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最終更新日:2022年12月26日

目が開かない場合に考えられる原因・病気と対処法|日常生活での注意点とは?

こちらの記事の監修医師
元町マリン眼科
蓮見 由紀子

(画像=stock adobe.com)

目が開かない場合に考えられる原因はストレスや眼精疲労、目やになどさまざまです。また、痛みがあるときは角膜などが傷ついていることもあります。目が開かないという症状が病気によって出ているケースもあるので、症状を繰り返すようであれば眼科を受診するようにしてください。目が開かない場合に考えられる原因、病気について説明します。

目が開かない・まぶたが重い場合に考えられる原因

「朝起きたら目が開かない」「理由は分からないがまぶたが重い」といった場合、ストレスや目の疲れ、むくみなどさまざまな原因が考えられます。まずは、どのようなものが目の開けづらさの原因になるのかについて説明していきます。

ストレス

詳しくは後述しますが、まぶたのけいれんによって目が開けづらいこともあります。これは「眼瞼(がんけん)けいれん」という病気で、ストレスも発症要因のひとつです。

それに対して、一時的にまぶたがピクピクするのは「眼瞼ミオキミア」の可能性が高いです。ストレスや寝不足などが原因ですが、基本的に症状は片目だけで、比較的短時間で治ります。そのため、まぶたがピクピク動く程度であれば、しっかりと目を休めるようにしましょう。

症状が両目に出ており、目を開けられない場合は、眼科を受診するようにしてください。

目の疲れ

疲労が蓄積することでも、目が開きづらくなることがあります。この場合、目の疲れを感じるような病気が隠れていることもあるので注意してください。眼瞼けいれんや調節性眼精疲労、眼瞼下垂などが疑われます。

むくみ

むくみは顔や脚だけでなく、まぶたにも起きます。そのため、まぶたがむくむことで、目が開きづらいこともあります。

病気以外でむくみの原因になるのは「塩分の過剰摂取」「飲みすぎ」「寝不足」などです。このような原因でむくんでいるのであれば、症状は一時的なものだと考えられます。

その一方で、心不全や肝硬変などの病気によってもむくみの症状が出ます。症状が改善されない、むくみ以外に気になる症状もあるというときは要注意です。

角膜などの傷

目に痛みを感じる場合、角膜などに傷がついていることも考えられます。目の表面にも神経が通っており、角膜に傷がつけば痛みを感じます。「激しい痛みで目が開かない」「涙が止まらない」というときは、眼科などで診てもらうと安心です。

ほこりなどによる軽度な傷なら、自然に治ることが多いです。しかし、傷から細菌が感染するリスクもあります。原因が分からない場合、異物感が残っている場合なども、眼科を受診するようにしましょう。

目やに

目やには、角膜や結膜から剥がれ落ちた細胞などが固まったものです。代謝によってできるものなので、目やには健康な人にも出ます。ただし、目が開かないくらいに大量の目やにが出るという場合、目の病気が根本的な原因として考えられます。

目が開かないほどの目やにが出ることもある病気について後述しています。「朝起きたときに目やにで目を開けづらい」といった症状がある方は、そちらも参考にしてください。

筋肉や神経の異常

前述の眼瞼けいれんのように筋肉や神経の異常により目が開かないケースもあります。治療が遅れると症状が悪化することもあるので注意が必要です。

目の筋肉や神経に異常をきたす病気についても後述しています。病気が疑われるような症状があるなら、早めに医療機関を受診することが重要です。

目やにが原因で目が開かない場合に疑われる病気

目やにが原因で目が開かない、目を開けづらいといった場合、以下のような病気が原因として疑われます。

ドライアイ

ドライアイは目の乾燥によって、目の疲れや痛みなどの症状を伴う病気です。涙の量が減ることで乾燥する場合や、涙に含まれる油分の減少が要因になるケースもあります。症状が進行した場合、目を開けづらくなるといった症状も出るので注意してください。

ドライアイの治療には点眼薬などが用いられます。また、ドライアイにはスマホの長時間の使用、エアコンによる空気の乾燥、コンタクトレンズの装用なども関係しています。日常生活に目の乾燥を進める原因が隠れていることもあるため、生活習慣を見直すことも重要です。

ものもらい

一般的にものもらいと呼ばれるのは「麦粒腫」という病気であり、まぶたにある毛穴に細菌が感染することで発症します。ものもらいになるとまぶたが腫れ、症状の進行によって膿が出れば徐々に治っていきますが、炎症により赤みや痛みは強くなります。

治療には抗生物質の点眼薬、内服薬などが用いられます。他人に感染することはありませんが、数日しても症状が改善されないときは眼科で診てもらいましょう。

角膜炎

いわゆる黒目の表面が角膜であり、そこに炎症が起きるのが「角膜炎」です。角膜の傷によって痛みや充血、涙目、目やになどの症状が出て、症状を放置すると視力低下に繋がることもあるので注意してください。

さまざまな原因で角膜に傷がつき、炎症が起きます。原因に応じて有効な治療法も変わってくるため、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

結膜炎

結膜は角膜の周りの白目の表面とまぶたの裏を覆っている薄い膜です。この結膜に生じた炎症が「結膜炎」で、目が充血したり、目やにが増えたりします。結膜炎にはアレルギー性、細菌性、ウイルス性などの種類があります。

細菌性結膜炎とウイルス性結膜炎に関しては、他人に感染させるリスクもあります。結膜炎の種類、原因となっている細菌やウイルスなどによって対応方法が異なるため、結膜炎が疑われるときは専門医に相談してください。

眼瞼炎

眼瞼とはまぶたのことです。眼瞼炎では細菌やウイルスの感染、アレルギー、皮脂の過剰分泌、薬品との接触などによってまぶたに炎症が生じ、腫れや痛みを感じます。また、アレルギーが原因のケースでは、強いかゆみを伴うこともあるので掻かないように注意しましょう。

眼瞼炎では目やにだけでなく 、まぶたの腫れで目を開けづらくなることもあります。結膜炎などと同様に炎症の原因によって治療も異なります。専門医の診察を受け、原因に合わせた治療を受けてください。

筋肉や神経の異常で目が開かない場合に考えられる病気

目が開かないという場合、周辺の筋肉や神経の異常が原因のケースもあります。目やになどの簡単に確認できる症状がないこともあるので注意しましょう。

眼瞼けいれん

眼瞼けいれんは目の周辺の筋肉がけいれんを起こす病気です。けいれんにより「目を開けづらい」「眩しさを感じる」「目が乾燥する」などの症状が出ます。症状は両目に出るケースが多く、悪化すると自力で目を開けられなくなることもあります。

眼瞼けいれんは筋肉をコントロールする神経の異常な興奮が原因だと考えられています。しかし、はっきりとしたメカニズムはわかっていません。そのため、症状を抑えるための治療が中心になります。通常、自然に治癒することはないので、気になる症状があるときは医療機関で相談するようにしてください。

眼瞼下垂

眼瞼下垂になるとまぶたが重くなり、上手く目を開けられなくなります。生まれつきのケースもありますが、加齢や長年のハードコンタクトレンズの使用なども要因です。眼瞼下垂ではまぶたの動きに関係している筋肉が弱まることで、目を開けづらくなり、視野が狭くなったりすることがあります。また複視を伴う場合は動眼神経麻痺が原因として考えられ、頭蓋内疾患の可能性がありますので、脳神経外科を受診する方が良いでしょう。

糖尿病

糖尿病は血糖値を下げる働きを持つインスリンの分泌が減ることで、血液中の糖の値が高くなる病気です。糖尿病は生活習慣病としてもよく知られていますが、合併症で神経障害を起こすことも多いです。そのため、まぶたの動きに関係する神経に症状が起きれば、目が開けづらくなります。

また、糖尿病は心臓病や脳卒中のリスクも高めます。命に関わるケースもあるので、生活習慣の改善、早期発見・早期治療が重要です。

目が開かない場合の対処法|日常生活で気を付けるべきこととは?

病気によって目が開かない、目を開けづらいといった場合は、医療機関で診察・治療を受けるのがもっとも確実な対処法です。しかし、日常生活の中に目に負担をかけている原因があったり、症状を悪化させる要因があったりもします。ここからは日常生活で気を付けるべきことについて説明していきます。

目の乾燥に注意する

目の乾燥はドライアイなどの病気の原因になります。特にパソコンやスマートフォンの画面を長時間見続けていたり、エアコンを付けっぱなしにしていたりする場合は乾燥が進みやすくなります。まばたきの回数が減ると目は乾燥しますし、コンタクトレンズによって悪化するケースもあります。

目の乾燥を感じやすい方は「エアコンの風を直接受けないようにする」「定期的に目を休める時間を作る」「メガネを併用する」などの工夫をしましょう。

コンタクトレンズの使用を控える

前述のとおり、コンタクトレンズが目の乾燥などの症状を悪化させていることもあります。度数の合っていないレンズは目にとって負担です。半年に一度は眼科で定期検診を受け、今の視力に合ったレンズかをチェックしてもらいましょう。

また、コンタクトレンズの中には酸素透過率が高く、乾燥しづらいものもあります。度数は同じでも、使用するレンズを変更することで乾燥は緩和できます。

原因が分からない場合は眼科を受診する

目を開けづらいなどの症状があり、原因が分からないときは、早めに眼科を受診することも重要です。原因によっては自分で対処できないケースもあるため、原因を特定した上で、適切な治療を受けるようにしてください。

「目が開かない」という症状を繰り返すときは早めに眼科を受診しよう

目が開かない、まぶたが重いといった場合、その原因によって治療法は異なります。「目やにが増えた」「まぶたがピクピクする」などの症状が一時的、すぐに良くなったなら、ひとまずは様子を見ても大丈夫です。

その一方で、症状を繰り返す、改善されない、痛みなどで目を開けられないといったときは、眼科などを受診するようにしましょう。症状を悪化させないためにも、早めの受診が肝心です。

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こちらの記事の監修医師

元町マリン眼科

蓮見 由紀子

〇診療科 : 眼科、美容皮膚科、泌尿器科(非常勤・週2回)

【経歴】  
2001年 信州大学医学部卒業
2001年 横浜市立市民病院レジデント
2003年 藤沢市立市民病院眼科専修医
2005年 横浜市大大学院医学研究科博士課程
2007年 米国国立衛生研究所(NIH)研究員
2014年 横浜南共済病院、あおと眼科勤務
2016年 蒼風会追浜駅前眼科院長
​2020年 元町マリン眼科 開院

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