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最終更新日:2023年1月15日

声がかすれる原因は更年期のせい?対処法についても解説

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達

(画像=stock adobe.com)

年齢を重ねるにつれて声がかすれるようになり、「もしかして更年期のせいで声がかすれている?」と思っている人は多いのではないでしょうか。この記事では声のかすれと更年期の関係について解説します。また声がかすれた時の対処法として、トレーニングも紹介しています。声のかすれに悩んでいる人、改善したい人はぜひ参考にしてください。

声がかすれるのは更年期のせい?

声がかすれる原因はポリープ様声帯や声帯萎縮症などさまざまですが、更年期が原因となることもあります。更年期とは、閉経の時期を挟んだ前後10年間のことです。個人差はありますが、一般的には45〜55歳の10年間が多いようです。更年期には、さまざまな症状が出るため、人によっては生活に支障をきたすこともあります。

更年期がなぜ声のかすれに影響するのかというと、卵胞ホルモンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が減少し、声帯のむくみや緩みが起こることで声のかすれのような違和感が起こるためだと考えられています。

また、加齢に伴い肺活量や唾液量が減る、筋肉が衰退することなども声に影響していると言われています。

なお声がかすれる状況は、更年期以外にも糖尿病が原因で起こることもあります。この場合は検査をして確認する必要があります。

ちなみに男性の場合では、加齢に伴い声帯が萎縮して固くなるため、声が細くなる、少し高くなるなどの変化が見られます。

声がかすれる時の対処法

声がかすれる時には何をすればいいのでしょうか。ここでは具体的な対処法を紹介します。声に違和感がある人はぜひ参考にしてください。

トレーニング

声帯を鍛えるトレーニングをすることで、声の状態を改善できることがあります。ここでは具体的なトレーニングを3つ紹介します。どのトレーニングも自宅で簡単にできるので、ぜひ試してみてください。

ティッシュを使ったトレーニング

ティッシュを使った簡単なトレーニングです。手順は以下のとおりです。

  1. ティッシュを丸めて口にくわえる
  2. くわえた状態で「うー」と発音する
  3. これを2分間ほど繰り返す

「うー」と声を出すときは、できるだけ中〜高音を出すように意識することがポイントです。

ボイストレーニング

以下のような方法で行なうボストレーニングも有効です。

  1. 背中から腰を壁にぴったりとつけた状態で、膝を緩めて正面を向く
  2. おしりの穴を締める
  3. 腰に手を当てた状態で首を左右に20回程度ゆっくり大きく回す
  4. 脇のあたりにこぶしを当て、両方の肩が耳につくように前後各20回ずつ程度ゆっくり大きく回す
  5. 両頬を親指と人差し指で軽く挟んで唇を縦にしながら「あいうえお」を各5秒間程度ずつ長めに発声する

道具を必要としないので、いつでもすぐに試すことができます。

喉の筋肉の体操

喉の筋肉を鍛える体操をすることで、声のかすれ予防・改善を図ることができます。体操の手順は以下のとおりです。

  1. 顎の骨を両手の親指を使って下から押し上げるようにする
  2. 下からの押し上げに反発するように、顔を下に向けて顎を引く
  3. この状態を5秒程度維持する

こちらも道具は不要で、気軽にできるトレーニングです。

ストローを使った発声

ストローを使った発声練習を行うことで、声の衰えを予防することができます。手順は以下のとおりです。

  1. ストロー1本を口にくわえる
  2. くわえた状態で「ウー」と5秒以上声を出す
  3. 「ウー」という声を低音から徐々に高音まで発声する
  4. 「ウー」という声を高音から徐々に低音まで発声

口にくわえたストローは噛まないようにしてください。また、このトレーニングは1日50回程度を目安に、まずは2週間継続して行いましょう。その後は3〜4ヵ月に1回のペースで1週間程度行うことで、声の衰え防止につながります。

息をこらえるトレーニング

このトレーニングは声を出さずに行うため、外出先や移動中などでも簡単に取り組むことができます。トレーニングの手順は以下のとおりです。

  1. 胸の前で手を組んだ状態で大きく息を吸い込む
  2. 両手を左右に引っ張りながら5秒間程度息を止める
  3. 力を抜きながらゆっくり息を吐く

10回を1セットにして、朝・昼・晩の3回1セットずつ行いましょう。
このトレーニングは体に力を入れるので、声帯や周辺の筋肉まで鍛えることができ、声のかすれを改善する効果も期待できます。

人と話す

声を日頃から使うことも声のかすれ予防に有効です。そのため、できるだけ多くの人と会話することを心がけてください。声を出す機会が少なくなると、声の老化を招きます。
周囲に気軽に会話ができる人がいない場合は、歌を歌うことで発声しましょう。本や新聞の音読でもかまいません。

喉の潤いを保つ

声のかすれを改善するためには、喉の潤いを保つことも大切です。マスクのこまめな着用、加湿器の使用などで、喉が乾燥しないようにしましょう。のど飴などもおすすめです。
また飲酒や喫煙のほか、過労や寝不足なども声帯に悪影響を与えることがあります。日頃の生活習慣を見直すことも、声のかすれ予防につながるでしょう。

声がかすれる時にやってはいけないこと

声がかすれているときにアルコールや炭酸飲料など刺激のある飲み物を摂取しすぎることは避けてください。また、喫煙、刺激の強い食品の摂取も喉に悪影響をおよぼすため控えましょう。そのほかにも、スポーツ観戦で大声を出す、カラオケに行って歌をたくさん歌うなど、喉の酷使にも気をつけなければなりません。

更年期障害の治療法

声のかすれが更年期障害によるものであれば、必要に応じて治療を行います。更年期障害かどうかは卵巣機能を検査し、血中のエストラジオールと卵巣刺激ホルモンの量を測定して判断します。卵巣機能に問題がない場合は、他の病気が原因で声がかすれている可能性があるため、引き続き検査を行います。

更年期障害の治療は、ホルモン補充療法を行うケースが一般的です。ただし、うつや不安感といった精神症状や神経症状、冷えなどに対してはあまり効果がありません。ホルモン補充療法が効かない場合や望まない場合は、漢方薬で対応することもあります。
いずれにしても、具体的な治療方法は医師と相談しながら納得のいくものを選ぶことが大切です。

まとめ

今回は声がかすれる原因と声がかすれたときの対処法について解説しました。声がかすれる原因は、ポリープ様声帯や声帯萎縮症、糖尿病などさまざまですが、更年期が原因となることもあります。声がかすれてしまったときは、トレーニングに取り組み、声帯を鍛えることで改善が期待できます。今回紹介したトレーニングは自宅で簡単にでき、特別な道具も必要ないので、「最近声が出にくくなった」と感じる方はぜひ試してみてください。

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こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達

〇診療科目:耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了

【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

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