最終更新日:2021年12月26日
眼圧が高い原因と症状

こちらの記事の監修医師
元町マリン眼科
蓮見 由紀子

普段、自分の眼圧について考えたことがありますか。眼圧が高いと視神経が障害を起こし、ひどくなると緑内障や視力の喪失などを引き起こすため、注意が必要です。ここでは、眼圧が高い原因と、眼圧が高いことで起こる症状について詳しく解説します。
目次
眼圧が高い原因
眼圧とは、眼の内側から外側にかかる、眼球内の圧力のことです。
私たちの眼がきれいな球体を保っているのは、眼の中にある房水と呼ばれる液体が、一定の圧力によって眼の中を循環しているからです。しかし、何らかの原因で流れがうまくいかなくなると房水の産生と排出のバランスが崩れ、眼球内に房水が貯まるようになって、眼圧が上昇します。
眼圧が高いと、視神経が押しつぶされてダメージを受けます。視神経は「見る」ことに大きく関わる重要な神経で、眼に受けた情報を脳に繋ぐ役割があります。ダメージを受けた視神経は回復や再生することがないため、ダメージを受け続けることで視力に悪影響を及ぼすようになります。
次ではさっそく、眼圧が高い原因について解説します。
ストレス
眼圧が高い原因には、ストレスも関わりがあります。ストレスを受けると心拍数が上昇しますが、それに伴って眼圧も上がることがわかっています。
生活習慣病
食生活が豊かになり、あらゆることが便利になった現代では、生活習慣病の人が増えています。実は、生活習慣病が眼圧上昇にどのように関わっているのかについては、未だはっきりとしていません。
飲酒
飲酒をすることが、眼圧を上げる直接的な原因だということは明らかにされていません。しかし、過度の飲酒は視神経にも悪影響を与えることもあります。
眼圧が高いと緑内障になるの?
緑内障とは、眼圧が高くなることで視神経がダメージを受け、視野に暗点が現れたり、視野が狭くなったりする病気です。眼圧が高いと、緑内障になりやすいといわれています。
緑内障とは
緑内障には、「原発緑内障」といって、他の病気がないのに起こるものと、他の病気が原因で起こる「続発緑内障」の2種類があります。
緑内障は、眼圧が上昇することで起こりやすくなる病気ですが、日本人には正常眼圧でありながら緑内障である人が多く、このような「正常眼圧緑内障」は、日本人の緑内障のうちの7割を占めていることが特徴的です。
初期症状がわかりにくいために気づくのが遅れがちであり、症状が進行すると失明することもあるため、定期検診を受けるなどして早期発見することが大切です。
眼圧が高いと出る症状
緑内障など目の異常を早期発見するには、眼圧が高いことで出る症状について知っておくことが大切です。
初期症状
緑内障の場合、はっきりとした初期症状はありません。初期段階に現れるのは、眼精疲労や肩こり、頭痛などであり、わかりにくいことも多いです。
ただし、突然発症する急性緑内障の場合、急に眼圧が上昇することで、眼にこれまで感じたことのないような痛みを感じたり、充血、頭痛、吐き気などを急に起こすことがあります。この場合、早く治療をしなければ失明する可能性があるので、注意が必要です。
視野障害・暗点の出現
緑内障の中期から後期になると、ものが見えにくくなったり、視野が欠けたりするようになります。 また、暗点が出現し、スッキリとものが見えなくなります。点眼や内服を増やしても、眼圧が下がらず、視野欠損が進行し日常生活にも影響が出るほどになる場合もあります。
眼圧が高い原因とコンタクトの関係
眼圧の高さは、緑内障のリスクとなります。
コンタクトレンズは、緑内障であってもつけることができますが、装用の際には専門医の診察と普段からの丁寧なケアが必要です。
眼圧が高い人は、できるだけ目に負担をかけないようにすることが大切であるため、コンタクトレンズの装用時間を守り、コンタクトレンズをつけない日を設けるなどすることも大切です。
定期的に診察を受け、医師のアドバイスにしっかりと従うようにしましょう。
子供の眼圧が高い場合:小児緑内障
緑内障を発症する人の多くは、40代以降です。ところが稀に、子供にも緑内障を発症する場合があります。
小児緑内障の原因は、先天的な形成異常によって生じ、代謝異常やダウン症などの病気に関連していることもあります。
子供の眼球はやわらかく、眼圧が上昇すると眼球が大きくなって黒目がちになるため「牛眼」と呼ばれることもあります。
小児緑内障では、薬物療法よりも手術療法によって治療されることが多いのですが、成長によって予後が不確定であるため、治療後も長期的にケアをすることが必要となります。
眼圧を上げない生活をしよう
眼圧の高い状態が続くと、緑内障のリスクが高まり、視力の低下や失明に繋がる可能性があります。現代人にとって、スマホやパソコンのない生活は考えられませんが、だからこそ利用の仕方を考えて工夫することが大切です。眼を酷使することなく、ストレスの少ない健康的な生活を送ることで、眼圧の上昇を抑えて予防することができるでしょう。
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こちらの記事の監修医師
元町マリン眼科
蓮見 由紀子
横浜市立大学附属病院非常勤講師(ぶどう膜クリニック担当)
生まれ育った横浜市中区に2020年元町マリン眼科を開院。地域に密着した眼科診療、眼瞼下垂の日帰り手術、美容皮膚科(自由診療)診療に対応し、眼と目周りのトータルケアを行っている。
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