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最終更新日:2021年10月28日

目の充血の原因は?目が充血する仕組みや病気なども紹介

こちらの記事の監修医師
南大阪アイクリニック
渡邊 敬三

鏡を見た時、自分の目が真っ赤に充血していて驚いたことのある人は多いでしょう。目の充血は、誰にでもよく起こるマイナートラブルです。しかし、特に人に会う時には気になるものですよね。目に違和感を覚える人もいます。そこで本記事では目の充血の原因について解説し、目の充血を解消するためにできることについてアドバイスします。

目の充血がおこるのはなぜ?目の充血のしくみ

目の充血は、多くの場合、白目の表面にある結膜の血管が膨らみ、全体的に赤く見えている状態です。結膜にはもともと血管が通っていますが、血管が細いために普段は目立ちません。ところが炎症や外部からの刺激などによって何らかのダメージを受けると、血管に多くの血が通うようになって血管が拡張し、赤みが目立つようになるのです。

結膜の充血には、2種類の症状があります。

ひとつが、「結膜炎」です。最もよく起こる目の充血で、最近などの異物が付着することで結膜炎を起こしているものです。結膜炎の場合は白目の部分だけでなく、まぶたが腫れたり、目の周辺に赤みが出たりすることもあります。

もうひとつが、「毛様充血(もうようじゅうけつ)」です。これは黒眼の周囲が充血する症状で、角膜から離れるほど赤色が薄れ、まぶたの裏側までは充血しません。失明の危険があるぶどう膜炎や角膜炎が疑われるため、できるだけ早く受診することをおすすめします。

そのほかにも強膜炎などの痛みを伴う強い炎症によっても目の充血は生じますので、1,2日で治らない充血の場合は眼科受診をおすすめします。

結膜の炎症によって目の充血がおこる原因

目の充血がおこるのは結膜の血管が膨らんで目立つようになるからですが、その原因にはどのようなことが考えられるのでしょうか。目の充血がおこる原因としてよくあるものを挙げていきましょう。

外部からの刺激

目を強くこすったときや何かがぶつかったときなど、外部からの刺激が充血の原因であることもあります。

また、紫外線も目にとって刺激になります。地上に届く紫外線には、波長の違いA波とB波の2種類がありますが、このうちのB波が目に悪影響を与えると言われています。紫外線を長時間浴びると目が充血するだけでなく、白内障のリスクを高めることもわかっています。

病気

目の充血が、他の病気の症状である場合もあります。中には、失明につながる病気が隠れていたり、脳にある何らかの疾患が原因で目が充血していることもあります。また、頭痛や鼻水などの風邪症状とともに目の充血が起こることもあります。

アデノウイルスによる流行性結膜炎であれば、周囲にうつしてしまう可能性があるため注意が必要です。

目の疲れ

テレビやパソコンの画面を長時間見続けることで目が疲れると、血管が膨らんで充血します。寝る前のスマートフォンやゲームも要注意。薄暗い部屋でディスプレイのライトを浴びることは、目に大きなダメージを与えます。また一生懸命ものを見ようとすることで、意識しないうちにまばたきの回数が減少し、目が乾きやすくなります。

目の疲れは、ドライアイを引き起こす原因にもなります。ドライアイになると、目の潤いが減少するためにダメージを受けやすくなり、目も充血しやすくなります。

目の充血がおこる原因としてよくある病気

目の充血は、病気が原因となっていることも多いです。ここでは、病気の症状として目の充血が起こる病気についてご紹介します。

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、目の表面にアレルギー反応を引き起こすアレルゲン物質が付着することで炎症を起こす病気です。ハウスダスト、花粉、ウイルス、細菌など、アレルギーを引き起こす物質はさまざまあり、何がアレルゲン物質となるかは人によって違います。日本の国民病と言われる花粉症の時期には、特に多くの人がアレルギー性結膜炎を訴えるようになります。

治療には、かゆみやアレルギー作用を抑える点眼薬が処方され、これを毎日点眼することで炎症を抑えます。

感染性結膜炎

感染性結膜炎とは、ウイルスや細菌によって結膜に炎症が起きる病気です。

エンテロウイルスによる「急性出血性結膜炎」やヘルペスウイルスによる「ヘルペス性結膜炎」などがあり、インフルエンザが原因で目が充血がする場合もあります。

感染性結膜炎になると、目の充血のほか、目の痛みやかゆみなどを伴うことが多く、目やにが多くなることも特徴的です。この場合は、細菌の発育や増殖を抑える点眼薬が処方されます。

流行性角結膜炎

流行性角結膜炎はアデノウイルスによって引き起こされるもので、はやり目とも呼ばれます。

感染すると、5日から2週間の潜伏期間を経て発症します。流行性結膜炎は、前述の感染性結膜炎の一種ですが、中でも最も症状が重く、目の充血や目やに、結膜のむくみ、まぶたの腫れなど、つらい症状が重なる病気です。またこれは、他人に感染させてしまう病気でもあるため、会社や学校は休まなければなりません。

症状が治まるまでには約1ヶ月かかり、治療には抗菌薬やステロイド薬の点眼を行います。

炎症が強い場合にはステロイド点眼でしっかりと治療をしなければ角膜が混濁してくることもありますので注意が必要です。

ドライアイ

ドライアイはさまざまな要因により、涙の量が減ったり涙の質が低下したりして起こる病気です。目が乾燥することから「乾性角結膜炎」ともいいます。

ドライアイになると、目の疲れ、目の中の異物感、目の充血などさまざまな症状が起こり、頭痛や肩こりなどを引き起こすこともあります。

パソコンやスマートフォンの使用、空調による乾燥のほか、コンタクトレンズの使用も原因のひとつだと言われています。

結膜下出血

「結膜下出血」とは、白目部分が小さな赤色に染まるものです。充血とは異なるものの、同じように目が赤くなる症状です。

結膜下出血は、文字通り、結膜下の小さい血管が破れて出血したもので、ベッタリと広がったようになることが特徴です。せきやくしゃみなどでなることがあり、軽度であれば自然と治るため、基本的にはそのまま経過観察となります。

しかし、痛みや発熱など、異常を感じた場合は、速やかに受診しましょう。

電気性眼炎

強い紫外線を浴びることで角膜に傷がついて起こるのが、電気性眼炎です。

通常の程度であれば、紫外線は目の表面で吸収されますが、あまりにも強い場合は目にダメージを与えてさまざまな症状を引き起こします。

屋外のレジャーで発症しやすく、特にスキーの際、雪面から反射した紫外線によるものを雪眼炎といいます。また、電気溶接や殺菌灯などが原因となることもあります。

紫外線を浴びてから発症までには数時間以上かかり、目を痛みが襲います。その他、目の充血や違和感、まぶしさを感じることもあります。

ぶどう膜炎

ぶどう膜炎は、眼球を包むようにある、虹彩、毛様体、脈絡膜からなるぶどう膜と、それに隣接する組織に起きる炎症です。

病原菌による感染、免疫異常が原因と言われていますが、原因不明であることも多くあります。

症状には、目の充血、目の痛み、視力低下などがあり、白内障や緑内障などの合併症を伴うこともあります。ひどくなると失明を起こす可能性も高いため、早急な治療が必要です。

急性閉塞隅角症

急性緑内障発作ともいわれ、充血とともに、吐き気、頭痛、視力低下を自覚します。

急激な眼圧の上昇によるものですので、速やかに治療しなければ失明につながる病気です。

その症状から脳外科疾患を疑われる場合もありますが、充血と視力低下がある場合には緑内障発作の可能性を考えておかなければなりません。

まとめ:目の充血に正しく対処するには原因を知ることが大切

目の充血は、軽度のものもあれば、失明の危険性があるものもあり、さまざまです。

ただ、目の充血にはあらゆる原因が考えられるため、素人の自己判断では改善することができなかったり、重大な病気を見逃してしまったりする可能性があります。

目の充血は、治療を受けることで改善するものがほとんどであり、受診することで快適な生活を送ることができるようになります。また、専門医の診察を受けることで病気の早期発見にもつながるため、リスク回避にも役立ちます。

目の充血に正しく対処するためにも、まずはその原因を知ることが大切です。気になる症状があれば、できるだけ早いうちに眼科で診察を受けましょう。

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こちらの記事の監修医師

南大阪アイクリニック

渡邊 敬三

〇病院名 :南大阪アイクリニック
〇医師  :渡邊 敬三
〇アクセス:泉南郡熊取町大久保北3丁目174−6
〇診療科 :眼科
〇経歴:
【略歴】
2003年:近畿大学医学部 卒、近畿大学医学部眼科学教室 入局
2009年:府中病院 眼科、近畿大学医学部大学院医学研究科 卒
2011年:Brien Holden Vision Institute Visiting Research Fellow
2012年:近畿大学医学部 助教
2014年:近畿大学医学部 医学部講師
2016年:医療法人翔洋会 理事長 平木眼科 院長
2018年:南大阪アイクリニック 院長
クリニックサイト http://www.shoyokai.or.jp/
白内障ラボ https://www.hakunaisholab.or.jp/
白内障ラボチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCpretoNzKHbeK6jScarXhTA
近畿大学医学部を卒業後、同眼科学教室に入局し、
府中病院(和泉市)勤務。
オーストラリア・シドニーでの研究留学などを経て、
近年は同大学病院眼科にて医学部講師として
白内障外来および角膜・ドライアイ外来を担当する。
平成28年4月より
南大阪アイクリニック(旧平木眼科)院長。
【資格】
医学博士
日本眼科学会専門医

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