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最終更新日:2021年10月29日

ものもらいが下まぶたに!痛い?痛くない?原因や治し方を解説

こちらの記事の監修医師
南大阪アイクリニック
渡邊 敬三

ものもらいは、正式には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」という目の病気です。細菌が感染することで、まぶたの縁や内側に化膿性の炎症が起こります。ものもらいは上まぶたにできることが多いのですが、下まぶたにできることもまたよくあります。本記事では、ものもらいが下まぶたにできた場合の原因や症状、治し方について詳しく解説します。

下まぶたの原因は「ものもらい」かも

下まぶたに腫れ物ができて痛いという場合は、もしかすると「ものもらい」かもしれません。ここではまず、ものもらいについての基礎知識からご紹介していきましょう。

ものもらいとは

ものもらいとは、「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」という目の病気です。主に東日本ではものもらいと言われていますが、地方によっては、めばちこ、おひめさん、めいぼなどと呼ばれており、昔から、目元によく起こるマイナートラブルとして知られています。

目の周りが赤く腫れたようになる症状としてもう一つ、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」がありますが、じつはこれはものもらいではありません。

ものもらいとは、あくまでも麦粒腫のことだけを指して言われるものです。

ものもらいの原因

ものもらいは、目の周りにブドウ球菌などの細菌が付着することで起こる炎症です。

まぶたの中で脂分を分泌しているマイボーム腺に炎症が起こるため、目の縁、まつげの付け根などにできやすく、上まぶたや下まぶたなどに赤みや痛みが広がって腫れ上がることもよくあります。

まぶたが不衛生だったり、目をこすったりすることが原因となることもあります。

痛い下まぶたのものもらいは「麦粒種」の可能性

(画像=Upset woman suffering from strong eye pain. Healthcare concept, panorama/stock adobe.com)

一般的に、ものもらいと言われるのは麦粒腫のことです。麦粒腫と霰粒腫の違いは、痛みの有無と腫れ方にあります。

下まぶたが赤く腫れて痛みを伴い、表面に突き出てくるのであれば、麦粒腫の可能性が高いと考えていいでしょう。次で麦粒腫についてさらに詳しく解説していきます。

痛い下まぶたのものもらい「麦粒種」の原因

麦粒腫になる原因は、細菌感染によるものです。主な細菌はブドウ球菌です。ブドウ球菌のうち、表皮ブドウ球菌はまぶたなどの皮膚に常在しているものです。しかし、まぶたが不衛生だったり、コンタクトレンズの取り外し等によって下まぶたに手指が触れて菌が付着すると、その部分に炎症を起こします。特に黄色ブドウ球菌の場合は、重症化しやすく、つらい症状となりがち。

普段であれば涙で流すことができますが、体の抵抗力が落ちているときは特にかかりやすくなるため、普段の生活で疲れやストレスなどが多い人は注意が必要です。

痛い下まぶたのものもらい「麦粒種」の症状

ものもらいになると、細菌に感染した部分が化膿し、赤く腫れ上がります。麦粒腫は多くの場合で痛みを伴います。何もしなくてもズキズキしたような痛みを感じたり、抑えたときにだけ痛みを感じたり、人によって痛みの程度はさまざま。目のかゆみや、ゴロゴロとした異物感を感じることもあります。

痛い下まぶたのものもらい「麦粒種」の治し方

麦粒腫は、抗菌薬の点眼薬や内服薬を使用して治療します。

ひどく腫れあがって膿が溜まっているような場合は、膿を出しますがなかなか出づらいときには注射針によって膿を出すこともあります。

ほとんどの場合、数日から1週間程度で治りますが、ひどいものでは2週間近くかかることもあります。また傷跡が残ってしまった場合には完治するまでに数カ月を要する場合もあります。

ものもらいは人にうつることがないと言われていますが、他人とタオルを共用したり、目に触れた手で他の場所を触ったりすることはできるだけ避けましょう。

痛くない下まぶたのものもらいは「霰粒腫」の可能性

(画像=Close-up of a child’s eye stye. Ophthalmic hordeolum disease./stock adobe.com)

目の周りに、硬いしこりができることがありますが、これは、「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」といい、ものもらいとは別の病気です。

麦粒腫が痛みを伴うことに対し、霰粒腫では強い痛みを伴わず、単にしこりの部分が膨れたようになるだけです。霰粒腫について詳しく解説します。

痛い下まぶたのものもらい「霰粒腫」の原因

霰粒腫は、細菌感染が原因の麦粒腫とは違い、マイボーム腺の詰まりが原因です。栄養状態や生活習慣によるホルモンバランスの乱れなどにより、マイボーム腺からの脂分の分泌が悪くなり、マイボーム腺が閉塞することでまぶたに硬いしこりができます。

また、マイボーム腺に炎症が起こってつまりを起こしてしまうこともありますが、原因がよくわからないことも多くあります。

痛い下まぶたのものもらい「霰粒腫」の症状

霰粒腫の症状には、まぶたの腫れや硬いしこりができることです。基本的に霰粒腫は痛みを伴うことはほとんどありませんが、しこりの部分が細菌感染によって炎症を起こしている場合は「急性霰粒腫」といって、軽い痛みや刺激感を覚えることがあります。

ただ、この痛みなども数日で消失し、その後まぶたには腫れだけが残ります。腫れが大きくなり続けて広がるなど重症化すると、眼球を圧迫することがあるので、早めに受診しましょう。

痛い下まぶたのものもらい「霰粒腫」の治し方

痛みを伴う霰粒腫は、まず症状を沈静化させることを行います。最近の活動を抑制する抗生物質や炎症を抑える抗炎症剤を使い、内服や点眼などを組み合わせて治療を行います。

炎症が治まれば、点眼は続けながら軟膏を塗って、症状の改善を目指します。

麦粒腫霰粒腫をたびたび繰り返す場合には目を温めマイボーム腺からの脂の分泌をよくすることで、再発しにくくなる場合があります。

下まぶたのものもらいに関するよくある疑問

(画像=Question Mark speech bubble isolated on blue background./stock adobe.com)

下まぶたのものもらいは、よくあるトラブルですが、いざなってみるとどうしていいかわからないものです。そこでここでは、下まぶたのものもらいに関してよくある疑問にお答えします。

下まぶたのものもらいはうつる?

下まぶたのものもらいは、他人にうつることはほとんどありません。結膜炎の場合はウイルス性なので感染しますが、ものもらいは細菌性なので、人にうつす心配がないのです。

ものもらいのできる原因は、まぶたや目の周りが不衛生だったり、抵抗力が落ちていて細菌感染しやすかったりすることにあります。コンタクトレンズが原因になったり、また女性の場合は、クレンジング不足でメイク成分が肌に残っていることでも起こりやすくなります。

目の周りを清潔にし、食事や生活習慣に気をつけて健康的に過ごすことが大切です。

ストレスが原因で下まぶたのものもらいができることもある?

ストレスは、自律神経の働きを乱します。すると、抵抗力が落ちたり、体の機能がうまく働かなくなって、トラブルが起こりやすくなります。

ストレスの多い生活をしていると神経の興奮状態が続いてリラックスできず、抵抗力が落ちてものもらいができやすくなります。

ものもらいを予防するには、休息や睡眠を十分に取ることが効果的です。

自宅でできる対処法は?

すでにできてしまったものもらいに対処するには、眼科の受診が一番です。とはいえ、病院に行く時間をとることができないという人は、市販の点眼薬を使うといいでしょう。ただし、市販の点眼薬を使い様子を見ていたら、効果がなく大きくなってしまうといったトラブルもありますので注意しましょう。

ものもらいを防ぐには、規則正しい生活と栄養豊富な食事、十分な休息が大事です。普段からの心がけが効果的な予防策となります。

まとめ:ものもらいかも…と思ったら早めに眼科を受診しよう

ものもらいのように見えても、実は霰粒腫であるということもあります。素人では見分けがつきにくく、原因にしっかり対処することが治療の近道となります。下まぶたの腫れは、放置しておくと長期化し、重症化することさえあります。

できるだけ早めに眼科を受診し、治療をすることが大切です。

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こちらの記事の監修医師

南大阪アイクリニック

渡邊 敬三

〇病院名 :南大阪アイクリニック
〇医師  :渡邊 敬三
〇アクセス:泉南郡熊取町大久保北3丁目174−6
〇診療科 :眼科
〇経歴:
【略歴】
2003年:近畿大学医学部 卒、近畿大学医学部眼科学教室 入局
2009年:府中病院 眼科、近畿大学医学部大学院医学研究科 卒
2011年:Brien Holden Vision Institute Visiting Research Fellow
2012年:近畿大学医学部 助教
2014年:近畿大学医学部 医学部講師
2016年:医療法人翔洋会 理事長 平木眼科 院長
2018年:南大阪アイクリニック 院長
クリニックサイト http://www.shoyokai.or.jp/
白内障ラボ https://www.hakunaisholab.or.jp/
白内障ラボチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCpretoNzKHbeK6jScarXhTA
近畿大学医学部を卒業後、同眼科学教室に入局し、
府中病院(和泉市)勤務。
オーストラリア・シドニーでの研究留学などを経て、
近年は同大学病院眼科にて医学部講師として
白内障外来および角膜・ドライアイ外来を担当する。
平成28年4月より
南大阪アイクリニック(旧平木眼科)院長。
【資格】
医学博士
日本眼科学会専門医

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    • 眼科
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