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最終更新日:2021年12月21日

褥瘡の予防法~クッションの当て方やスキンケア、栄養管理について

こちらの記事の監修医師
医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力
山口 潔

(画像=stock adobe.com)

寝たきりや車椅子の生活が長いと心配なのが、褥瘡や床ずれと言われる皮膚の症状です。実は褥瘡をマットレスやスキンケアによって予防することができます。この記事では褥瘡を予防する方法として体圧分散や日ごろのケアについて紹介します。これから介護を行う予定や褥瘡を悪化させないような工夫を知りたい方は参考にしてください。

寝たきりの高齢者も注意!褥瘡の予防が必要な人とは

褥瘡とは一般的に床ずれと呼ばれ、体重の集中する骨と寝具に挟まれた皮膚組織が圧迫され、血液の流れが悪くなり、皮膚やその下にある組織が死んでしまう状態を呼びます。褥瘡の予防が必要な人は次の通りです。
● 長期間寝たきりを余儀なくされる方
● 糖尿病などの神経障害があって、痛みやしびれを感じない方
● 脳血管障害や脊髄疾患等で運動障害のある方
● 栄養状態が悪い方
● 高齢で皮膚が薄く弱くなっている方

健康な人の場合は組織が損傷される前に痛みやしびれを感じて、寝返りや座り直すなど体位を変えるため、褥瘡は起きません。

褥瘡の予防には体圧分散が有効

褥瘡を予防するためには、体にかかる圧力を分散することが大切です。褥瘡の予防方法について紹介します。

ベッドで過ごす人の場合

寝たきりになって自分で体の向きを変えることができない場合は、体位交換を行い体の一部のみに圧力がかからないようにします。基本的には仰向け左右横向きが交互になるように行います。ベッドを起こす場合は足を起こしてから頭部分をあげないと、体が下に下がり褥瘡ができやすくなります。あまり頭を起こしすぎないよう、30度程度までにしましょう。

また、寝ている体の下にクッションを挟むことでマットレスに直接体重をかけないように工夫することもできます。体位ごとにクッションを挟む位置を変えて、褥瘡を予防しましょう。背抜きやかかと抜きをおこなうことで、特に褥瘡ができやすい位置の負担を軽減することもできます。

一方、体位交換を2時間ごとに行うのは、介護する家族にとって大きな負担となります。家族だけでケアしようとすると、家族が肉体的にも精神的にも疲労してしまいます。訪問介護や施設入所などもケアマネジャーに相談することをおすすめします。

車椅子など座って過ごす人の場合

車椅子などに長時間座っている場合も褥瘡ができる可能性があります。15分1回はお尻を浮かせて座り直しましょう。2時間に1度は15分横になるなどの休憩を挟むと褥瘡を予防することができます。お尻への負担を減らせると円座クッションを使用する場合がありますが、姿勢が不安定になるため実は逆効果です。また、円座クッションと触れている部分に圧力がかかりすぎるため褥瘡ができやすくなります。

正しく車椅子を座ることも褥瘡の予防に効果的です。正しい座り方は腰・膝・足首が90度になる姿勢のため、座面の高さを調整します。90度以上や以下だと不安的な体勢ととなり、体の一部分に圧力がかかってしまいます。

クッションやマットレスの使用も有効

褥瘡を予防するためのクッションやマットレスもあります。通常のマットレスよりも柔らかいウレタンマットレスエアマットレスを使用すると褥瘡になりにくくなります。体の状態に合わせて選びましょう。介護認定の度合いによっては、自宅のマットレスを介護保険で購入やレンタルができる場合もありますので医師・看護師・ケアマネジャーに相談してみてくださいね。

車椅子の場合も体圧を分散するためのクッションがあります。円座ではなく全体に体重をかけられるような形状がベストです。

併せて行いたい褥瘡の予防法

褥瘡にならないように、悪化しないようにする方法を2つ紹介します。

スキンケア

皮膚を清潔にすることで、褥瘡を予防することができます。皮膚に汗・尿・便が付いたままになっていると、皮膚のバリア機能が低下してしまいます。特におむつの中は蒸れやすく水分によって皮膚がふやけるとより傷つきやすくなります。少なくとも1日に1回は洗浄を行い、水分はふき取ることを心がけてください。
また、皮膚が乾燥しすぎる状態も褥瘡になりやすいので、保湿クリームなどを塗って乾燥対策を行いましょう。

栄養管理

栄養状態が悪いと褥瘡ができやすくなります。寝たきりの場合、食事量が減ってしまうことが多く栄養を十分に摂取できないこともあります。なるべく食べやすいものを用意する、口の中や歯の環境を整えるなど対応しましょう。
また、ジャンクフードやお菓子など一見体に良くなさそうな食事も高カロリー高タンパク質という点では適している場合もあります。糖尿病などの基礎疾患の有無によって医師と相談して決めましょう。栄養補助食品の利用も検討してみてください。

褥瘡の初期症状と対処方法

褥瘡はなるべく予防することが大切ですが、寝たきりの時間が長くなればどうしてもできてしまうこともあります。褥瘡が悪化する前に気付いて対処しましょう。

褥瘡の初期症状

褥瘡の初期症状は、皮膚が赤くなっていることです。押して圧力をかけても赤いままの状態であることが判断基準です。皮膚が傷つきやすくなっているので、洗浄・保湿をより丁寧に行い回復を目指しましょう。このまま皮膚の赤みを放置すると、皮膚がめくれた状態になり出血を伴うことがあります。医師・看護師・介護士に相談してすぐに治療を行いましょう。

褥瘡がひどくなると

褥瘡が悪化すると、皮膚だけでなくその下の組織まで壊死してしまうことがあります。壊死してしまった部分はメスなどを使って取り除くデブリードマンという処置が行われます。壊死組織は痛みが伴いにくいこともあり、医療機関ではなく介護施設や自宅での処置を行うことも可能です。褥瘡部分が膿んでいる場合は感染症の心配があるので、抗生物質が処方されることもあります。壊死部分が拡大してしまった場合は、他の部分から皮膚を移植する手術を行う再建術も検討しましょう。

まとめ

寝たきりや車椅子など同じ姿勢で長時間過ごすことが多い方にできやすい褥瘡は、こまめに体位を変え、局所に体重がかからないようにすることで予防することはできます。また皮膚の洗浄や栄養状態も関係しますので、なるべくケアを行いましょう。ただし、家族だけでの介護が難しい場合もありますので、ケアマネジャーに相談し訪問介護や施設入所なども検討することも1つの手です。

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こちらの記事の監修医師

医療法人社団創福会 ふくろうクリニック等々力

山口 潔

《経歴》
東京大学医学部附属病院老年病科非常勤講師
日本認知症学会専門医・指導医
日本老年精神医学会専門医・指導医
日本老年医学会老年病専門医・指導医
日本内科学会総合内科専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 プライマリ・ケア認定医
日本緩和医療学会指導者研修会修了

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