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最終更新日:2022年4月17日

目のきわ・目のふちの白いできもの|マイボーム腺梗塞とは?

こちらの記事の監修医師
元町マリン眼科
蓮見 由紀子 先生

目のきわや目のふちに白いできもの(厳密には、黄色がかった白~透明)ができた場合、マイボーム腺梗塞である可能性があります。マイボーム腺とは眼瞼縁にある皮脂腺であり、そこが炎症などによって詰まると白いできものができます。マイボーム腺梗塞の原因と対処法、症状を放置するリスクについてまとめました。

目のきわの白いできものは「マイボーム腺梗塞」の可能性あり

目のきわにできた黄色がかった白~透明のできものは、マイボーム腺梗塞の可能性があります。マイボーム腺は皮脂腺のひとつで、涙の蒸発を防ぐための油分を分泌するのが役目です。マイボーム腺はまつ毛の生え際辺りにあるので、そこに白いできものができているなら、マイボーム腺梗塞の可能性が高いと考えてください。

マイボーム腺梗塞の原因

マイボーム腺梗塞の原因は、皮脂腺が詰まり、分泌された油分が固まることです。固まった油分は白くなるため、目のきわに白いプツプツができます。

マイボーム腺梗塞は油分の分泌能力が落ちる高齢者に起こりやすいですが、脂っこいものの食べすぎ、落としきれなかったアイメイクの汚れなども原因になるので注意してください。

メイクの落とし残しがあると、その汚れによってマイボーム腺が詰まりやすくなります。面倒でも毎日しっかりとメイクを落としましょう。

マイボーム腺梗塞の病院での治療法

目に異物感を感じる場合は、病院での治療が必要なケースもあります。

治療法のひとつは、注射針を刺して穴を開け、ピンセットなどで白いできものを取り除くというものです。また、特殊な光を照射することでマイボーム腺の働きを改善し、詰まりを解消するという治療法もあるので、眼科などで相談してください。

マイボーム腺梗塞は赤ちゃん・女性・高齢者がなりやすい

マイボーム腺梗塞は誰でもなる可能性がありますが、赤ちゃん・女性・高齢者は特に注意が必要です。

前述のとおり、高齢者は分泌能力の低下によって、マイボーム腺梗塞になりやすいです。女性に関してはアイメイクをする機会が多いですし、赤ちゃんは手が汚れたまま目を擦ってしまうのが主な原因になります。

赤ちゃんは自分で症状を説明することができません。目やまぶたの辺りに異常があったときは、すぐに眼科を受診しましょう。

目のきわ・目のふちに白いできものができたら?

目のきわや目のふちに白いできものができた場合、どのように対処したら良いのでしょうか?

無理に潰すと状態を悪化させる危険性がある

違和感の有無に関わらず、白いできものを無理に潰してはいけません。気になったとしても無理に潰せば状態を悪化させる危険性が高いです。できものの周辺や眼球を傷つけてしまう可能性もありますし、手が汚れていると感染症のリスクもあります。

白いできものができてしまったときは、気になっても触れないようにしましょう。

蒸しタオルで詰まりを解消できる場合もある

マイボーム腺梗塞は油が固まり、詰まりを起こした状態なので、その詰まりを解消することが重要です。

例えば、自宅でも蒸しタオルを使うことでセルフケアできます。

まず、清潔なハンドタオルなどを濡らし、水が垂れないように固く絞ります。その後、ラップなどで包み、電子レンジで1分程度温めて蒸しタオルにしましょう。蒸しタオルができたら、5分〜10分程度目を覆ってください。

そして、きれいに手を洗い、清潔な指の腹で優しく目のきわ辺りをマッサージします。固まっていた油を取り除くことができれば、マイボーム腺梗塞を改善することが可能です。

炎症には市販の目薬も有効なケースがある

マイボーム腺梗塞によって炎症が起きている場合、抗炎症作用のある目薬が有効なケースもあります。炎症が確認でき、市販の目薬を購入しようと思っているなら、抗炎症作用のある目薬にしましょう。どの目薬が良いのか分からないときは、薬剤師や登録販売者に尋ねるのが確実です。

痛み・かゆみがあるときは病院で診てもらうのがおすすめ

前述の方法でマイボーム腺梗塞はセルフケアできますが、白いできものだけでなく、痛みやかゆみも生じているなら病院で診てもらってください。

また、セルフケアをしても改善されない場合、痛みやかゆみがなくても徐々に悪化している場合も同様です。

マイボーム腺梗塞を放置するリスク

マイボーム腺梗塞の状態によっては、特に異物感や痛みなどの症状が出ないケースもあります。しかし、マイボーム腺梗塞を放置するのには、次のようなリスクがあるので注意してください。

【マイボーム腺梗塞を放置するリスク】

  • 霰粒腫など別の病気のリスクが高まる
  • 日常生活によって状態が悪化する
  • ドライアイになりやすくなる
  • 瞼のきわがでこぼこになったり、睫毛が抜けたりする可能性がある

霰粒腫といった別の病気のリスクが高まる

マイボーム腺が詰まった状態が長く続くと、そこで菌が繁殖しやすくなり、別の病気になるリスクが高まります。例えば、霰粒腫は症状を放置するとしこりが残ってしまうケースもあるので要注意です。

日常生活によって状態が悪化する

マイボーム腺梗塞で今は生活に支障が出ていなくても、放置することによって状態が悪化することもあります。マイボーム腺梗塞が悪化すれば、痛みやかゆみが出てくるため、そうなる前にしっかりと対処することが重要です。

ドライアイになりやすくなる

マイボーム腺梗塞になると分泌される油分が減り、ドライアイにもなりやすくなります。

ドライアイは水分が不足するだけでなく、油分が減ってもなるので注意しましょう。一定量の涙は出るものの、目が乾燥する、目がゴロゴロするという場合は、涙に含まれる油分が減っている可能性が高いです。

ドライアイは完治する病気ではありません。点眼薬などによってドライアイの症状を緩和していくことになります。放置すると合併症を引き起こすケースもあるため、専門医に相談するようにしてください。

瞼のきわがでこぼこになったり、睫毛が抜けたりする可能性がある

マイボーム腺梗塞が大きくなると膨らんで瞼の腺がでこぼこになります。また、かなりの長い期間放置しておくと毛根が圧迫されて毛根が壊死して睫毛が抜けたりすると考えられます。目の周りに違和感を覚えたら、はやめに眼科で治療を受けるようにしてください。

目のきわの白いできものが治らない場合は早めに眼科で治療を受けよう

目のきわの白いできものが、なかなか治らないという場合は、眼科で治療を受けるようにしてください。

マイボーム腺梗塞を放置すると状態が悪化するだけでなく、麦粒腫や霰粒腫、ドライアイなどの病気になるリスクもあります。

痛みやかゆみを伴う場合、セルフケアで対処できない場合は、早めに専門医に相談することが重要です。

こちらの記事の監修医師

元町マリン眼科

蓮見 由紀子 先生

〇診療科 : 眼科、美容皮膚科、泌尿器科(非常勤・週2回)

【経歴】  
2001年 信州大学医学部卒業
2001年 横浜市立市民病院レジデント
2003年 藤沢市立市民病院眼科専修医
2005年 横浜市大大学院医学研究科博士課程
2007年 米国国立衛生研究所(NIH)研究員
2014年 横浜南共済病院、あおと眼科勤務
2016年 蒼風会追浜駅前眼科院長
​2020年 元町マリン眼科 開院