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最終更新日:2022年10月27日

黄色の鼻水は体のサイン!原因を解説

こちらの記事の監修医師
医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック
瀬尾 達

鼻水 黄色
(画像=stock adobe.com)

黄色い鼻水が発生する理由は、白血球や免疫細胞の影響や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎などさまざまです。この記事では、なぜ鼻水が黄色くなるのか、その原因について解説します。また、黄色い鼻水と病気の関係についても取り上げています。黄色い鼻水が出る場合、体の中で何かしらの変調が起こっていると考えられるため、ぜひ参考にしてください。

黄色い鼻水は体の変化を知らせるサイン

鼻水というと一般的には無色透明ですが、黄色の鼻水が出てくることもあります。黄色い鼻水が出ている場合、体内に侵入した細菌やウィルスに対応するために働いて死滅してしまった白血球や免疫細胞が鼻水に含まれているために黄色に見えていると考えられます。

いずれにしても黄色の鼻水が出ているということは、体の免疫機能がしっかりと働いているということだといえるでしょう。

黄色い鼻水が出る原因

黄色い鼻水が出る場合、さまざまな病気が潜んでいる可能性があります。ここでは、黄色い鼻水が出る原因の1つとなる病気との関係について解説します。

副鼻腔炎・蓄膿症

副鼻腔炎とは、副鼻腔の粘膜が炎症した状態のことです。炎症が長引くと、膿が発生しますがこの状態を蓄膿症といいます。副鼻腔に膿がたまると鼻が詰まるほか、臭いを発するようになるため、不快感を覚えることもあるでしょう。この副鼻腔炎には急性と慢性があります。引き続きそれぞれについて解説します。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎とは、ウィルスや細菌に感染することで発症する副鼻腔炎です。炎症を直すために白血球や免疫細胞が機能した結果、死滅した白血球や免疫細胞が鼻水に含まれ黄色っぽく見えるようになります。免疫力が低下しているときは特に注意しなければならない副鼻腔炎です。

慢性副鼻腔炎

慢性副鼻腔炎とは、急性副鼻腔炎が慢性化した状態のことです。こちらも、急性副鼻腔炎と同じで、炎症に対応するために働いた白血球や免疫細胞が死滅したものが鼻水を黄色にしています。黄色ではなく褐色がかかったような色になっている場合は、炎症によって出血している可能性があります。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎とは、アレルギー源となるものが体内侵入することで免疫反応が起こり、鼻水や鼻づまりなどの症状が現れる病気のことです。初期の鼻水は無色透明ですが、症状が進行すると黄色の鼻水になることがあります。

好酸球副鼻腔炎

好酸球副鼻腔炎は、アレルギー体質が原因となって発生するとされている副鼻腔炎です。しかし、明確な原因ははっきりとはしていません。喘息を伴うケースが多く、味覚障害や聴力障害などを引き起こすこともあるため注意が必要です。

副鼻腔真菌症

副鼻腔真菌症とは、真菌と呼ばれるカビが原因となって発生する副鼻腔炎のことです。鼻水が黄色くなるほか、頭痛や味覚障害などの症状が見られることもあります。

また、片方の鼻だけに発生するケースが多くなっています。なお、副鼻腔真菌症は、真菌が原因であるため、細菌に感染した際に使用する抗生物質を服用しても効果がありません。

黄色い鼻水の治療法

ここでは、先ほど紹介した黄色い鼻水に関連している病気の治療法を紹介します。黄色の鼻水が出てきて不安、という人はぜひ参考にしてください。

急性副鼻腔炎

急性副鼻腔炎は、ウィルスや細菌への感染で発生します。風邪をひいているときは疲れているときに感染しやすいため、安静にして疲労回復に努めることが治療の第一歩となります。
また、耳鼻咽喉科を受診して、鼻づまりを緩和する治療やネブライザーを使った治療などを受けることも可能です。

慢性副鼻腔炎

副鼻腔炎が慢性化したものが慢性副鼻腔炎であり、膿汁が副鼻腔内に溜まることで頭痛を感じることもあります。黄色い鼻水がなかなかおさまらない場合は、耳鼻咽喉科で検査を受けてください。症状が重い場合は鼻内服鼻腔手術を行うこともあります。また、鼻粘膜焼灼や粘膜下鼻甲介骨切除などを行い、鼻腔内空気の通りをよくする治療を行うケースも少なくありません。

アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎は、花粉などのアレルギー物質がきっかけとなって発症するものです。アレルギー性鼻炎に対しては、内服薬や点鼻薬などを服用して対処します。また、鼻の洗浄を行いアレルギーを抑えることもあります。
そのほかにも、必要に応じて粘膜を少なくする鼻腔粘膜焼灼術や粘膜の奥にある骨を削る粘膜下下鼻甲介骨切除術、後鼻神経の凍結術・切断術などをすることも可能です。これらの方法は、アレルギーの原因となる箇所を取り除くため、症状の根本的な解消が期待できます。

好酸球副鼻腔炎

好酸球副鼻腔炎は、原因不明であり治療も難しい副鼻腔炎です。それでも、鼻の洗浄や点鼻薬の服用などで症状をある程度防ぐことはできます。
好酸球副鼻腔炎は、鼻茸(鼻の粘膜が炎症することで腫れてキノコのような形になったもの)が大きくなっているケースもあり、そのような場合は手術で鼻茸を減らす必要があります。

副鼻腔真菌症

服鼻腔真菌症は、カビが原因で発症するため、多くの場合手術で真菌を除去することになります。先ほども説明しているように、原因となる真菌は細菌ではないため抗生物質で対処することはできません。

片方だけ鼻水が出る場合もある?

鼻水がいつも片方の鼻の穴からしか出ないというケースがあります。このような場合、鼻中隔彎曲症の恐れがあります。

鼻中隔は、鼻の穴を隔てているもので、骨と軟骨からできています。鼻は左右対称のように思えますが、多くの場合鼻中隔は歪んでおり左右で違いが見られます。この鼻中隔の歪みが大きいと、呼吸をするときに鼻の中に空気がスムーズに流れなくなります。これが鼻中隔彎曲症です。

鼻の歪み方によっては、片方の鼻がつまっていて、もう片方の鼻から鼻水が出てくるといった状態になる可能性もあるでしょう。片方の鼻からのみ鼻水が出ていて、日常生活でも気になる場合は一度病院を受診することをおすすめします。

まとめ

今回は、鼻水が黄色くなる原因や病気との関連について解説しました。黄色い鼻水が出る原因の1つとして考えられるのが、細菌やウィルスと戦った白血球や免疫細胞の死滅したものが鼻水に混ざっていることです。また、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの病気が関連して黄色くなることもあります。

黄色い鼻水が続いて気になるようであれば、一度耳鼻咽喉科を受診するといいでしょう。

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こちらの記事の監修医師

医療法人瀬尾記念会理事長 瀬尾クリニック

瀬尾 達

〇診療科目:耳鼻咽喉科

【学歴】
大阪星光学院高校 卒業
兵庫医科大学医学部 卒業
京都大学医学部大学院 修了

【職歴および資格】
日本耳鼻咽喉科学会 専門医 
厚生労働省指定臨床研修医療機関 指導医
京都大学 医学部 講師
兵庫医科大学 講師
大阪歯科大学 講師
京都大学医学部大学院 専門職学位
兵庫県立大学 講師
兵庫県立総合衛生学院 講師
身体障害者福祉法 指定医
日本耳鼻咽喉科学会認定 難聴担当医
兵庫県 指定難病医療機関
兵庫県立尼崎総合医療センター 研修管理委員

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