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最終更新日:2022年10月27日

顎の下のしこりの原因は?しこりの種類も解説

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達

顎の下 しこり
(画像=stock adobe.com)

顎の下にしこりができて気になっている人は多いのではないでしょうか。この記事では、しこりができる原因としこりと病気の関係について解説します。しこりは安全なものもありますが、中にはがんなどの病気であるケースも見られるため、注意しなければなりません。注意すべきしこりの種類についても取り上げているためぜひ参考にしてください。

顎の下のしこりの原因

顎の下にしこりができている場合、リンパ節が腫れている可能性があります。また、顎下腺のような唾液腺にウィルスや細菌などが侵入し、炎症が引き起こされたり、唾石が詰まったりすることで唾液が正しく分泌されず周辺が腫れることもあります。

顎の下にしこりができていても、最初のうちはしこりが小さいためにその存在に気づかないケースが少なくありません。とくに、表皮から離れた深い位置にできている場合、なかなか気づかないでしょう。また、自覚症状もほとんどありません。

一方で、一般的にはしこりが2〜3cm程度になると、しこりの存在に気づきやすくなります。

顎の下のしこりと病気の関係

顎の下にしこりがある場合、背景に病気との関係が見られることもあります。ここでは、シコリと病気の関係について解説します。

リンパ節の炎症

先ほども説明しているように、しこりの原因がリンパ節の炎症であるケースがあります。また、扁桃腺など、喉の炎症が見られる場合でも首のリンパ節が腫れていることもあり、顎付近にもしこりを感じることがあるかもしれません。

そのほかにも、結核菌が原因となってリンパ節が晴れることもあります。この場合は痛みを伴うことが多く、しこり付近を押すと鈍い痛みを感じるでしょう。炎症している場合は、炎症が収まるとしこりも自然と小さくなって行きます。

歯根膜炎

歯根膜炎とは、歯の根元の歯根膜や歯の骨などに細菌が感染し、炎症を起こす病気のことです。また、打撲や転倒といった外的な要因によって歯に力が加わることで発症することもあります。

症状によっては、虫歯の根元の歯肉が赤く腫れて痛みを伴う、歯が浮いている感じがする、噛むと痛みを感じるといったこともあるでしょう。

さらに、症状が進行すると顎の下のリンパ節が腫れ、痛みや頭痛、発熱を伴うこともあります。顎の下にしこりがあるからといって必ずしも顎に原因があるとは限りません。歯など首の周辺の機関が原因となっているケースもあります。

がんやリンパ腫

リンパ節が腫れていてしこりがある場合は、がんの疑いがあります。リンパ節の腫れは、咽頭がんや喉頭がん、食道がん、舌がん、さらには悪性リンパ腫などのがんの可能性があります。

がんである場合、しこりには痛みはないものの硬さがあり、ゴツゴツとした触感がある点が特徴です。リンパ節の炎症によるしこりの場合は、炎症がおさまればしこりは無くなりますが、がんの場合は放置していても自然になくなることはありません。そのため、まずはがんの治療に取り組む必要があります。

良性腫瘍

顎の下には、唾液を作る機能を持っている顎下腺がありますが、ここに良性の腫瘍ができることがあります。良性腫瘍であるため、大きな害はありませんが、良性腫瘍は放置していても自然に小さくなることはありません。

最初は全く気づかないほど小さな状態でも、ゆっくりと時間をかけて成長する点が良性腫瘍の特徴です。5〜10年程経過してようやく目立つしこりになることもあります。良性腫瘍は手術以外で治す手段がないため、手術で摘出することとなります。

のう胞

のう胞とは、体液の溜まっている袋状になっている状態のことです。この袋状のものがしこりのように感じられます。のう胞はもともと袋がある部分が感染することで腫れてしまい、痛みを感じるようになります。場合によっては、皮膚に穴があき、中から膿が出てくることもあります。

一度腫れが治って小さくなっても、再び腫れることも少なくありません。そのため、のう胞が見つかったら手術で取り出すケースが一般的です。

注意するべき顎の下のしこり

以下のようなしこりができている場合は、病気が背後に隠れている可能性があるため注意が必要です。

  • しこりが硬い
  • しこりが増えている
  • しこりが大きくなっている
  • 食べ物を飲み込むのが大変
  • 顔を動かしにくい

しこりは基本的に感染症の症状の1つとして現れます。しこりがあるにもかかわらず、風邪などの症状が見られない場合は、早めに病院を受診することをおすすめします。

気になる場合は病院へ

しこりが気になる場合は、一度病院に行きましょう。顎の下などの頸部のしこりは耳鼻咽喉科で診察してもらえます。内科を受診する人もいますが、耳鼻咽喉科の方がより適切な治療を受けられるため覚えておきましょう。

痛みがないからといって良性のしこりであるとは断言できません。良性か悪性であるかの判断は病院で行ってもらいましょう。がんやリンパ腫の場合でも、早期に発見できれば完治の可能性が高くなります。

まとめ

今回は、顎の下にできるしこりの原因について解説しました。しこりができる原因はリンパ節の腫れや歯根膜炎、がん、良性の腫瘍、のう胞などさまざまです。しこりが硬い、大きくなっている、痛みを伴うといった場合は、病気が関係している可能性があるため、一度病院を受診することをおすすめします。

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こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達

〇診療科目:耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了

【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

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