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最終更新日:2022年5月14日

糖尿病の食事でダメなものとは?

こちらの記事の監修医師
あおき内科・さいたま糖尿病クリニック
青木 厚

(画像=stock adobe.com)

糖尿病では、症状を悪化させないために食事療法が行われますが、実は、糖尿病の人の食事で食べてはダメなものはありません。ただ、食べすぎるとダメなものはあります。

では具体的に、糖尿病の人はどのようなものを食べすぎてはいけないのでしょうか。糖尿病の人の食事で気をつけるべき食べ物やポイントについて解説します。

糖尿病の食事、食べてはダメなものとは?

糖尿病の人の食事は、「食べてはダメなものがありそう」とか「毎日の献立が大変そう」など、何かと偏見を持たれてしまいがちです。確かに、糖尿病の人の食事では気をつけなければいけないことがありますが、それさえクリアすれば、糖尿病であっても普通の人と同じようにさまざまな食事メニューを楽しむことができます。

「食べてはダメなもの」はない

糖尿病の人が食べてはダメなものは、ありません。意外に思われるかもしれませんが、糖尿病の人が食べてはいけない特定の食べ物はないのです。ですから、揚げ物、ケーキなどの甘い物、インスタント食品、ファーストフードなども食べることができます。ただし、栄養やエネルギーについては考慮しなくてはならないため、食べ過ぎは禁物です。
糖尿病の人にとって大切なのは、「何を食べてはダメなのか」ということではなく、「バランスの取れた食事であるか」ということです。

「食べてはダメなもの」はないが食事療法は重要

糖尿病にとって、食べてはダメなものはありませんが、食事療法は糖尿病の重要な治療です。
糖尿病には、自己免疫によっておこる1型、遺伝的や生活習慣などが原因とされる2型、妊娠中の妊婦がかかる妊娠糖尿病など、いくつかの種類があります。
いずれの糖尿病においても、食事療法は重要な治療法です。制限なく好きなものを好きなだけ食べていると、症状が悪化して合併症を引き起こし、日常生活に支障をきたすようになる可能性もあります。
糖尿病の人の食事では、食べてはダメな食べ物はないものの、栄養バランスやカロリーなどにはいつも気をつけなければいけません。

糖尿病の食事で「食べ過ぎてはダメなもの」

(画像=stock adobe.com)

糖尿病の食事では、「食べてはダメなもの」はありませんが、「食べ過ぎてはダメなもの」はあります。では具体的に、食べ過ぎてはダメなものとは、どのような食べ物なのでしょうか。具体的にご紹介します。

脂質の多い食べ物

脂質は、血糖値に影響を与えません。ですが、糖尿病の人は血中の脂質が増えやすく、脂質異常症を起こしやすいため、脂質の制限、特に飽和脂肪酸の制限が必要です。
脂質飽和脂肪酸は、霜降りやバラ肉など脂肪の多い肉、牛乳やチーズなどの乳製品に多く含まれます。また、植物脂などの油脂にも多く含まれるため、ドレッシングのかけ過ぎや、天ぷら、唐揚げなどの揚げ物の食べ過ぎには注意しましょう。

塩分の多い食べ物

塩分の摂りすぎは血中の塩分濃度を上げ、これを下げるために身体は水分を欲するようになります。水分をとると血液の量が増え、血液を送り出すために大きな力が必要になるため、高血圧になります。糖尿病に高血圧を合併すると糖尿病関連合併症が出現しやすくなるため、糖尿病のかたは血圧の管理が大切となります。

漬物、ドレッシングや醤油などの調味料には、多くの塩分が含まれています。インスタント食品やファーストフード、スナック菓子などは塩分が多いだけでなく、脂質も多いので、食べ過ぎないようにしましょう。

GI値が高い食べ物

GI値とは、グリセミック指数といい、血糖値の上昇度合を表すものです。GI値が高い食べ物ばかりを食べると血糖値が急に上昇し、糖尿病を悪化させやすくなります。
ですから、糖尿病の人の食事では、基本的に低GIのものを選ぶようにしましょう。GI値の高い食べ物には、白米、もち米、クロワッサンやマフィンなどのパン、フライドポテトなどの炭水化物や果物のジャム、練乳など甘い物が多いので、食べ過ぎに気をつけることが必要です。
ただし、極端に糖質制限すると、イライラしたり疲れやすくなったり、体調に悪影響を及ぼすことがあります。また、糖質を制限すると、おかずを多く食べるようになって脂質が増え、動脈硬化などが起こりやすくなります。ですから、炭水化物はほどほどに摂ることが必要です。

食事制限以外にもある糖尿病の食事のポイント

(画像=stock adobe.com)

糖尿病の人の食事は、食べすぎてはダメなものに気をつけることに加え、食べ方や食べるタイミング、食べ物選びなどに工夫が必要です。糖尿病の人の食事で気をつけたいポイントについて解説します。

1日のエネルギー量を意識した食事

糖尿病の人の一日の摂取カロリーは、理想体重×(25~35kcal:身体活動量を考慮する)です。 健康な成人男性の摂取カロリーの目安がおよそ1800〜2200キロカロリー程度なので、腹八分目程度にすることを心がけましょう。
食べ放題やビュッフェなど、好きなだけ食べられるレストランではついつい食べすぎてしまいやすいので、避けたほうが無難。もしどうしても誘いを断れない場合は、いつもより量もカロリーも少なめにすることを意識しましょう。

食物繊維を多くとる

糖尿病の人の食事では、食物繊維を多く摂取することが大切です。食物繊維には、不溶性のものと水溶性のものがあります。不溶性の食物繊維には、腸内の善玉菌を増やして環境を整える作用、水溶性食物繊維には、血中コレステロールや血糖値の上昇を抑える作用があり、どちらも糖尿病の人にとっていい効果を期待できます。
キノコ類、海藻類、ごぼう、大豆などには、不溶性食物繊維が多く含まれています。水溶性食物繊維を多く含む食べ物には、大根やかぼちゃなどの野菜、大豆、ココアなどがあります。

規則正しく、ゆっくり食事をとる

毎日決まった時間帯に食事をすることは、自律神経の働きを整えるために大切なことです。不規則な生活習慣は、自律神経のバランスを乱し、胃腸の働きを低下させます。だいたい何時に食事を摂るかを決めておきましょう。
食事の際は、ゆっくり食べることがポイントです。早食いをすると消化不良を起こしやすく、また、一気にたくさんの量を食べることで血糖値が急激に上昇しやすくなります。

夜遅くに食べない

夜遅くに食事をすると、食事から摂ったエネルギーが消費されにくくなります。余ったエネルギーは脂肪となって蓄積されるため、脂質異常症や肥満のリスクが高まり、糖尿病を悪化させる可能性があります。
また、翌朝の食欲がなくなるために食事を抜いたり、間食が多くなったり、食事が不規則になります。時間を開けて食事をすると、次に食事をしたときに急に血糖値が上昇しやすくなるので、糖尿病の人には特によくありません。
できれば、寝る3時間前までには食事を済ませるようにしましょう。

アルコールはできるだけ控える

糖尿病の人は、主治医と相談してOKが出れば、お酒を飲むことができる場合があります。厚生労働省のページには、アルコールが糖尿病の発生を予防する可能性があるとも書かれており、お酒が絶対にダメなものというわけではありません。とはいえ、過剰な飲酒は、糖尿病の人に多い脂質異常症や高血圧のリスクを高め、脳血管や心臓血管の疾患に繋がる可能性もあるため、やめましょう。

まとめ

糖尿病の人が食べてはダメなものは、特にありません。大切なのは、栄養やエネルギーなどのバランスであり、決められた摂取量の上限をきちんと守っていれば問題ありません。
食事療法の他に、規則正しい生活、食事をするタイミング、アルコールを過剰に摂取しないなど、生活習慣に気をつけることも大切です。
糖尿病は、糖尿病そのものよりも合併症を起こしたときの方が大変です。糖尿病を悪化させないためにも、普段から食事内容に気をつけましょう。

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こちらの記事の監修医師

あおき内科・さいたま糖尿病クリニック

青木 厚

〇診療科目 :内科・糖尿病内科・内分泌代謝内科・漢方内科

【所属学会・認定医など】
医学博士(自治医科大学)
日本内科学会 認定内科医・ 総合内科専門医
日本内分泌学会 内分泌代謝科(内科)専門医
日本糖尿病学会 専門医 ・研修指導医
【経歴】
2002年 福井医科大学(現 福井大学)卒業
2002年 長野赤十字病院
2004年 川崎市立川崎病院 内科
2006年 自治医科大学附属さいたま医療センター 総合診療科
2008年 自治医科大学附属さいたま医療センター 内分泌代謝科
2010年 自治医科大学大学院 医学研究科 入学
2014年 自治医科大学大学院 医学研究科 卒業 医学博士 習得
2015年 青木内科・リハビリテーション科 開設

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