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最終更新日:2021年12月19日

高齢者の足のむくみは病気が原因?解消方法や受診する診療科についても解説

こちらの記事の監修医師
あおき内科・さいたま糖尿病クリニック
青木厚

足の形が崩れると不調をきたす ~ハイアーチ編~
(※写真はイメージです/PIXTA)

身近な高齢者に足のむくみが現れた際は、原因を突き止めるために早めに医療機関を受診するよう促すことが大切です。足のむくみを引き起こす病気はさまざまで、安易な自己判断は禁物です。ここでは、高齢者の足のむくみを引き起こす病気を紹介するとともに、解消方法や受診する診療科について解説します。

目次

  1. 高齢者の足のむくみの原因
  2. 高齢者の足のむくみは何科に相談する?
  3. 高齢者の足のむくみの解消方法
  4. 足のむくみがひどい場合は早めに医師に相談しましょう

高齢者の足のむくみの原因

高齢者の足のむくみを引き起こす原因はさまざまです。また、腫れとむくみは医師でなければ判別が難しい場合があるので、腫れを引き起こす原因も一緒にご紹介します。

◇下肢静脈瘤
下肢静脈瘤とは、足の静脈が膨らむ病気です。静脈の弁が正常に働かないことで血液が逆流し、血液が溜まることで静脈が膨らみます。足のむくみの他、足の重だるい、つりやすいなどの症状が現れます。比較的わかりやすい症状ですが、他の病気と合併している可能性も否定できないため、安易な自己判断は禁物です。

◇深部静脈血栓症
深部静脈血栓症とは、血栓によって足の静脈が詰まる病気です。片方の足全体が急激に赤く腫れ上がることが特徴です。主な原因は、腹部や下肢の手術の既往、病気や怪我、同じ姿勢で寝る、長時間乗り物に乗ることで、血栓ができることです。血栓が足の静脈から肺の血管に移動して詰まらせる肺栓塞症を引き起こす恐れがあるため、早急に医療機関を受診する必要があります。

◇リンパ浮腫
リンパ浮腫とは、リンパの流れが悪くなり、足が腫れる病気です。先天的にリンパ管の発達に問題があることが原因の一次性リンパ浮腫、手術や放射線治療が原因の二次性リンパ浮腫に分類されます。無治療だと、皮膚が次第に硬くなることで象皮病と呼ばれる状態になるため、医療機関を受診して治療を受けることが大切です。

◇蜂窩織炎
蜂窩織炎とは、足に細菌が入ることで炎症が起きて腫れた状態のことです。怪我や水虫、巻き爪などが原因で起こります。赤みを伴わない腫れはむくみと区別することが難しいのですが、蜂窩織炎は赤く腫れ上がるので比較的容易に診断されるでしょう。

◇皮膚病変
湿疹や皮膚炎、しもやけ、虫刺されなどは、足の腫れを引き起こします。

◇腫瘍
腹部や骨盤内の腫瘍が血液やリンパ液の流れを滞らせることで、足がむくむ場合があります。通常、片方の足だけがむくみます。腫瘍の主な検査方法はCTですが、部位や患者の状態などに応じて、さまざまな検査を組み合わせることもあります。

◇腎不全
腎不全とは、腎臓の働きが低下して余分な水分や塩分を排出できなくなった状態です。余分な水分が足に溜まることでむくむ場合があります。また、大量の尿蛋白が排出されて血液中の蛋白が減少した場合もむくみます。

◇栄養不足
栄養を十分に摂れていない、腎臓や腸から蛋白が漏れている場合には、血液中のアルブミン値が低下して血管の外へ水分が漏れ出しやすくなります。その結果、足のむくみが現れる場合があります。

◇心不全
心不全とは、心臓の働きが低下した状態です。血管内に余分な水分が溜まり、それが血管の外へ漏れ出すことで足がむくみます。また、心不全の症状として息切れや動悸などが現れる場合もあります。

◇薬の副作用
副腎皮質ステロイド、非ステロイド抗炎症剤、降圧薬(カルシウム拮抗剤)、抗糖尿病薬のピオグリタゾンなどを服用すると、副作用としてむくみが現れる場合があります。

◇体位の問題
立ち仕事をしている方、同じ姿勢で寝ている方は、どうしても足がむくみます。

高齢者の足のむくみは何科に相談する?

高齢者の足のむくみの相談先は、原因となる病気によって異なります。しかし、足のむくみの原因は自分で判断することは禁物ですので、まずは内科を受診することが大切です。内科では対応が難しい場合は、疑われる原因に応じた適切な診療科を紹介してもらえます。

高齢者の足のむくみの解消方法

高齢者の足のむくみは、次の方法で解消できる可能性があります。

◇原因となる病気を治療する
心不全や腎不全など、足のむくみの原因となる病気を治療すると、足のむくみを解消できる可能性があります。また、薬の副作用で足がむくんでいる場合は、薬を変更したり中止したりすると解消できるでしょう。
足のむくみには必ず原因があるため、まずは医療機関を受診して検査・診断を受けることが先決です。

◇マッサージ
マッサージでほぐすことで足のむくみが改善する可能性があります。次のように、さまざまなマッサージを試してみましょう。

▼アキレス腱マッサージ
(1)椅子に座る
(2)アキレス腱を親指と人差し指で挟む
(3)10秒かけてもみほぐす
(4)反対側のアキレス腱も同様に行う
(5)2セット行う

▼膝裏のマッサージ
(1)椅子に座る
(2)両手で膝を挟む
(3)両手の親指以外の指で10秒ほどマッサージする
(4)反対側の足も同様に行う
(5)2セット行う

▼足の外側のマッサージ
(1)椅子に座る
(2)両手のひらを外側のくるぶしにあてる
(3)そのまま膝に向かってさすり上げるのを10秒行う
(4)反対側の足も同様に行う
(5)これを2セット行う

足のむくみがひどい場合は早めに医師に相談しましょう

同じ姿勢を続けたり立ち仕事をしたりしても足がむくむので、少しむくんだ程度であれば様子を見てもよいかもしれません。しかし、足のむくみが長く続いたり、むくみの程度がひどかったりする場合は、早めに医師に相談してください。受診先がわからない場合は、まずは内科を受診して医師の判断を仰ぎましょう。

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こちらの記事の監修医師

あおき内科・さいたま糖尿病クリニック

青木厚

【診療科目】
内科・糖尿病内科・内分泌代謝内科・漢方内科
【所属学会・認定医など】
医学博士(自治医科大学)
日本内科学会 認定内科医・ 総合内科専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
日本糖尿病学会 専門医 ・研修指導医
【経歴】
2002年 福井医科大学(現 福井大学)卒業
2002年 長野赤十字病院
2004年 川崎市立川崎病院 内科
2006年 自治医科大学附属さいたま医療センター 総合診療科
2008年 自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科
2010年 自治医科大学大学院 医学研究科 入学
2014年 自治医科大学大学院 医学研究科 卒業 医学博士 習得
2015年 青木内科・リハビリテーション科 開設

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