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最終更新日:2021年10月29日

目がかすむ・ぼやける原因と治療・対処法

こちらの記事の監修医師
南大阪アイクリニック
渡邊 敬三

目がかすんだりぼやけたりして見えにくい思いをしたことはありませんか。これらの症状は単に疲れである場合も多いですが、最近頻繁に目がかすむようになった、あるいはぼやけるようになったと感じている人は、もしかすると、重大な病気の前兆である可能性もあります。ここでは、目がかすむ・ぼやける原因と治療法・対処法についてご紹介します。

目がかすむってどういう状態?

(画像=Closeup on eyeglasses with focused and blurred landscape view./stock adobe.com)

そもそも、目がかすむとはどのような状態のことを言うのでしょうか。実は、目がかすむといっても症状は人それぞれで、一概には言えません。ぼやけて見える、ピントがなかなか合わない、かすみがかって見える、視界がクリアではないなど、これらすべてが目がかすむ症状です。

中には、視力が低下したように感じて眼鏡によって矯正を試みる人もいます。しかし、目がかすむ症状は、眼鏡では改善することができない場合もあります。

一般的に、目のかすみは40代以上に多い症状だと言われていますが、最近では若い人の間でも症状を訴える人が増えています。若い世代の場合、その原因は疲れ目であることが大半ですが、稀に病気が隠れていることもあるので注意が必要です。

目がかすむ・ぼやけるよくある原因

(画像=Close up of unhealthy elderly woman take off glasses massage eyes suffering from strong migraine or headache, unwell sick senior female grandmother struggle with blurry vision or dizziness at home/stock adobe.com)

目がかすむ・ぼやけるというのは、誰にでも比較的よく起こる症状です。時間が経つと目のかすみやぼやけた症状が元に戻るという人は、以下に挙げることが原因となっている場合が多いです。

眼精疲労・ドライアイ

現代人の生活では、スマートフォンやパソコンなどの電子機器が欠かせません。モニター画面を見ている間はまばたきが減るために目が乾きやすくなり、ドライアイの原因となります。

ドライアイは、涙の量や涙の質がアンバランスになるもので、目のかすみや目の充血などが代表的な症状です。

メガネやコンタクトレンズ

自分の視力に合わない眼鏡やコンタクトレンズの使用は、眼精疲労の原因になります。目が疲れると目がかすんだりぼやけたりするようになり、見えづらいものを無理やり見ようとすることからさらに目は疲れ、悪循環となります。40代以上の場合では老眼になっていることもあります。

目がかすんで見えにくくなったと感じたときは、自身の視力の変化を疑ってみましょう。コンタクトレンズをつけたときに片目だけがぼやける場合は、レンズの傷や汚れの可能性があります。

老眼

老眼は、齢による筋力の低下などが原因でうまくピントを合わせられなくなり、手元のものが見えづらくなったり、目がかすんだりするようになります。またパソコンやスマホを見た後に遠くに視線を移すと、ピントが合うまでに時間がかかる、といった症状を自覚する場合もあります。

早い人だと30代後半から症状があらわれはじめ、40代以上になると多くの人が症状を感じるようになります。

目がかすむ症状を感じているのに、老眼だと気づかずにそのまま生活していると、眼精疲労を起こします。眼精疲労でもまた目がかすむため、目に負担がかかり続けることになります。

老眼鏡のつけ外しが面倒くさいと感じる場合には、遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズの使用を考えられるのもよいでしょう。

目がかすむ・ぼやける原因となる病気

目がかすむ・ぼやける原因には、病気が関わっていることがあります。考えられる病気について解説します。

ぶどう膜炎

眼球の中で眼球の内容物を覆うように広がっている、虹彩、毛様体、脈絡膜からなるぶどう膜と、それに隣接する組織に炎症が起きるものをぶどう膜炎といいます。免疫異常や病原菌による感染によるものだと言われますが、はっきりと原因がわからないことも多い病気です。

主な症状には、目の充血、目の痛みなどですが、目がかすむこともよくあります。ぶどう膜炎は、白内障や緑内障などの合併症を伴うこともあり、ひどい場合には失明することもあるため、早急な治療が必要です。

白内障

白内障は、目の中にある水晶体という透明なレンズが濁ることで起こる病気です。主な原因は加齢によるもので、50歳代から増えはじめ、60歳以上が患者の大半を占めると言われます。他に、生まれつき白内障である人や、外からのダメージによって起きたもの、アトピーや糖尿病などの持病、薬や放射線などが原因である場合もあり、比較的若い世代に起こることもあるなど、さまざまです。白内障は進行が遅いため、初期段階では気づかない人も多い病気です。

緑内障

緑内障は、視神経の障害によって目で見た情報がうまく脳に伝わらず、次第に視野が欠けていく病気です。目がかすむ感じや見えづらさなどの症状がありますが、それほどはっきりとしたものではないため症状が見逃されやすく、気づかないうちに症状がかなり進んでいることがよくあります。

緑内障は、失明の原因で最も多い病気であり、放置することは危険です。目のかすみ以外に視界の欠けなど違和感があればすぐに受診しましょう。

糖尿病

糖尿病の人は、高血糖による血流障害により「糖尿病網膜症」という合併症を起こす可能性があります。糖尿病の初期には自覚症状はほとんどありませんが、ひどくなると失明する可能性のある病気なので、糖尿病の方は眼科への定期受診を心掛けましょう。早めに治療をしましょう。

糖尿病の急激な悪化によりピント調節が障害されることがあります。突然眼鏡が必要になった、急に眼鏡が合わなくなった、眼鏡を合わせたけれどすぐに合わなくなる、といった時には、眼科受診をおすすめします。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、加齢とともに黄斑(ものを見るときに重要な働きをする部分)に老廃物が蓄積する、もしくは黄斑部分に新生血管が生じることで視力の低下を引き起こす病気です。黄斑が変化することによって、物がゆがんで見えたり、視野の中心部分が暗くなる、視力が低下するなどの症状がでてきます。

加齢黄斑変性は、失明を引き起こす病気ですので注意しましょう。

網膜動・静脈閉塞症

網膜動・静脈閉塞症は、動脈が詰まり網膜の細胞への血流が途絶える病気です。酸素や栄養など細胞が活動するために必要なものは、血液によって供給されています。そのため、血流が途絶えると必要な酸素や営業がストップしてしまい、その部分から細胞が死んでしまいます。

心筋梗塞や脳梗塞も血流が途絶えることで起こりますが、網膜において同じ状況になるということです。網膜動・静脈閉塞症は、眼下において緊急疾患の一つです。できる限り、速やかな治療が重要となり、処置が早ければ視力回復の可能性も高くなります。

脳腫瘍

脳腫瘍によって起こる眼科症状には、目がかすむ、ものが二重に見えるなどがあります。特に片目では2重には見えないが、両目で見ると2重に見える症状が急に出現した場合には、脳の腫瘍によって脳神経が圧迫されることによって起こる場合がありで、重大な病気の前兆である可能性があります。

放っておくと命に関わることがあるので、眼科だけでなく、脳神経外科の受診も考えましょう。

目がかすむ・ぼやけると感じたときの対処法

(画像=Shallow DOF of refreshing towel on top of wooden plate over japanese restaurant wooden table/stock.adobe.com)

目がかすむ・ぼやけると感じたときは、軽度のものであれば、対処法を試すことで改善する可能性があります。簡単にできる対処法についてご紹介します。

自宅でできるケアを試してみる

目がかすむ・ぼやけると感じたときは、目を温めてみましょう。

疲れ目やドライアイでは、目の周りの筋肉の緊張により血行不良になっていることが多いです。濡らしたタオルをレンジで軽く温め、目の上においてしばらく休むことで血行が良くなり、症状が和らぎます。

また、目の周りのマッサージもおすすめです。眉毛の下のくぼみには「攅竹(さんちく)」というツボがあり、眼精疲労や老眼に効果的です。リンパやツボがたくさん集まる耳のマッサージも目がかすむ症状に有効なので、ぜひ試してみてください。

パソコン・スマホの使用を控える

パソコンやスマートフォンは、どうしても長時間見てしまいがちです。仕事や生活になくてはならないものですが、目がかすむ症状に悩んでいる人はできるだけ遠ざけるようにしましょう。

特に、寝る前に使うと、ディスプレイの明かりが脳を興奮させ、ぐっすり眠れなくなります。これだと、目だけでなく体全体の疲れを回復させることもできません。

ダラダラ見ることはせず、必要なときにだけ使用するようにすることがおすすめです。

病気が疑われるなら病院を受診

目がかすむ症状が、時間が経っても一向に治らないとか、視野が欠けているように見える、物が二重に見えるなどの症状がある場合は、重大な病気の可能性があります。

失明や命に関わる病気の前兆である場合もあるので、すみやかに眼科を受診しましょう。

まとめ:目がかすむ原因はさまざま、適切な対処を

(画像=woman in glasses on a turquoise background makes a heart shape with her hands, a symbol of love./stock.aodbe.com)

目がかすむ原因は、眼精疲労やドライアイなど比較的軽いものから、緑内障、脳腫瘍など重大な病気の前兆であるものまでさまざまです。

目がかすむ症状は、不快感はあるものの、痛み伴わないことが多いため、見過ごされがちです。しかし、放置することで症状が進行し、取り返しのつかないことになる可能性もあるため、いつも気にかけておくことが必要です。

目の健康は、人生を楽しみ、快適に生活するために大変重要です。なんの症状がなくても定期的に眼科を受診するなど、チェックと適切なケアを欠かさないようにしましょう。

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こちらの記事の監修医師

南大阪アイクリニック

渡邊 敬三

〇病院名 :南大阪アイクリニック
〇医師  :渡邊 敬三
〇アクセス:泉南郡熊取町大久保北3丁目174−6
〇診療科 :眼科
〇経歴:
【略歴】
2003年:近畿大学医学部 卒、近畿大学医学部眼科学教室 入局
2009年:府中病院 眼科、近畿大学医学部大学院医学研究科 卒
2011年:Brien Holden Vision Institute Visiting Research Fellow
2012年:近畿大学医学部 助教
2014年:近畿大学医学部 医学部講師
2016年:医療法人翔洋会 理事長 平木眼科 院長
2018年:南大阪アイクリニック 院長
クリニックサイト http://www.shoyokai.or.jp/
白内障ラボ https://www.hakunaisholab.or.jp/
白内障ラボチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCpretoNzKHbeK6jScarXhTA

近畿大学医学部を卒業後、同眼科学教室に入局し、
府中病院(和泉市)勤務。
オーストラリア・シドニーでの研究留学などを経て、
近年は同大学病院眼科にて医学部講師として
白内障外来および角膜・ドライアイ外来を担当する。
平成28年4月より
南大阪アイクリニック(旧平木眼科)院長。
【資格】
医学博士
日本眼科学会専門医

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