監修医師

高座渋谷つばさクリニック

武井 智昭

高座渋谷つばさクリニック 院長
小児科医・内科医・アレルギー科医
2002年、慶応義塾大学医学部卒業。多くの病院・クリニックで小児科医・内科としての経験を積み、現在は高座渋谷つばさクリニック院長を務める。感染症・アレルギー疾患、呼吸器疾患、予防医学などを得意とし、0歳から100歳まで「1世紀を診療する医師」として地域医療に貢献している。

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